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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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タグ:薬草 ( 19 ) タグの人気記事

健康長寿法(ヤップ式)

a0043520_10594891.jpg一昨日ヤップ島に大雨を降らせた低気圧は熱低に発達することもなくフィリピン方面に去り、昨日からだんだんとお天気は回復している。ところで地球温暖化神話にもかかわらず寒い冬となっている日本では、変な風邪やインフルエンザが大流行とか。やっぱり...というしかないけれど、そういう背景もあってか、ヤップの健康法や長寿食、風邪への対処法の問い合わせを受けたので、今回の記事はそれへのお答えも兼ねて書いてみた。

a0043520_110795.jpgまず風邪への対処法...これも症状や人によって色々な方法があるけれど、以前にはこんなの紹介してますね:

風邪ひきレメディ
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それで今回は、鼻風邪・鼻づまりとそれにともなう頭痛(とくに鼻づまりのまま潜ったときに起きるサイナス・スクイズ+リバース・ブロック)の特効薬としてうちのチョメさんがよくやる方法を、本人のデモンストレーションとともにご紹介してみよう。

1)まず、ヤップ語でアゲルと呼ばれている植物、たぶんムクロジ科のアカギモドキ(Allophylus timoriensis)だと思うけれど(左上トップの写真参照)、これをやや多めに採ってきて、葉っぱだけ摘み集めます(右上の写真)。

a0043520_1101864.jpg2)それらを一枚ずつ細かめによく揉んで...(写真右)。

3)それらを大き目の葉っぱでまとめます(写真左下)。

4)それを鼻の下にもっていって、クンクンクンと嗅ぐと、キュイ~ンと強烈な刺激とともに、あら不思議、あれほど詰まっていた鼻がスーッと通ります^^

a0043520_1102940.jpgとにかく鼻風邪症状が出始めたときにすぐやるのがコツとか。これを常用している人は、「ヤバイかも」と思ったらすぐに葉っぱを採りにいって実行できるように、どこにアゲルが生えているかよく知っているみたい。とくに海に潜ってサカナ獲ってる男たちには大事な知識かも。そのせいか(?)アゲルはけっこう海辺に生えてます。

a0043520_116991.jpg次に長寿法&健康食の紹介だけど、これらも人それぞれの方法があるし、男と女では違うことが多いし、ヤップではこういう伝統薬の知識は「秘法」なので、今回はその女性バージョンとして昔からよく知られている方法をご紹介:

1)まず初潮を迎えたあと、女は黒髪を切りません^^
(わたしも含めてヤップも今では短髪の女性がすごく増えたけれど...)

2)そして朝起きるとまず、完熟したノニの実(ヤップ語ではマガルウェグ、和名はヤエヤマアオキ、Morinda citrifolia)を偶数個食べます。

a0043520_1104172.jpg3)それからコプラ(完熟したココヤシの実、左写真はそれを開けたところ)を削って、ラッチ(右下写真の木、マメ科シタン属の植物、ヤエヤマシタンPterocarpus indicus)の葉っぱ偶数個を細かく刻んだのを混ぜます。

3)それを持って夜明け直前の海に入り、頭の上から下のほうへ、四肢の付け根から先のほうへと、海水と混ぜながら皮膚に刷り込むようにしてマッサージします。

4)同様のことを夕方日没前にも行います。

a0043520_11171947.jpg5)食事はラック芋(水耕栽培のタロイモ、Cyrtosperma chamissonis)を中心に他のタロイモ類、バナナ・ヤムイモ類と、少量のサカナ。サカナの料理法は直火の蒸し焼き、調味料はほんの少量の塩(海水塩)だけ。

「うちのおばあさん(or 曾おばあさん)は、こんな生活法で百歳(or 90歳オーバー)を超えるまでピンピンしていて、ある日眠るような大往生をとげたのよ!」という話を、わたしは少なくとも3人以上のヤップの女友達から聞いているし、すべてではないにしても上記のいずれかの方法を、今でも実行しているお年よりはかなりいると思う。

(それを実行することによって長寿にも繋がる)健康法は、土地土地によって違っていて当然で、これまで書いたようなことを日本で実行するのは無理だけれど、なんらかのヒントは見出せるかもしれない。健康法で大事なことは、その土地で誰でも(やる気のある人が貧富に関係なく)簡単にできること。高い金がかかるような健康法や長寿薬なんて、ホンモノじゃないと知るべし(笑)。

そして放射能が舞い散り降り積もる現在の日本では、なんといってもまず↓これ↓から始めることをお薦めします(ヤップのわたしだってやってるんだから):

乳酸菌生活開始!
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by suyap | 2012-02-15 12:23 | ヤップの伝統文化

テリハボクの花ざかり

2週間くらい前から少しずつ開花していたテリハボクの花が、いまや島中で満開となり、ほのかな良い香りをあたり一面に漂わせている。
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このテリハボクCalophyllum inophyllum)の木をヤップ語ではビヨッチと呼ぶが、一年のうちに2回くらい咲くその花は、フィトウと呼ばれている。

先月ヤップに来られたSさんに、「フィトウとはどんな花ですか?」と聞かれたときには、まだほとんどつぼみだったけれど、ほら、こんなに咲きましたよ^^
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Sさんがフィトウのことを尋ねられたのは、2007年に関東地方に上陸した台風9号の名前となったフィトウ(Fitow)が、いったいどんな花なのか見てきて欲しいとお友達のTさんに頼まれていたかららしい。

そう、フィトウ(Fitow)は、グチョル(Guchol)、ミタグ(Mitag)とともに、北西太平洋・南シナ海で発生する台風の影響を受ける14ヶ国から10個ずつ出された140の名前のうち、3つあるヤップ語由来の名前のひとつなのだ。ヤップ州からはもうひとつファナピ(Fanapi)という名前を出しているが、これは離島由来でヤップ語ではない。ちなみにグチョルはうこん、ミタグはヤップの女性の名前だ。順番では今年の台風4号がグチョルになる予定。
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ゆっくり時間をかけて大木に成長し、硬くて丈夫な建材ともなるテリハボクは、ヤップ島では神さんの宿る木のひとつとして大事にされているが、その実であるフィトウも、かつては薬用として使われた(髪の毛や肌に良いとか)。ただし毒性が強いので食用にはならない。

上品な匂いのする小さな花でヌーヌー(レイ)を作るのも素敵だが、落ちた花をひとつふたつ耳の上に差しておくだけでも、しばらく香りを楽しめる。


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by suyap | 2012-02-05 23:00 | ヤップの自然・陸

メディスン・ツリーのラッチが葉を落としている

ヤップでも昔から薬用として大切にされてきたラッチPterocarpus indicus)、和名はカリンとか(バラ科のカリンではない)、ヤエヤマシタンとか、インド原産ではないのになぜかインドシタンとか、いろんな名前で呼ばれているらしいけれど...。
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うちの店があるマリーナの向かい、ヤップ州政府ビルの前にも大きなラッチが3本あって、わたしもときどきこっそりと(笑)お世話になっているのだが、このところ、その葉に黄色い斑がはいり、はらはらと大量に舞い落ちてきている。

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あのラッチたち、どうしちゃったんだろうねえ...とスタッフのチョメに聞くと、ラッチはときどき葉を落とすじゃないか、知らなかったの?だって。え~、そうだったっけ?と他の場所のラッチも見に行くと、なるほど、そこでも葉が黄色くなっていた。

a0043520_178571.jpgそれでも、州政府ビル前の3本のラッチの葉の落ちようは今までになかった激しさに見え、やはり最近の⇒こんな⇒野放図な駐車状況も影響しているのじゃないかと心配なのだ。

ヤップのローカル・メディスンのレシピはヒミツにしておかないと効かなくなるので、ここで大っぴらに書くわけにはいかないのだが、このラッチのお陰で救われた症状がわたしにもあった。その場合は外用薬としてのレシピだったのだが、内用薬としては、疲れ、神経痛、骨髄炎、アメーバ赤痢などに効くという、様々なレシピがあるそうだ。

この3本のラッチが、早くまた元気を取り戻してくれますように!


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by suyap | 2011-10-05 16:57 | ヤップの自然・陸

いまどきのローカル・フード

このタイトルのエントリー、久しぶりですね。週1回くらいの頻度でG嬢から届くローカル・フードは、どうしてもわたしの好物に偏ってしまって、毎回毎回、ラック芋にバナナの花にオオタニワタリじゃねえ...
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と思っていたら、きょうは珍しく"オクラ"が入っていたので、早速ブログねた(笑)。上写真の右方の大きな葉っぱがそれだけど、ヤップには2種類の"オクラ"があって、日本でお馴染みの、あのオクラの葉ではないです:

どっちもオクラ♪
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というわけで、この"オクラ"は、アオイ科ゼニアオイ属のフユアオイ(Malva verticillata)、あるいはオカノリ(Malva verticillata var.crispa)らしいけれど、どちらかというとフユアオイの線が強いのじゃないかとわたしは感じている。

アオイ科トロロアオイ属のオクラ(Abelmoschus esculentus)もこれも、ヤップではともに英語名の"オクラ"と呼ばれているということは、このフユアオイまたはオカノリがヤップに入ってきた時代は、そんなに昔ではないのかもしれない。もしこれがフユアオイ(冬葵子)なら、中国では大昔から薬としても使われているというから、これからヤップでも、食用のみならず薬用としても期待される植物だ。

ついでに本日はローカル・フードをもう一品ご紹介...というか、わが猫の額の畑から:
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ヤップでもナッパと呼ばれている菜っ葉です(たぶん白菜?...暑いところでは結球しないらしい...たぶん)。

植えた覚えはないのに、この一株だけ勝手に生えてきて、しかも一番元気良く育ってくれて重宝している。外側の葉っぱを数枚ずつ、2~3日おきに収穫しはじめてもう1ヶ月、まだまだいけそうだ。


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by suyap | 2011-09-23 06:37 | ヤップの伝統食

有用植物の目立たぬ小花たち

ヤップはきょうも朝のうちは雨が残り、日中も曇りがちなお天気だった。夕方から少し乾いてきたので家のまわりを見まわしてみたら、なんとそこら中で花盛り!

さて↓これ↓は、何の花でしょう?
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この5ミリくらいの小さな花は島トウガラシ、後ろに緑の実が見えるでしょ?

うちはオンボロの平屋建て木造借家で庭もほんとうに猫の額しかないのだけど、大家さんの敷地は広くて、そこにはたくさんの有用植物が植わっている。
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この↑島トウガラシ↑もそのひとつで、ちょこちょこっと料理に使う分には、勝手に採ってもいいよと言われているので助かっている。たくさんあるトウガラシの品種の中でも、この小粒のやつが島で一番辛いのだ。

さて、次の↓これ↓は、なんでしょう?
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そう、これは先日の風邪ひきレメディでも紹介したクサトベラの花。これも2センチくらいと小さくて可憐なのだけれど、写真がちょっとボケちゃって...残念!花の写真はこちらのリンクのほうが、ややマシかも...です。

a0043520_1943312.jpgクサトベラ(Scaevola sericea)もヤエヤマアオキ(ノニ:Morinda citrifolia)に次ぐくらい有用な薬用植物で、目薬、胃腸薬、風邪薬など、わたしが聞き及んでいるだけでも、相当数のレシピがある。たとえば目ヤニには、白い実をそのまま目の上で絞りかけると、あら不思議!目の中がとってもサッパリするよ。健胃用には、葉っぱを水に漬けて抽出液を飲む。これはたぶんじわじわと効いてくるのだろうから、長いこと試してみる必要性がまだ無くて、自分で実験はしていない。そして風邪ひきレメディはこちらの記事で紹介したとおり。

このクサトベラが大家さんの庭に進出してきたのはつい最近のことで、誰かがわざわざ植えたのか、あるいは自然に生えてきたのか、わたしは知らない。クサトベラはわりと荒地や海岸近くに多いので、グリーンに恵まれたこの場所に合うかどうかわからないけれど、ちょこちょこっとしたレメディには、これからは身近で簡単に摘めるので安心だ。ある程度しっかり根づきますように!

さて↓これ↓は?
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ジャジャーン、パパイヤの雄花で~す♪(笑)

トウガラシの小花といい、これといい、1センチ未満の小さな花が、10年物の小さなポケデジでここまで撮れただけでも嬉しいな。パパイヤの雌花はこちらの記事でどうぞ!

そして次に↓控えます↓のは...
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香りの女王、イランイランの花!意外にも、イランイラン(Cananga odorata)はサワーサップAnnona muricata L.)と同じくバンレイシ科(Annonaceae)なんですね。この大家さんちのイランイランを、ときどき手作りボディオイル用に使わせてもらってるが、いちばん香りの良いときに摘もうとすると、なかなかタイミングが合わなくて、量を集めるのが大変だったりする。

そして最後に、ビンロウの実がまだ少ねえよ...と、スタッフのチョメがきょうもぼやいてたけれど、↓今が花盛り↓ですってば!
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ビンロウの実は、例年初夏から夏にかけて収穫量が減る上、ヤップ最大の輸出用農作物となった近年は、実が少なくなると、島内の売値まで暴騰する始末で(ビンロウジ・ビジネス 参照)、そうなると、少々実が増えはじめてもすぐに採って売ってしまうので、なかなか出回る実が増えないのだそうな。

この実もきっとまわり中が固唾を飲んで採り頃を待っていることだろうから、いくら大家さんちにビンロウジュがたくさん植えてあっても、ビンロウの実だけは断りなくいただいてはなりませぬ^^


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by suyap | 2011-09-21 19:48 | ヤップの自然・陸

風邪ひきレメディ

ちょっと忙しかった数日が終わりに近づいた昨夜、鼻水がたら~と出始めて寒気を感じた。あれっ、ついに来たかな...?いま、ヤップでは風邪が大流行なのだ。忙しいときにはそれをもらわないように気張ってたのが緩んだとたんに、これだ(笑)。

空港にお見送り中もどんどん進むわたしの症状を見て、「家に帰ったら、寝る前に必ずやるように!」といって、Tさんが風邪ひきレメディを教えてくれたけれど、深夜じゃ材料がそろわなかった。そして朝起きてみると、のどはヒリヒリ・カラカラで声が出ず、頭は重く...。急遽、買い置きのビタミンC顆粒をオーバードースして、半日ゴロゴロ寝ていると、少しだけ症状が改善してきた。わたしのビタミンCレメディも捨てたもんじゃないかも^^

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   ↓                              ↓
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ようやく午後から仕事に出て、今夜こそTさんレメディを試してみることにして、その材料のひとつ、クサトベラ(ヤップ名ソブ、上写真右)の葉を8枚、帰りがけに摘んで来た。もうひとつの材料、ノニ(ヤップ名マガルウェグ、上写真左)の葉も8枚、我が家の庭から摘んだ。

a0043520_23285717.jpgヤップの伝統レメディでは、すべての数が必ず「偶数」でなければならない。だから、それぞれ8枚ずつ摘んだクサトベラとノニの葉を、それぞれ4分して鍋に入れ、水を適宜に入れて、軽く色づくまで煎じる。

両方とも強力な薬草なので、家中に元気になりそうな匂いが立ちこめて、もうそれだけでも効いてきたような気がするけれど、本番はまだこれからだ。

a0043520_2329177.jpg火から降ろす前にカップ1杯分の煎じ液を取り分けたあと、煮えたぎる鍋を床に置いて、(やけどに気をつけながら)バスタオルを頭からかぶり、顔ごと鍋の上に覆いかぶさる。つまり、煎じ液の湯気を、鼻と口から吸い込むわけだ。

熱い!ふうふう、はあはあ、ふうふう、はあはあ...。

次第に、汗とも湯気とも鼻水ともわからないものが顔から流れ落ち、体中がポッポッと暖まってくるのがわかる。「できるだけ長く」といわれていたけれど、一気には数分続けるのが限度、顔の水滴を拭いてひと息入れて、また鍋に覆いかぶさる。これを煎じ液が冷えて湯気が納まるまでやっていると、あら不思議、喉の痛みが消えて、鼻がスーッと通るようになっていた!

a0043520_23293640.jpgそして仕上げに、取り分けておいたカップ1杯の煎じ液を飲む。

これまでヤップの色々な「湯気吸いレメディ」を聞いてはいても、今まで自分で試したことがなかったけれど、やってみると、これはもうすごい効果!どおりで、みんなよく「湯気を吸う」わけだ。

もうひとつ、今回やってみてわかったことは、煎じ液をボールに移して「湯気を吸う」というG嬢推奨のやり方の意味だ。面倒くさがり屋のわたしは、「どうせ湯気を吸うなら、鍋ごとでいいじゃない?」と思ってそれを実行したのだけれど、実際は汗だか湯気だか鼻水だかわからない液体がぽたぽた鍋の中に落ちていくわけで、これじゃ2回目以降の分を煎じるときに、飲む気がしないよね(苦笑)。なにごとも、自ら実行して初めて気づけるのだなあ...。

ついでに書いておくと、風邪(+すべての病気)は、身体がバランスを取りもどそうとして起こす作用。解熱剤やら抗生剤やらの「毒」を安易に盛っていると、ますますバランスが崩れます。


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by suyap | 2011-08-31 23:34 | ヤップの伝統文化

ノニ・ジュース作り

家の前のノニの木が電線に触れるほどになったので、高い枝を剪定したら、手の届かないところにあった実がたくさん収穫できた。
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バケツ半分ほどになった半熟のノニの実を、きれいに洗って乾かし、ジュース作りの準備をする。
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といっても、作業はいたって簡単で、きれいに洗って乾かした密閉できる容器に、やはり乾いた実を入れておくだけ。
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完熟した実は臭いが強烈で、柔らかすぎて洗えないから、その直前の白くなった状態の実を漬けるのだけど、全部の実がそういう状態で取れるわけではない。そして緑から白に変化すると、すぐに完熟して柔らかくなるから、理想のノニ・ジュースを仕込むタイミングはなかなか難しい。

a0043520_7294512.jpgしかし白くなる前の、まだ緑の固い実を一緒に漬けこむと、容器の中で熟れる実もあるけれど、熟れずに黒く変色する実もあって、そういう実の多すぎる仕込みは、良いジュースにはならない。

そこで、まだ緑の強い実はすぐには容器に入れず、しばらく外に置いて緑から白に変わるのを待って、容器に加えていくという方法をわたしは取るようになった。こうすれば、緑のまま熟れずに萎れていく実を分別し、取り除くことができる。

そして↓こちら↓が、漬けこんで数カ月後の状態。
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ノニの実は密閉容器の中で発酵していくから、ときどき容器のふたを開けてガス抜きをしながら、ジュースが上がってくるのを待つだけ。最初は透明だったジュースが、だんだんと茶色>こげ茶色>濃い茶色へと変化し、ほぼ黒色になったところが、飲みごろだ。
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一度作ったジュースは何年でも置いておけるが、だんだんと成分の効能は失われていくとも言われている。今回のように、大量の実が収穫できたときに一気に作り置きして、次の大量収穫のときに前回分を絞って飲用を開始するというサイクルが、うちのノニの木の生産量とわたしの消費量が釣り合っていてちょうど良い。

a0043520_7295810.jpg絞ったノニ・ジュースは、こうしてペットボトルに詰めておき、毎日朝晩、おちょこ一杯くらいずつ飲んでいると、すごいパワーが体に沸いてくるような感じがする。お味はもちろん、市販のノニ・ジュースと遜色ないか、むしろそれより美味しくさえ思える(笑)。

絞りかすはココナッツオイルと混ぜておけば、これが切り傷・ただれ・火傷など、皮膚のトラブル全般の万能薬となる。とにかくインド原産とされるノニという植物は、太平洋の民が各地に持ち運んで移住した、細胞を活性化して万病の予防と治療に効くミラクル・プラント、ヤップの伝統薬にも多く使われている。



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by suyap | 2011-07-10 07:33 | ヤップな日々

身近な薬草で子育てバッチリ!

a0043520_2254860.jpgこの週末にかけて、また熱低の「できかけ」がヤップの南を通過して北西の方向へ抜けたので、晴れたり、降ったり、曇ったりと、めまぐるしく変わるお天気が続いている。それでも今日はわりと晴れ間が多かったので、忙しい月曜日、あちこちと動き回るのに助かった。

そんな午後、あるお宅にお邪魔しておしゃべりしていたら、そこの家の若い奥さんが、ヤップではアール(qaar、標準和名:タイワンウオクサギ、学名:Premna corymbosa var. obtusifolia)と呼ばれる植物の大きな枝を抱えてきて、そこについている葉っぱを摘み取り始めた。太平洋の島々で、アールは海岸近くに普通に生えている潅木で、日本では奄美大島あたりが北限らしい。

このブログでも以前、アールの葉を使ったヌーヌー(花のレイ)作りを紹介したことがある:

香りのアート:ヌーヌー(レイ)の組み合わせ
http://suyap.exblog.jp/6800038

若い葉から漂ってくる、気分がリフレッシュするようなサッパリした匂いが特徴の植物で、葉っぱの若芽部分を摘んで揉み、耳にひっかけて香りを楽しんでいる人もいる。ヤップ人は匂いのセンスが良いからなあ。

a0043520_22541863.jpgまさかヌーヌー作りにあんなに大量の葉っぱが必要とは思えなかったので、はは~ん、何かの薬かも...と思って、そおっと何気なく聞いてみた(薬は秘伝だから、あんまりせっかちに聞くと教えてもらえないし...)

それによると、これらの葉っぱは、生後6週間になる彼女の赤ちゃんに、ココナッツミルクを飲ませるのに使うのだという。この葉の上に完熟したココヤシの実(コプラ)の果肉を削ったものを適宜乗せて巾着状にまとめ、その底に爪楊枝の先ほどの小穴をあける。それを小皿に用意した少量の水にちょこっと浸して、赤ん坊の口の上で絞って飲ませる。お乳を飲ませる前に毎回これをあげると、丈夫な子に育つのよ~♪と、誇らしげに説明してくれる彼女。

そうだ、これ、うちのスタッフG嬢からも聞いたことがあったっけ...。母乳の出が少ない場合は、こうして飲ませるココナッツミルクが代用乳になるので早めに始めるが、そうでなければ、離乳食を始める前あたりから、これを始めるそうだ(G嬢談)。そしてココナッツミルクと一緒に柔らかく煮て潰したバナナやパパイヤなど、固形の離乳食が食べられるようになるまで続けるという。事情で生まれて1週間で母親から離されたG嬢の甥っ子のひとりは、G嬢母がこうして与えるココナッツミルクと、湯煎で暖めたココヤシの実のジュースだけで離乳まで育てられた。

a0043520_22544478.jpg離乳食はね、初めは陸上のものだけよ、すり潰して汁だけね。地下のもの(芋など)や海のものはそのあとね... アールの葉を摘み取っていた彼女は、今回が2回目の子育てだが、わたしに離乳食の手順まで熱心に教えてくれた。赤ん坊は生まれて1年くらいは母乳だけで十分育つのだから、本来、水すら与える必要はないのよ...

ヤップでも、離乳食にインスタントラーメンを与えたり、甘い市販飲料や粉末ジュースを哺乳瓶に入れて飲ませたりと、すっかり「ふっ飛んで」しまっている若いお母さんが増えているけれど、こういう人もまだいるのを見ると、すごく心強い。幼いうちから、彼女のようなやり方でしっかりと体の基礎をつくってもらった子供たちが、放射能の舞い散ったこれからの地球を生き抜いていけるんだね...。日本には日本の伝統的な子育て法があるのだから、がんばってね>日本のお母さん!わたしも乳酸菌生活、がんばろうっと!

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by suyap | 2011-06-20 22:56 | ヤップの伝統食

サワーサップの種

a0043520_21525085.jpgある友人がサワーサップの実をくれた。まだ完熟前だけど、数日置いておくと食べごろになるだろう。

それを見たスタッフのチョメから、オレのために種を取っておくの忘れないで!と念を押された。

a0043520_21532282.jpg完熟サワーサップを切ると、こんな感じ。中にはスイカの種の5倍くらいの大きさの、黒い種が入っている。ジューシーな繊維にしっかり埋まっているから、種だけ取り出すのは、なかなか大変だ。たいていは、ガジガジと実にかぶりついて、スイカを食べるときのように種だけ吐き出す。

a0043520_21531153.jpgこれが、チョメ用に取り置いて乾かした種。黒い種が乾くと明るい茶色になるのは驚きだ。さて、チョメさん、これを何に使うのか...うっふっふ、ヒミツです。

サワーサップの種は有毒で食べられないけれど、ヤップでは虱退治の特効薬として使われていた。これをすり潰して頭に塗っておくと、虱が飛び出して逃げていくという。もちろん、ちりちりカーリーの短い頭髪がだんだん残り少なくなっているチョメの頭に虱はいない。ヤップのローカル・メディスンは公開したら効かなくなるので彼もぜったいに用途を言わないけれど、「何か」に薬として処方するらしい。


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by suyap | 2011-01-10 21:56 | ヤップの伝統文化

ノニの温湿布

転んでコンクリートに右膝を打ちつけて以来、テーピングやらマッサージやらノニの温湿布やらを続けている。打った直後の腫れは数日でほとんど引いたので、それに安心して歩き回りすぎたか、自己流のテーピングがかえって血行を阻害したのではないかと思っているのだけど、再び腫れてきた。最初の腫れが衝撃直後の物理的な腫れとすれば、後のは膝の内部で何か化学的変化が起きているような腫れで、ジクジクと弱い痛みもあって、こりゃ長引くなあ…まあ生きてりゃ、どこかに故障が起きるのは当たり前です^^

マッサージのおばちゃんに言わせると、ちゃんと治るまで無理して歩ちゃダメなんだよと。はい、ごめんなさい。それで彼女のお薦めに従って、朝夕、ノニの温湿布をしているのだが、これが超気持良いので、今回はそのヒミツのノニ温湿布の方法をご紹介しましょ。

a0043520_2094228.jpgまずノニの葉っぱを偶数枚用意します。これ重要、奇数じゃ縁起が悪いから効かないよ。

そのうち4枚を葉の先が合わさるように重ねて、他の偶数枚の葉っぱ適宜を刻んだものを乗せ、

a0043520_2010974.jpg←このように四隅を折りたたみます。

それを適宜な大きさに切ったアルミフォイルで包み、↓このように↓まるで何か食べ物のフォイル焼きのように準備します。

a0043520_20104417.jpgそしてこのフォイル包みを、遠火で焦がさないように蒸し焼きにします。

わたしはガス火の上でフォイルの両端をアッチッチとつまみながら、日本ではもうそろそろマツタケが出てくるよな~とゴクリと生唾を飲みこみつつやっておりますが、フライパンを使う人もおられるようです。

a0043520_20114141.jpgやがてフォイルの両端から水蒸気が盛んに出始めたら、ノニの葉フォイル焼きの出来上がり。火から下ろして中身を取り出し(熱いから気をつけて)、←このように開いて、立ち昇る蒸気の上に患部を近づけます。これがと~っても気持良いんだわ...

すぐに冷めちゃうかと思ったら、これがなかなか、至福の恍惚は数分間、約束されます(笑)。

a0043520_20121720.jpgそのうち全体が人肌の温度まで冷めてきたら、ココナッツオイルを少しまぶして、葉っぱごと患部に湿布します。右の写真、見た目はすごい大怪我のようだけど、中身は葉っぱなのでご心配なく。

アルミフォイルがないときはどうするの?とおばちゃんに聞くと、ノニの葉っぱを何枚も重ねて火で炙るとのこと、アルミフォイルは1回ごとに捨てないで、何回も使いましょう^^

この方法の他に、患者が火の側に座り、ココナッツオイルをまぶしたノニの葉を炙って患部に当てることを繰り返すという温湿布法もあり、ヤップ島ではこっちのほうがポピュラーかも。実はノニの葉をずっと肌に当てているとアレルギーを起こす人も多く、そんな場合には、蒸気や温めた葉っぱを当てるだけでも十分効果があるみたい。

ところで、こういうとき日本だったらショウガ湿布が効くのだけど、ヤップではショウガは輸入品だからめちゃ高いし干乾びてるし無いときも多いし出回る量も少ない。だからといって心配はご無用、地産地消は食べ物だけでなく、こういう民間薬にも言えることでして、郷に入れば郷に従え、どこでも生きていく知恵と材料は手に入るものなんですね^^


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2010-09-26 22:10 | ヤップな日々