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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ループロードのJICA看板

a0043520_95065.jpgヤップ島に、通称「ループロード」と呼ばれている11キロの舗装道路がある。日本の無償援助(ODA)8千5百万円をかけて、2003年に完成されたものだ。

誤解のないように書いておくが、このほかヤップには、1992年に完成したコロニアからマアプの最北端にいたる舗装道路と、2005年に完成したコロニアから南の最南端までつなぐ舗装道路がある。左の写真はループロードの南側の入口で、その右側には先日記事にした猫バス公社(PTS)がある。

a0043520_953054.jpgループロードのそれぞれの入口に、石貨を模したコンクリート製のオブジェがある。これ→は南側入口のオブジェだけど、左端のJICAマークがはっきりわかるでしょ?

日本政府の海外無償援助は、まず100%日本企業が受注するという暗黙のルールがあるらしい。そして工事はすべて日本円で決済される。そういや、この道路のODA話が持ち上がる少し前、結果的にそれを受注した日本の建設会社の社員が、某コンサルタント会社のエライさんをヤップに案内してきて、わたしもその「特別ツアー」の島内観光を提供したことがあった。

そのコンサルタント会社がこのプロジェクトをODAに仕立て上げ、地元企業を参加させての入札も一応行ったものの、そのコンサルを接待していた建設会社に当然のごとく工事は受注された。この舗装道路建設は、わたしにいろんなことを教えてくれたり、考えさせてもくれたものだった。

ところで今回写真を撮ってみて、初めてその文言をちゃんと読んでみた。
a0043520_962397.jpg

ところで今回写真を撮ってみて、初めてその文言を読んでみた:
THE PROJECT FOR ROAD IMPROVEMENT
FOR THE STATE OF YAP
GRANT AID
BY THE GOVERNMENT OF JAPAN
AS A TOKEN OF FRIENDSHIP AND
COOPERATION BETWEEN
JAPAN
AND
THE FEDERATED STATES OF MICRONESIA
なんだか落ち着きの悪い変てこな英文だなあ。しかも「友情と協力の象徴として」これを援助しました...なんて(プッ)。行った先々のODAで、こんなクサイことをデカデカ書かないでしょ、フツー?I hope NOT!

a0043520_964921.jpg一方こっちは北側の入口。舗装される前、このあたりはマングローブの湿地と、そこに流れ込む小川とが道端で接していて、ミナミトビハゼやベニシオマネキ、潮が満ちればマンジュウイシモチやテッポウウオまでが簡単に観察できる、わたしの島内観光では隠れたお薦めスポットだったのだが...。工事によって旧道は埋まり、小川はコンクリートで固められ、生物たちは棲み処を失った。

a0043520_974757.jpgさてこっちのコンクリートの石貨オブジェは...アレッ? JICAマークの入ったあのプレートが、はがされてるよ!

実は、ここのプレートはもう相当前に消えてしまったのだけど、そんなこと誰も気にしないです(苦笑)。言わなきゃ誰も気づかないことだけど、わかってくれるゲストには、きっとどこかの家でBBQ用の良い鉄板となって活躍してるでしょう!とわたしは冗談を言ってみたりする^^

コレもしてあげました、アレもしてあげました、と後々まで言われ続ける「援助」ほど、受ける側からすると鬱陶しいものはない。そんなことみんな知ってるんだから、放っておいてくれよ...だね。もっと言えば、あんたの国には金があるんだから助けてくれて当然でしょ、が島的発想で、わたしもこれに全面的に賛成だ。「恩」を安売りしたら嫌われるってば(笑)。

外交の機微も人間関係も似たようなもので、「心の交流」なんておセンチなこと言っちゃ駄目。双方、ギブ・アンド・テイクの計算をシタタカにしつつ、どう上手く折り合いをつけるか、そこを考え続けながら付き合う。愛だの恋だのでは末永く良い付き合いができないのと、一緒だね<<どうして、ここに落ちるのか(爆)。

まあ天皇に認証されたり(大使)、皇太子に接見されたり(青年海外協力隊、シニアボランティアなど)、おまけに任国政府から特別待遇(そりゃ、金づるの糸口ですから)を受けて舞い上がり、自分らは(民間とは)違うんだと勘違いしちゃってるような連中には、わかっていただけないでしょうけどネ、この機微。


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by suyap | 2010-10-25 09:12 | ヤップな日々

こくれくらいの外交をして欲しいなあ...ニホン国

きょうあたりはそろそろ海の話題をと思っていたのだけれど、ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報さんちを読んですっごくぶっ飛んだので、急遽、画像も変更、若干14歳にしてすでに背中で語れるタミーJr.とその弟妹、海辺にたたずむの図に変えて...(オトコはやっぱ背中だネ、コトバじゃないんだよ、中身がわかるのは):

a0043520_21161996.jpg

で、何にぶっとんだかっていうと、一昨日ファイナンシャル・タイムスに掲載された、サウジアラビアのトゥルキ・ファイサル王子の寄稿文ね:
Saudi patience is running out
トゥルキ・ファイサル王子は、元サウジ諜報機関主任、駐英大使、駐米大使を歴任した人物。彼がいってるのは、ようするに、トチ狂ったイスラエルがガザのパレスティナ人を千数百人も殺しまくってるのに、何も手を打たないでイスラエルのやるにまかせていたアメリカ~に対して、サウジも堪忍袋の緒が切れそうだってこと。(堪忍袋の>緒に直しました。鍵コメで教えてくださった方、ありがとうございました^^)

これをジャパン・ハンドラーズと国際金融情報・アルルの男・ヒロシさんこと中田安彦さんが訳すとこうなる:
そういえば、最近、アフマディネジャドから書簡をもらったんだけど、彼はサウジをアラブの盟主と認めてくれたよ。ガザでのイスラエルの暴挙については、スンニもシーアもなく、中東はイスラエルの行動に怒りを覚えているんだけどね。ここまでくると、従来アメリカの代理人だったサウジとしても押さえが利かないんですよね」と述べた上で、「Today, every Saudi is a Gazan」とダメ押しの恫喝を放っているのだ。
ね、あの親米で知られたサウジ王室の一員がですよ。すごいでしょ。その部分の原文はこちら:
Last week, President Mahmoud Ahmadi-Nejad of Iran wrote a letter to King Abdullah, explicitly recognising Saudi Arabia as the leader of the Arab and Muslim worlds and calling on him to take a more confrontational role over “this obvious atrocity and killing of your own children” in Gaza. The communiqué is significant because the de facto recognition of the kingdom’s primacy from one of its most ardent foes reveals the extent that the war has united an entire region, both Shia and Sunni. Further, Mr Ahmadi-Nejad’s call for Saudi Arabia to lead a jihad against Israel would, if pursued, create unprecedented chaos and bloodshed in the region.

So far, the kingdom has resisted these calls, but every day this restraint becomes more difficult to maintain.
~~~中略~~~
Eventually, the kingdom will not be able to prevent its citizens from joining the worldwide revolt against Israel. Today, every Saudi is a Gazan, and we remember well the words of our late King Faisal: “I hope you will forgive my outpouring of emotions, but when I think that our Holy Mosque in Jerusalem is being invaded and desecrated, I ask God that if I am unable to undertake Holy Jihad, then I should not live a moment more.”
故ファイサル国王の言葉まで持ち出して、なかなか泣かせますねえ...

イスラエルに対して全アラブが団結したらサウジ王室が危ないって事情も、イギリス+オバマ・アメリカ+サウジ=米英主義(イスラエルはなんとか温存して中東を丸く収めましょ派) VS イスラエルを狂気に駆り立てドンスカやらせてイスラエル国家滅亡を招き世界を多極化派という田中宇さん的見方を踏まえて見ても、やっぱりこれはすごい迫力だ。もちろん、この寄稿をサウジが国家として承認しているのは当然として(どっかの大臣や総理のような口から出まかせや国内向け人気取りじゃないってこと)、バックにはイギリスの影、さらにはオバマ政権への援護射撃(というか密通)をも感じるのだけどね。

それで、ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報さんは、オバマ政権の中東チームが、当初予測されていたネオコン&イスラエル・ロビーのデニス・ロスの起用を見送り、アラブ系アメリカ人(母親がレバノン人)のジョージ・ミッチェル元上院議員を起用となったことに、この記事(というか背景)が一役買ってるのではないかというわけだ。

ひるがえって、極東ニホン...

北の将軍だって双頭の禿鷹アメリカと、眠れるトラ中国を相手に、すっごい外交をしてるっつーのに、ニホン国 >>>外務省、自公政権、そして民主、社民、み~んな、目を覚ましてますか?(ここに共産党やその他新党がないのは、彼らの対米実績がないってことだけで、この期に及んでアメリカ~に尻尾を振ったら、上記に加える-笑)

アメリカ~の弱みにつけこむのは、いまだ~~~!

ちゃんと、乳離れ外交、してください。



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トゥルキ・ファイサル王子の寄稿文全文
by suyap | 2009-01-23 21:11 | ヤップでつらつら政治など