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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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本末転倒、デング熱フィーバー

本日の写真はタイトルにそって、かなり青ざめたBWなサカサクラゲさん(笑)
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曇りがちとはいえ、ヤップは穏やかな週末を迎えていますが、なんせ病人やお葬式が多くて…チョメさんをはじめ他のスタッフも、みんなそれぞれにどれかと関わっていて大変そう。宵越しの銭はなくてもみんなが面倒を見合う社会というのは、そういう何か(助け合い)に、始終ひっかかっているというしんどさがあるけれど、みんな、それが当たり前だと思ってやっているみたいで、エライなあ…。

ところでヌッポンのデング熱フィーバー…デング熱は英語でデンギ・フィーバー(Dengue Fever)だから、これではデンギ・フィーバー・フィーバーになってしまうけれど、スーパーやコンビにから虫除けローションや蚊取り線香が消えたりと、マスゴミがあおるデング熱という言葉に踊らされている今の状況は、まさにデング熱のフィーバー(浮かれ)状態でしょう(笑)。

ああそれなのにったらそれなのに、これまでの日本国内のデング熱の状況や個人レベルでのデング熱対策などを、ちゃんと紹介している記事がほとんど見当たらない!これでは、やっぱりデング熱報道は 目くらまし作戦といわれても仕方ないでしょ。

こんなマスゴミ(+某筋)に煽られたデング熱フィーバーよりも、田村憲久前厚生労働大臣の最後の閣議後記者会見のほうが、まだマトモに聞こえる(苦笑)。
http://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000056393.html
※厚労大臣が外資万歳の塩崎恭久に代わって、このデング熱フィーバーをもっと煽って効きもしないワクチンを大量輸入…という方向になっていくかも>要ウォッチ!

それはさておき、田村憲久前厚生労働大臣も言っているとおり、、ここ数年、日本国内では年間200症例以上のデング熱発症が報告されていた。とくに去年(2013年)は過去最高の249症例を記録。ところが今年は、6月27日までで81症例…デング熱フィーバーが始まる直前の8月15日までで98症例と、非常にスローペースだった。このあと、ぞろぞろと新たな「国内感染者」が発掘されているけれど、果たしてどれくらいまでいくかな?この騒ぎがなかったら、今年の症例は例年よりずっと低かったはず。だから、このフィーバー自体が、なんか変じゃね?

デングウイルス感染症情報
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm
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ここで注目しなければならないのは、上のサイトのデータに載っている数字は、デング熱発症者のなかでも、病院に行った人の中で、デング熱を疑う経験と知識がある医者にたまたま当たった人が、抗体検査をしてデング熱と診断された患者の人数だけということ。この数字の後ろには、軽い発熱で終わったため医者にかからなかった人々、医者にかかっても風邪と誤診されたまま治った人々、そして、その数倍から10倍近くに及ぶ、感染しても発症しなかった人々が控えている。症状が出なくても、蚊に刺されれば感染させる能力はある。

そしてデング熱を媒介する蚊は(日本の場合)ヒトスジシマカ(薮蚊)のメスだけだ。しかもヒトスジシマカのメスが、その30~40日の寿命の間に、ヒトなど動物の血を吸うのは、たったの数回なのだ。そんなわけだから、代々木公園のヒトスジシマカ♀を、短期間であれほど「感染」させるためには、相当数のデング・ウイルス感染者を投入しなければならなかったはずなわけ。これってなんか変じゃね?

このデング熱フィーバーで、もうひとつ不思議なのは、デング・ウイルスのタイプがほとんど公表されないこと。デング熱にはⅠ型からⅣ型まであって(その他の新型も出ているかもしれないが)、日本以外の国で流行があれば、その地域でいま流行しているのが何型か、必ず公表される(ヤップでさえも)。

というのは、デング熱はひとつの型に感染歴があれば二度と同じ型で発症はしない(一生の免疫ができる)から、個人としても公衆衛生を取り仕切る側としても、対策を練るのに役立つからだ。わたしはすでにⅠ型とⅡ型をやっているので、今後Ⅰ型かⅡ型が流行ってもまったく心配しないが、それ以外の型だったら気をつける。そういう具合に、流行っているウイルスの型を知るのは大切なことなのだ。
このサイトによれば、8月26日に確認された戦後初の国内感染第一号はⅠ型とのこと。しかし、それ以降のケースには触れてない。

以上もろもろを考え合わせると、ここ数年増加気味だったデング熱症例を、海外渡航歴のない患者が「たまたま」見つかったことにより、ことさらに(+意図的に?)取り上げてフィーバーしているだけのような気がする。そしておそらく、これまでに「発見」されたデング熱国内感染&発症者の感染ルートは複数(かなりの数)あって、デング・ウイルスの型さえ、それぞれ異なっている可能性も大いにあり得る…だから、あまり表だってウイルス型を言わない/言えない。

もう一度、↓このサイト↓をじっくりと見てくださいな。ヒトスジシマカが増える5月以降に、なんとⅠ型もⅡ型もⅢ型もⅣ型も、すべての型のデング熱発症者が関東地方で出ているでしょ!

デングウイルス感染症情報
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

最後に、もう何度も書いているけれど、わが身を通して実験したデング熱への最強対処法を、下にまとめておきます:
①高揚感のある急激な発熱(38度以上)があったら、即休養に入って、とにかく水を飲む・飲む・飲むこと(まずは「水」がいちばん。ポカリスエットなどを加えるときは、糖分が強すぎるので2倍以上に薄めて飲むべし)。枕元にボトルを置いて、横になってでも少しずつ、でも結果的には大量に、水分を取り続けること。高熱のある間は食事は摂らなくて良い(てか、摂れません^^)。

②アスピリンやワファリンなど血を溶かす作用のある薬やバファリンやロキソニンなど鎮痛解熱剤は即止めること。デング熱に「効く」薬はありません。アセトアミノフェン(タイラノル、コカール?)ならOKと言われるけれど、それも気休め。なにも飲まないほうが良い。
※デング熱に罹ると血小板がどーんと減るので、「血をさらさらにするお薬」を止めても、血栓を起こすことはない。むしろ体内で出血が止まらなくなるなれば、デング出血熱にいたる)

③脱水が進んで体がつらくなったら、病院で輸液(点滴)を。これは効きます。ただし最初から水をがぶ飲みしていれば、脱水症状は避けられる。

④熱がある程度下がったら、体の免疫細胞を増やすようなものを、水分とともに少しずつ体に入れる。

⑤熱が下がっても1週間くらいの間、蚊に刺されると他に感染させる恐れがあるので、虫除けの対策をする。
以上は、ヤップのようにデング熱がときどき大流行する地域で暮らす人間にとっては、常識中の常識です。デング熱の症状が出ても、病院へ行く人は半数もいないし、わたしも行かない(笑)。興味があれば血液検査を受けてみるのもおもしろいけれど、日本ではうっかり病院に行くと大騒ぎになるかもしれないから、ご用心を!(笑)

そしてデング熱を劇症化させる主な要因は、
①初期に過度に動きまわり脱水症状を進めてしまうこと
②血を溶かす作用のある薬の服用
③免疫力の低い体環境(+食習慣)
だから、日ごろからの養生と、自分の健康は自分で守る気構えが、なによりも大切ってことですねっ!

(デング熱関連記事)
再びデング熱?
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流行病の正体
http://suyap.exblog.jp/5781537
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http://suyap.exblog.jp/5837248
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郷に入れば郷に従い...デング熱その後
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http://suyap.exblog.jp/14136045/
デング熱...血液検査の結果
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by suyap | 2014-09-06 23:24 | 新聞捨ててテレビを消そう

年寄り病の正体

台風が去って2日目、波浪注意報も解除になり、風向も北東にもどって、良いお天気に恵まれた。ああそれなのに、ヤップに入港する予定だった大型クルーズ船は、台風のせいで早々とキャンセルになった・・・わ~い♪ こんな当てにならない連中…短時間にどっと来て騒がしいだけのクルーズ船で、多少の泡銭を稼いでも、ちっとも楽しくないし…現地のためにならない(笑)。

ところで先週、「年寄り病」として紹介した病気の正体が、ようやく公開されるようになった。やはりMr. Radishさんのお見立てどおり、チクングニヤ熱(Chikungunya fever)だったそうだ。

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デング熱と同じく、ヒトスジシマカ=Aedes albopictus(左)とネッタイシマカ=Aedes aegypti(右)によって媒介される。これらは湿った薄暗いところで日中でも飛んでいる、いわゆる「ヤブ蚊」。ただし飛翔距離は短いので、広範囲に動く生物・・・つまりヒトのように・・・によって感染は広がっていく。

チクングニヤ熱ウイルスに感染して発症すると、急に発熱して関節が鋭く痛むというけれど、現在ヤップで流行しているものは、まったく発熱に気づかず、急に体中の痛みを感じる人が多いようだ。

横浜市衛生研究所:チクングニヤ熱について
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/chikunguniya1.html

実は台風の前日、わたしも急に頭が重くなって寒気を感じたので、すべての活動を休止して、ビタミンCと水をたっぷり飲んで寝たら、それ以上の進行はなく、おかげで台風準備に専念できた。これがチクングニヤ熱のマイルドな発症で、こうして自然に免疫ができたのなら良いな…ただの風邪だったのかもしれないけれど。

ヤップ州公衆保健局によると、来週にはCDC (Centers for Disease Control and Prevention、アメリカ疾病予防管理センター)のスタッフが来島するという。しかし、このまま順調に貿易風が吹いてくれれば、もうピークは過ぎたような気もする。

ところで早々と罹って一週間ほどダウンしていたチョメさん、もう普通に動きまわって大丈夫なのだけれど、右腕から右手にかけて、まだ力が入らないらしい。人によっては、まるでリューマチのような関節痛が、数カ月も続くこともあるという。このような症状や、デング(英語読みではデンギ)と違ってチクングニヤは発音しづらいこともあって、やはり「マル・コ・ピルビシル」(年寄り病)という呼び名のほうが、ヤップでは受けるかもしれない^^


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by suyap | 2013-11-08 22:12

年寄り病が大流行り

いまヤップでは、急に体中の関節や筋肉が歩けなくなるほど痛みだし、2週間ほど苦しみが続く…という症状の病気が大流行りしている。

うちでは最初にチョメさんが罹って、数日のあいだ仕事に出てこれなくなった。その時点では病院も原因がわかっていなかったけれど、「もしかしてデング熱ジカ熱みたいに、蚊が媒介してるんじゃないの?」と言っていた矢先、チョメ家の全員が倒れてしまった。「やっぱり蚊があやしいな…」と疑いを強めていたら、ようやく、「デング熱の一種」と発表された。やっぱりね!経験者は語る(笑):

ヤップのジカ熱(ジカ・フィーバー/zika fever)について
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先週末に村の友人宅を訪ねたら、彼もなんだかゲッソリしていて、「どうしたの?」と聞くと、やっぱり同じような症状で2週間苦しんでいたそうだ。
「一昨日あたりから、ようやく本調子になってきたよ」

「いま島中で流行っているみたいだけど、まだ名前が発表されないね」

「オレ、最初は急に歳とったのかと思ったよ。だって、朝起きたら、体中が痛くて、杖つかないと歩けなくなっていたんだから」

「あはは、ほんとうにお年寄りみたいだね。いっそのこと『年寄り病』にしたら?マル・コ・ピルビシル」

「ああ、それは良い。m'aar ko pilbithir、まさにその通りの症状だ」
彼の家から2軒先の友人を訪れると、こちらの主人は前日から症状が始まってノビていたので、さっそく、マル・コ・ピルビシルの病名を告げておいた。

店にもどって、新しい病名をみんなに広めたら、きのうの朝、G嬢からテキスト・メッセージが入った。
「マル・コ・ピルビシルで家族全員がダウン。しばらく仕事休む」
実はいま、19年住み慣れたマリーナの店舗を、新しい場所にお引っ越ししている最中なのだが、病み上がりのチョメさん、新妻が心配なJくん、それにG嬢まで…とほほ。

「わたしまでダウンするわけにゃいかぬ…まあ、ジカ熱やってるから大丈夫だろ」と、わけのわからぬ気合いで頑張ってる最中です。


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by suyap | 2013-10-30 09:02 | ヤップな日々

デング熱...血液検査の結果

a0043520_220439.jpgデング熱Ⅰ型とⅡ型、それにジカ熱もクリアしたよと言うと、まるでデング・スタンプ・ラリーだね^^と日本の人に笑われちゃったけど、こうなったらデング熱罹患のエキスパートを目指すぞと、今回は(デングの医療費が無料になったのを良いことに)熱が下がったあとで何回も血液検査を受けに行って、しっかりとデータを取っておくことにした。だってあとまだⅢ型とⅣ型がひかえてるもんね。一生のうちにスタンプがぜんぶ集めることができるかしら(笑)。

こちらで報告したとおり、発病は12月02日で熱が下がってから初めて病院に行ったのが12月06日で、以下がそれから3回やった血液検査の結果です:

12月06日
白血球数(WBC):2760/μl
赤血球数(RBC):438万個/μL
ヘマトクリット(HCT):39.9%
血小板数(PLT): 12.6万/mm³

12月08日
白血球数(WBC):5670/μl
赤血球数(RBC):374万個/μL
ヘマトクリット(HCT):34.7%
血小板数(PLT):11.1万/mm³

12月12日
白血球数(WBC):4460/μl
赤血球数(RBC):369万個/μL
ヘマトクリット(HCT):34.1%
血小板数(PLT):22.7万/mm³

基準値(女性)
白血球数(WBC):3500~9200/μl
赤血球数(RBC):384~488万個/μL
ヘマトクリット(HCT):34.4~45.6%
血小板数(PLT):15~35万/mm³

a0043520_21571769.jpgデング熱は熱が下がってからも「なんとなく不快感、本調子でない感じ」が残るものだけど、軽く済んだと思っていた今回のわたしのデング熱でも、発病一週間後くらいまで血小板数が落ちているのがわかる。もう少し症状が重い人だと軽く10万を切るし、わたしの知り合いは1時3万台までにも落ちたという。それでも彼は点滴のみで入院もせず、ひたすら水分の補給と休養で乗り越えた。

急激な40度以上の発熱で血液検査の結果がこういうデータだったら、日本の病院ではとんでもない騒ぎになるだろう。痛くもない腹を探られるというか...即入院させられて血球減少の精査目的で骨髄穿刺までやられちゃった人もいる。その地域に症例の少ないビョーキだと見誤れるから要注意。熱帯~亜熱帯地方を旅行して数日から一週間後くらいにドッドーンと熱が出たら、まず医者に旅行のこととデング熱の可能性があることを告げよう(それでも処置を誤る医者はアウチ...)。

とにかくデング熱につけるクスリなし、最初からガンガン大量の水分補給とひたすらのびて休養をとること!あとパパイヤの葉の汁を飲むと血小板数がはやく回復するという話をたったいま知ったのだけれど、残念ながら今回わが身を使っての人体実験には間に合わなかった。次回のデング熱にかかったときには試してみたい^^


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by suyap | 2011-12-14 00:16 | ヤップな日々

病院に行ってみた

4日目で36度台まで下がってホッとしたわたしのデング熱、めんどうなので病院に行くの止そうかと思ったけれど、まあ話のタネにもなるしと、火曜日の午後(12月6日)にヤップでただひとつの病院=ヤップ州立病院へ行ってみた。

思ったほど混んでおらず、受付を済ませて外来診療室の前にしつらえてあるデング熱患者用の特設検診テーブルの前でボーっと待つ。そこにも患者はおらずスタッフもボーっと待っているのに、わたしのチャート(カルテ)が届くまで約15分かかり、その間お互いにボーッ(笑)、やれやれ熱が高くてしんどいときに無理してこなくて良かった。

ようやく呼ばれて体重、血圧、体温を測ってもらい、また外で待たされること10分で外来待合室内に呼ばれてまた待たされているとき、ナースに「めちゃ忙しいんでしょ?」と聞いてみたら、「そうでもないわよ」とのこと。彼女によれば忙しさのピークは過ぎ、先週月曜あたりからどんどん患者が減って暇になっているのだそうな。それでも入院患者用の34床のベッドは満杯で、今も会議室まで使って収容しているらしい。

待合室の中には0.9% Sodium Chloride(塩化ナトリウム)‐輸液用と書いた箱がたくさん積み上げてあった。ここにこれだけあるってことは、デング熱が納まっても病院はしばらく輸液に困らないくらいのストックがあるのだろうな...。

ようやく順番が来てドクターPの前へ。デング熱になってもう熱が下がったけれど、血のサンプルを差し上げるためにやってきました~♪とにこやかに告げる。

(下は患者用に用意された記録&インフォメーション)
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suyap:2004年のⅠ型に続いて今回でデング熱は2回目です。その間にジカ熱やってます。これでⅡ型もクリアなら、あとⅢ型とⅣ型にかかれば、デング熱すべて制覇、わたしはデング熱フリーになれるんですね^^

ドクターP:(あきれながら)熱が上がったのはいつ?

suyap:先週金曜日の夕方気づき、その夜は105Fまで上がったけれど翌日には102Fくらに下がった。水を1日2ガロンくらい飲んだのが良かったのかしら。

ドクターP:クスリは飲まなかったの?タイラノルも?

suyap:なんにも。タイラノルはデングを治すわけじゃないわ、気休めでしょう。

ドクターP:でも頭痛が軽減されるから楽になるよ。

suyap:自分だけ気休めで楽になったりしたら、デング・ウイルスと戦っている白血球たちに失礼だわ。

ドクターP:苦笑...。頭痛以外の症状は?吐き気は?関節痛は?筋肉痛は?目の奥の痛みは...?
ドクターはペーパーに沿って次々に質問し項目を埋めていく。ようやく一連の書類が記入し終わったと思うとまた別のペーパーに移って、
ドクターP:11月中に裸足で歩いたことは?

suyap:よく裸足で歩くからいつとは思いだせないけれど、たぶん。

ドクターP:11月中にラグーンのマングローブの際で泳いだことは?

suyap:(酔っぱらって海に落ちた事件を思い出し...苦笑)ハイ、アリマス。

ドクターP:家の中にネズミがいる?

suyap:はい、もちろん。ねえドクター、これネズミの病気...ええとレプトなんたらの質問でしょう?わたしの症状は明らかにデング熱だと思うんだけど。

ドクターP:ああ、今回のスクリーニングでは両方を一緒にやることになっているんだよ。
こうして集められた患者のデータは、今回のデング熱対処のスポンサーでもあるCDC(米国疾病予防管理センター)に送られる。タダで医薬品や検査を提供してくれるからには、こういう見返りがちゃんと仕込まれているわけで、広島や長崎に原爆を落としたあと、すぐにABCC(原爆症外調査委員会)をつくって膨大な被曝人体実験データを集めたのと構図的には同じ。またCDCの上層部とWHOは国際製薬コングロマートと結託して豚インフルのパンデミック騒動を引き起こしたことも有名デスネ^^
ドクターP:(処方箋を記入しながら)タイラノルを出してあげるから。

suyap:いりません、飲みませんから。

ドクターP:持ってけよ。今ならタダだぞ。

suyap:タダでもいりません。どんな症状にも絶対に飲みませんから。

ドクターP:それなら経口補水液ミックス(ORS)はどうだ?

suyap:(少し考えて)それならもらっとこうかな。

ドクターP:よっしゃ、とりあえず5袋出しておく。水1リットルに1袋だよ。熱が下がっても発症7日間はまだクリティカル・ピリオッドだから、脱水には気をつけてたくさん水分を補給するように。あと血液検査はきょうと2日後のデータを見るから。

suyap:なるほど、だからこうして4回分の項目があるんですね。
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ドクターPの部屋をあとにして血液検査のためラボの前に行くと、そこにも特設テーブルが置かれて知り合いのナースが暇そうに座っていた。わたしの顔を見ると、「どっち?」と聞くから、「どっちって、蚊かネズミかってこと?」と尋ねたら大受けで、「ネム ファ ブロ?ひゃ~はっはっは、どっちの腕にするかって聞いたのに、ひゃ~っは」「いや、ドクターPにブロ(ネズミ)の病気のこともいろいろ聞かれたから...」と腕を差し出すわたし。

彼女からは2日後の再検査用の予約カードと、10日後のデング・ウイルス検査用の予約カードを渡される。デング・ウイルスは今回の採血と10日後のものをセットで島外の検査施設に送るのだそうだ。

この日の結果が出るまで1時間以上かかるというので、待たずに帰ることにして薬局にまわり、ドクターPからもらった処方箋を渡すと、5袋のOral Re-hydration Saltミックスがすぐに出てきた。
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内容は香料の入っていないポカリスエットのようなもの。 ところで驚いたのが↓この表示:
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Do not mix with Soda

う~ん、今の若い子や親なら、コーラやファンタに混ぜるやつもいるかもしれない。はじめに水で溶かして「まずっ」となり、ソーダ類がダメならとクールエイドに混ぜるのも出てきやしないか...。

クレイジーなアメリカ砂糖漬け生活の影響はヤップを多いに蝕んでいるけれど、もうひとつ馬鹿なニュースが飛びこんできた。米国海軍がDNAを操作してデング熱ワクチンを開発しているという:

Navy Medicine Researchers Set to Begin Dengue DNA Vaccine Trial
http://www.navy.mil/search/display.asp?story_id=64124

いやだいやだ、こういう伝染病にはいち早く感染して体内に免疫を作るのが一番なのに。人工ワクチンなんて余計なことをすると身体のなかはグチャグチャになるし、ウイルスのほうも進化するからイタチごっこになる。それにしても長年誰も開発できなかったデング熱のワクチンを...DNAワクチンで...なんか...やばい臭いが...!?

ところでその後のわたしの体調だけど、一昨日の夜は久しぶりにぐっすり眠れた気がして(熱があったときはゴロゴロ寝ているようでも、ちゃんと熟睡してなかったのね)、きのうからすこぶる快調です。ただしORSのせいか、あるいは今回のデング熱の特徴なのか、ここ2日ほど、やや柔便気味になっている。

きょうは午後から2回目の血液検査を受けに病院へ行ってくる。


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by suyap | 2011-12-08 11:41 | ヤップな日々

デング熱...実況報告(追記あり)

a0043520_19202336.jpgきのうの朝、郷に入れば郷に従い...デング熱その後 という記事をしたためたときには、なんの症状もなかったのに...その日の夕方、やけに身体が火照るので熱を計ったら38.5度!アチャー、デング熱を発症してしまったようだ。それにしても虫の知らせというか何というか、あの記事をわたしに書かせたのはデング・ウイルスだと思っている。デング・ウイルスにはちゃんと「意思」があるのかもしれない。

7年前にデングⅠ型に罹ったときにも、体の中でウイルスが駆け回っているのを感じることができて、それに対してわたしの白血球防衛隊が総出で頑張ってくれていた。発熱はその戦いのヒートぶりなんだね(だからヘタに解熱剤なんか飲んじゃいけない)。そしてわたしはといえば何の手伝いもできず、グタ~と延びて、ひたすら水分を補給するだけ。

12月02日午後06時:
  体温38.5度、体の火照り
12月02日午後09時:
  体温39.6度、頭痛、手先足先の冷え、頭部と体幹の火照り
12月02日午後11時:
  体温40.2度、割れるような頭痛、手先足先の冷え、頭部と体幹の火照り
12月03日午前03時:
  体温40.5度、同上...ちょいと不安に^^わが白血球たち、がんばれ!
12月03日午前10時:
  体温38.6度、割れるような頭痛は治まり、目の後ろの痛み(典型的なデング熱症状)が始まった。

昨夜からヤシの実ジュース2個、米とぎ汁豆乳ヨーグルト500ml、そして水4リットルくらい、それとビタミンC顆粒のオーバードース(笑)。
病院に行っても体温・血圧測定と血小板カウントしか手はなく、あげくに気休めにしかならない鎮痛解熱剤タイラノール(アセトアミノフェン)をもらってもわたしは絶対に飲まないので、今後もし脱水が進んだら、点滴(今なら無料!)だけしてもらいに行こう...

というわけで、一日ゴロゴロしておりました。
目の奥の痛みというのが曲者で、おかげで本を読んだりパソコンに向かう気にもならず、夕方になってようやく、のそのそとこれを書いてます。

12月03日午後06時:
  体温38.6度、身体にムチ打って台所に立ち、ササゲとタマネギ入りのお焼き(塩を効かせて)を作ってみた。水分ばかりたくさん取ったので塩気が恋しい。

体内のデング・ウイルスと白血球の様子からすると、もう峠を越えたかなという感じ。今回はまだ脱水も起こしてないから、前回(7日)よりも早く収束するかもしれない。仕事の合間を縫って、ほんとうに良いタイミングでデング熱を始めてくれたものだ。デングには休養と水分の補給!ただいま身をもって実証中(笑)。


<12日05日追記>
12月04日午前09時:
  体温37.2度、体温が37度台まで下がると身体は楽になる。まだ目の奥の違和感(鈍痛)がありやや視力も落ちたような(本を読んでもパソコンを見ても文字がかすむ)。
12月04日午後09時:
  体温37.7度、あちゃ~また少し上昇。油断して水分の補給が足らなかったらすぐに口がネトつく。ピリピリする豆乳ヨーグルト500mlと野菜たっぷりのうどんで元気が出る。ビタミンC顆粒のオーバードースと冷蔵庫の奥に転がっていた青汁粉末を水に溶いて飲む。あっ、ウッチン粉もあった!胃袋の中でなんかすごいことになってないか?

12月05日午前07時:
  体温37.2度、やはり朝は体温が下がるなあ。ま、しばらくこんなもんでしょう、目の奥の違和感まだあるも少し快方。きょうからボチボチ店に顔出してお仕事モード、他人に移さないように(ホントは嫌なんだけど)虫除けローション塗り塗り。
12月05日午後08時:
  体温37.6度、また上がった!きょうは病院に行って血液検査してもらおうと思っていたら、日中は来客が続いて時間を取れず。血小板値が元に戻るまえのデータが欲しいんだけどな...明日まであまり回復しませんように(なにを言うか-笑)。病み上がりは野菜たっぷりのうどんがめちゃ美味しい!って、ちょっと食べすぎではないかい?


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by suyap | 2011-12-03 20:10 | ヤップな日々

郷に入れば郷に従い...デング熱その後

12月に入っても、けっこう雨がパラパラ降ってくるお天気が続いている。お陰でわが家の猫の額菜園の手入れも楽ちん、トンボさんの憩いの場となっているみたい。
a0043520_75213.jpg

たまたま赤いトンボと銀色のトンボが、立ち枯れしたエダマメ(早く抜けよ-笑)に仲良く並んで止っていたのでパチリ。

貿易風が強くなれば収束するかと思っていたデング熱が、まだ風弱く湿り気の多い気候に気を良くして、いまだに元気に飛び回っているから、畑のまわりにも水をためないように(デング熱を媒介する薮蚊さんに卵を産む場を与えないようにね)、バケツをひっくり返したり空き容器を不用意に置かないように気をつけている。

11月23日にヤップ州知事はデング熱緊急事態宣言(!)を公布した。そうすればデング熱にかかっても無料で病院で処置を受けられるからね。しかし...わたしのまわりでも今回のデング熱にかかった人がぽろぽろと出ているが、病院には行かない人のほうが多い。だってデングにつける薬がないのは、みんな知ってるもん(笑)。わたしも今回もしデング熱になっとして、脱水がひどくなったときに無料で点滴を受けられるのはありがたい...けれどヘタに病院にかかって生血の輸血を薦められたりしたら嫌だな...と思案中。まあどうるすかはデング熱になったときに考えよう(笑)。
a0043520_753265.jpg

7年前わたしがⅠ型のデング熱にかかったときには、スーパー台風直後のせいもあったのか、病院ではなんの検査もしてくれなかったけれど、今はすごいことになっている。突然の高熱、節々の痛み、目の奥の痛み...など、デング熱の典型的症状が認められると、体温、血圧、血液検査を2日おきに無料でやってくれている。

ヤップではデング・ウイルスの同定まではできないからサンプルを島外の施設に送り、その患者がほんとうにデング熱であったかどうかの結果が出るまで1週間以上かかる(その間に患者は通常は回復する)。しかしデング熱の症状はきわめてわかりやすいので、とにかく症状が出ると血液検査を繰り返して血小板と白血球数をカウントしてくれるわけだ。そして血小板値が下がると、家族に「同じ血液型の男(なぜか男の血が好まれる)をスタンバイさせて」と指示が出る。いざというときのために生血の輸血...でもそっちのほうが恐かったりして(笑)。

今までにも何度も書いているように、デング熱が流行している地域に行くときには、虫除けローションをたっぷり用意し、薮蚊に刺されないようにすること。そしてもし症状が出たら:
①とにかく安静にして休養をとり
②まわりにウイルスを振りまかないように自身にも虫除けローションをしっかり塗って
③初期のうちから経口でたっぷりと水分の補給に努め
④脱水を感じたら早めに受診して(点滴などで)体液管理をしてもらう
対策はこれっきゃないわけで、これらをしっかり実行すれば、デング熱はそんなに恐い病気ではない。

ちなみに今回ヤップで流行っているデング熱はⅡ型であることが判明した。前記したように、わたしはすでにⅠ型にはかかっているので一生免疫ができているが、Ⅱ型はまだ(のはず...知らないうちに無症状で免疫ができる場合もある)だ。だから気をつけてはいるけれど、まあ熱帯に住むってことは、こういう病気さんとも共存するのは当たり前のことで、郷に入れば郷に従え...という気分もある。そんなわけだから、短期でしかヤップにいない(or いるつもりのない)外国人のデング熱パニックを、けっこう冷ややか~に眺めていたりするわけ^^

グアムや太平洋のニュースかなんかで、「ヤップで流行っているⅡ型のデング熱は何十年ぶりの流行だ」とかいっているけれど、実はⅡ型は2007年ころからヤップでは密かに生息していた。患者が「あんたもわたしもあのひとも」状態になってしまったら「大流行」と呼ばれるけれど、上にも書いたように、デング熱のウイルスは熱帯地方ではいつも密かに生息しているわけで、常時ポロリ、ポロリと患者は出ているのだよ。

それにしても、どうしてみんなで共存って発想にならないのかなあ...ニンゲンにとって「都合の悪い」ものを徹底的に排除しつづけた挙句に、今のような環境破壊と生物としての適応力の低下を招いているのに。それでいて生物としてのニンゲンが一度も経験したことのないような量&種類の人工放射性物質がてんこ盛りの空気や食べ物を、な~んの疑いもなく平気で吸ったり食べたりしているってんだから、もうワケワカメ。

まあ、あまりそんなことを考えるとこっちまでワケワカメになってしまうから、じぶんはじぶん、ヒトはヒト、とにかく動物としての「感」を研ぎ澄まして、気づいたものから「すべての自然生物との共存」と「免疫力の強化」を目指し、きょうもニコニコ、発酵生活を送りましょ!


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by suyap | 2011-12-02 09:07 | ヤップな日々

病気はネズミや蚊のせいじゃない&日本は巨大な実験場!?

a0043520_165576.jpg8月の後半から10月も半ばまで、ほんとうに雨がよく降った。おそらくそんな気候のせいもあって、ヤップでは今ふたつの伝染病が流行っている。

そのひとつはレプトスピラ症(leptospirosis):

国立感染症研究所:レプトスピラ症
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_012/k03_012.html
動物由来感染症ハンドブック
http://www.med.or.jp/kansen/animal/dog/02.html

ヤップでは主にネズミの媒介から広がるとみられており、ネズミの尿の混じった土や泥がついた食品や、それらが流れこんだ水や海水をガブッと口に入れたり(経口感染)、あるいは接触しただけでも感染(皮膚感染)するといわれている。ただレプトスピラ・スピロヘータは熱や乾燥に弱い細菌らしく、口にするものをよく加熱したり、雨が少なくなって土地が乾いてくると感染は防げる。

このレプトスピラ症も他の感染症と同じく、感染してもみんなが発症するわけではない。まったく感染に気づかず無症状で終わる人もいれば、5 ~14 日間の潜伏期のあと、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、腹痛、結膜充血などの症状が出て、悪化すると第4 ~6 病日に黄疸が出たり出血傾向が増強する...というケースもたまにあるらしい。現代の日本でも沖縄あたりではたまに流行があるようで、とくに水辺で仕事をする漁師や観光ガイドに発症例が多いという。

a0043520_16552798.jpgもうひとつ流行しているのは、このブログでもお馴染みのデング熱(Dengue Fever)、左のネッタイシマカAedes aegypti)が運び屋さんだといわれている(写真はWikiのPicture of the dayから。Photo credit: Muhammad Mahdi Karim

過去にホンモノのデング熱を1回、デング熱のマイルド版といわれるジカ熱を1回、実際にわが肉体を通して経験しているわたしとしては、これらの病気についてもちょっと一家言ありまして...(笑):

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そういう経験からつくづく思うに、ヤップ島のような「熱帯」に住む以上は、レプトスピラのスピロヘータちゃんやデングのウィルスくんとも仲良く「共生」していくのが自然なのだなと。だから病気をネズミや蚊のせいにして、「駆除駆除」と騒ぐのはおかしい。もちろん両方ともあまりお近づきになりたくない生物だけれど、彼らが介在してスピロヘータちゃんやウィルスくんが入ってきてもダイジョーブな身体にしておくこと、これはこのの地に住む者としてのマナーではないだろうか。

このままいけば11月後半ころから貿易風が強まり空気も乾燥してくるので、今回のレプトスピラ症やデング熱の流行も、そのうち衰退していくだろう。

            ∞∞∞ 閑話休題 ∞∞∞

さて井口和基さんの記事にまたびっくりさせられた。これをどう受けとるかは読み手の勝手ですけどネ:

ヒトラーの東方予言「東方は巨大な実験場になる」:「永遠の未成年者の誕生」
http://quasimoto.exblog.jp/14930006/
日本は「東方の巨大な実験場」!?:ヒットラー予言の新人類誕生物語!
http://quasimoto.exblog.jp/16119042/

二度の原爆投下、チッソの水俣病、四日市をはじめとする公害によるゼンソクの蔓延、地下鉄サリンに豚インフルのタミフル世界一使用量...そしてあげくの果てのフクイチ、それを助ける米軍がトモダチ作戦だって!?

米軍、日本での原発危機対応で貴重な教訓得る
(ウォールストリートジャーナル日本語版 2011年6月21日)
先週沖縄を訪問したアモス米海兵隊総司令官向けの背景説明で、在日海兵隊当局者は、震災支援で発動された「トモダチ作戦」について、最悪の戦争シナリオに対する米軍の対応を研究する上で有益だったとの認識を示した。

同作戦に関わった第265海兵中型ヘリコプター飛行隊指揮官のダミエン・マーシュ中佐は「トモダチ作戦は恐らく、放射性環境下では最も有名な作戦になるだろう」と述べた。

米海兵隊の航空機が放射能汚染下で作戦行動するのは今回が初めて。マーシュ中佐は、この経験は「戦略的な価値がある」と強調。アモス司令官に対し、将来、「原発災害、ダーティボムやテロ事件などがどこかで起きた場合、われわれが対応できることを想定することは難しくない」と説明した。
〇Darkness of ASIA:日本人はモルモット。私たちを実験動物のように観察する世界
http://darknessofasia.blogspot.com/2011/10/blog-post_21.html

Beyond 5 Senses:驚きの癒着!インフルエンザ・ワクチン業界とWHO, CDC
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/gale_null.html

日本以外ではあまり売れなくて余りまくったワクチンを、アメリカはいまだにミクロネシアに「援助」と称して配給している。つい先月もヤップ州はわざわざ連邦政府の連絡船をチャーターして、離島にワクチン接種チームを派遣した...。

ちなみにわたしは予防接種だの、ワクチンだの、得体の知れないクスリだの、自分が納得しない現代的医療措置は絶対に受けないしやらせない主義。自慢じゃないけどヤップ州立病院のわたしのチャート(カルテ)の「予防接種」欄には、デカデカとRefused(拒否)と書かれている。免疫機能が外圧に負けて「病気」になることはあっても、「病人」(ニンゲンとして存在自体が病んで依頼心だらけになったヒト)にはなるな!という教えがあるけれど、わたしもつねづねそうありたいと願っている。だって過保護のペットとニンゲン以外の動物は、みなひとりでひっそり病気を治すでしょ?

しかしそのためには日ごろからの研鑽努力も必要でありまして...とくに多量の放射能の舞い飛ぶこの時代には、それはなかなかのチャレンジでもあり...だからといってヒットラーだかなんだか知らないけれど、誰がアンタらの実験台なんかになるものか!(怒)
いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。

いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。

「真理はあなたたちを自由にする」
(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース)
ヨハネによる福音書8:32
以上はいま話題の立教新座中学・高等学校長、渡辺憲司の卒業生への言葉から。うわ~勇気と元気が出てくるなあ!

そしてその現実を直視する自由を生きるためにも、まず健康な身体をつくりましょってことで、きょうも元気に乳酸菌生活♪ やってる?

以下、ご参考まで!

放射能生活の注意事項
a0043520_1737859.jpg

米とぎ汁乳酸菌の作り方(画像をクリックすると大きく見られます):
a0043520_17373016.jpg

500ミリリットルのペットボトルに入れた米とぎ汁に黒砂糖大さじ2杯と自然塩小さじ1/2杯ほど加えて朝晩よく振ると、もっと発酵が簡単にいきま~す。振るとき以外はボトルのキャップは緩めておいてね。

放射能対策の乳酸菌風呂(画像をクリックすると大きく見られます):
a0043520_17374084.jpg

お風呂を乳酸菌でいっぱいにしなくても、乳酸菌をシュッシュッと空気中にスプレーしながらゆっくりお風呂につかるだけでも、すごい効果がありそう...(湯船どころかお湯も出ない家に住んでいる身としてはうらやましいわあ~~)


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by suyap | 2011-10-26 23:20 | No Nukes!

デング熱の話

a0043520_23454226.jpgちょっと忙しくしていて、落ち着いて新しい記事を書く時間をなかなか持てなかった。せいぜい前記事についてる嫌がらせTBとコメントを定期的に掃除するのが精一杯の状態だったけど、これも想定内のことだから楽しんでやってた(笑)。それにしても「被害者」とか「女子高校生」とかいうだけで同情(したふり)をしなきゃならない雰囲気の今のニホンて、おかしいと思う。誰でも何かの被害者になる可能性があり、同時に加害者になる可能性もあることを考えれば、「被害者」であることだけを振りかざすのはエゴ以外のなにものでもない。そうすることによって本人の精神的成長もそこで止まってしまうし、事象の根源を見通す努力を放棄してしまう。そんな浅薄な世論の陰で笑うのは誰だろうか?

それはさておき、今回はヤップで少し流行っているデング熱のことを書いておきたい。このことをあまり公言したくない観光業者がヤップにもいるようだけれど、いまやデング熱は世界中の熱帯~亜熱帯地域に蔓延している病気だし、旅行者ひとりひとりがちゃんとした知識を持って感染を予防し、万一症状が出たときも適切な対応ができるようになっておくのも大切なことだ。

4月から6月にかけてヤップで流行ったジカ熱は7月には収束したが、同月に今度はデング熱らしい症状を訴えるケースが3例見つかった。しかしそれ以上は広がらず8月はゼロ・ケース。ところが9月に入って毎週、複数のケースが発生するようになり、それが徐々に増加してきた。そこで先週ついに、ヤップ州立病院のロビーにもデング熱掲示板が置かれるようになった(写真左上)。

a0043520_23462388.jpgデング熱は、ネッタイシマカヒトスジシマカが媒介するウイルスに感染することによって起きる病気で、非常な高熱と頭痛、関節痛、筋肉痛、疲労感などの症状がでる。現在わかっているデング・ウイルスには4種類あり、感染するとそれぞれのタイプごとに一生免疫ができる。ヤップでは3年前に1型の大流行、2年前に4型の小流行をみたが、現在ヤップで流行っているのは2型なのだそうだ。だから以前に1型や4型に感染した人でも、今回の2型には免疫がないから気をつける必要がある。

ヤップの隣にあるパラオでは、今年6月ころから2型のデング熱がかなり流行しているので、今回の感染経路もパラオからとみられている。右上のチャートはヤップの患者分布図で、オレンジ色は血液検査で2型とはっきりわかったケース、緑色はデング熱の抗体は見つかったけれど(おそらく検査した時期が遅くて)型まで分析できなかったケース、赤色は出血熱までいったケース。患者の分布が島の東側に偏っているのは、今年は多雨で湿度が高いうえ、ずっと南西の風が続いており、山に風を遮られた島の東側で特に風のないむっとする日和が多かったせいか-とわたしなりに分析している。デング熱を媒介するのは、いわゆるヤブ蚊のネッタイシマカヒトスジシマカだけれど、彼らは風が吹き抜けるところでは飛ばない。ヤップも来月に入ると貿易風が強まるので、今回のデング熱流行も、この先そんなに長くは続かないだろうと思われる。

※この記事の最後にデング熱(Dengue Fever)関連情報をリンクしてあります。

a0043520_2347394.jpg←こちらのチャートは、病院が把握した7月からの患者数を時系列で棒グラフにしたもの。先週末までの15週間で45ケースを記録している。感染してても症状が出ない人や軽い人は病院に来ないので、実際の感染者はこの何倍もいると想定される。9月後半からのコンスタントな患者数の増加、とくに10月第1週の急激な増加に病院では警戒感を強めて、デング熱情報の普及と予防措置の徹底にのりだした。

a0043520_23481785.jpg掲示板に出ていた蚊のライフ・サイクル。ネッタイシマカヒトスジシマカは「家のまわり」のちょっとした水たまりに卵を産み、それは1週間ちょっとで成虫になる。デング熱のひとつの予防法は、家のまわりから「水たまり」を無くすことだ。といっても、転がっているココヤシの実の殻やバケツにちょこっとたまった雨水にもすぐに卵を産むので、1週間に1度は家周りをチェックして水溜りをなくす必要がある。

いちばん効果的な予防法は、蚊に刺されないこと。モノの良し悪しは別にして、虫除けローションをたっぷりぬっておくと、ほんとうに蚊は寄ってこなくなる。あと部屋の戸を不用意に開け放たないことも大切だ。ヤップのホテルの窓にはほとんど防虫ネットがはってあるので、冷房が嫌な人は窓を開けて風を入れることができるけど、防虫ネットまで開けてしまわないように。夕方には部屋の中で蚊取り線香を焚いて、蚊を入れないようにするのも良い。ネッタイシマカヒトスジシマカの活動時間帯は日中とくに朝夕の風が止むころで、夜間は飛んでこない。だから夜寝ている間に刺される心配はまずない。

a0043520_23525264.jpg左の写真は顕微鏡でみたデング・ウィルス。なんだかコンペイトウみたい。わたしも3年前に1型のデング熱を経験したけれど、とにかく高熱が出て、体中を得体のしれない「異質な物体」に占拠されてしまったような感覚にとらわれた。こいつだったのか...

デング熱の流行っている地域に旅行して数日以内に突然の高熱に襲われたら、いちおうデング熱も疑ったほうがいい。症状が出たら:
①安静にして
②まわりにウイルスを振りまかないように自身にも虫除けローションをしっかり塗って
③できるだけ経口でも水分の補給に努め
④早めに受診して(点滴などで)体液管理をしてもらう

ことが大切。自分で解熱剤などを勝手に服用するのは危険だ。アスピリンなど血液溶解を高める解熱剤は、出血熱を招くおそれがある。

典型的なケースでは、デング・ウイルスが体を駆け巡っているのを感じながら数日ゴロゴロしていると、発症して3日から4日目あたりを峠に、やっと自分の白血球防衛隊が優勢になってくるのを感じることができるようになる。5目にはかなり熱が下がり6日目には平熱から微熱程度、7日目にはほぼ回復、といった感じ。その人の免疫能力によって、ウイルスに感染しても全く症状が出なかったり、出ても上記のプロセスを最短でクリアしたり、逆に長引かせたり、たまに出血熱までいってしまったりもする。体が快方にむかって2日後からは、その人から感染が広がる恐れはなくなる。

こんなことを書くとまた誤解を招くかもしれないが、デング熱が怖いとか〇〇病が怖いとかいう前に、まず自分の体を免疫力の高いものに作り上げることが大切だと思う。その方法は全く簡単、甘いものと肉食や添加物食(コンビニ系もね)を避け、ビタミン・ミネラル豊富な野菜とあまり精白してない穀物・炭水化物をよく噛んで食べるだけ。そしてデング熱のように感染の仕組みがわかっているものには、特定の蚊に刺されないようにするとか、いろいろ有効な対策も打てる。

それでも病気になったら、免疫力を向上させるための努力を怠ったことをまず自分の体に詫び(笑)、それから白血球防衛隊を心から応援してあげること。デング熱にかかって、それを蚊のせいにしたり、ヤップのせいにしたり(笑)、旅行会社のせいにしても、何の解決にもならない。ヤップを含めて伝染地域への旅行を取りやめても、あちこちでデング熱に感染して日本に帰ってくる旅行者は増えているし、媒介するヒトスジシマカは日本にもいるから、夏場の蒸し暑い季節には日本で伝染することだってあるわけだ。

そういうことを考えると、免疫能力を高めて軽い感染で自分の体に早めに抗体をつくり、デング熱フリーな体にしておくのも手かもしれない。これはデング熱だけでなく感染性のすべての病気にいえることで、そもそもバイ菌やウイルスが悪いのではなくて、それらの異物が入っても抵抗する力のない体のほうをなんとかしなけりゃならないのだ、ほんとうは。バイ菌やウイルスを抹殺せず、それらと共生できる体の環境をもつことの大事さに気づけば、人間の社会も再び多種多様な「他人」との共生をめざせるようになると思ったりもしている。



デング熱について:
外務省>渡航関連情報>在外公館医務官情報>各論3 デング熱
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/kakuron03.html
厚生労働省検疫所FORTH:デング熱
http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/09_dengu.html
デング熱の話
http://www7a.biglobe.ne.jp/~doctorn/hakajyo/dengue.html

関連記事:
再びデング熱?
http://suyap.exblog.jp/5743662
流行病の正体
http://suyap.exblog.jp/5781537
ヤップのジカ熱(ジカ・フィーバー/zika fever)について
http://suyap.exblog.jp/5837248



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by suyap | 2007-10-19 23:34 | ヤップな日々

ヤップのジカ熱(ジカ・フィーバー/zika fever)について

a0043520_17331693.gif先月わたしが経験した、デングに似た正体不明の症状がジカ・フィーバーだったことはすでに書いたが(流行病の正体)、ヤップ州立病院には連邦政府保健省、米国の疾病予防管理センター(CDC)世界保健機構(WHO)の専門家が何人も来て、大々的な調査が続いている。それで、きょうはヤップのツアー・オペレーターやホテル業者を対象に説明会が行われたので出席してきた。

発症者の0.01%未満という非常に低い確率だけど適切な処置が遅れると死ぬこともあるデング熱が流行しても、国際機関どころか連邦も州もこんな大騒ぎはしないのに、デング熱よりずっと軽い症状で死亡例もなく、入院の必要すらないジカ熱で、なぜこんなに大騒ぎをしているのか、その理由が説明会に行ってみてわかった。

ジカ・ウィルスがウガンダ(アフリカ)のサルの一種から発見されて以来、ジカ熱は1978年にインドネシアで小規模の流行が記録されているだけだそうだ。東南アジアの他の国やフィリピンにもジカ・ウィルスの抗体を持った人がいることから、それらの地域でも過去にジカ熱が発生・流行していることは推察されるけれども、実際に記録された症例はいままで世界中で40くらいしかなかったという。それで、今回のヤップでのジカ熱流行の「発見」は、ジカ熱の研究にはまたとない機会を提供することになり、研究者の間でこのような大騒ぎとなっているようだ。説明会でも、予防や手当て(といったって、蚊に刺されないようにすることと、水分の補給をして安静にすることくらいしか無いのだけど)よりも、「発症したらすぐ病院に連絡して(研究対象になって)ください」ということに重点が置かれていた(笑)。

ジカ熱は上の写真のネッタイシマカか、日本にもいるヒトスジシマカが媒介すると考えられている。両方ともいわゆる「ヤブ蚊」というやつで、日中でも薄暗くて湿っぽいところや水辺などにいて、餌(人間や動物)がやってくるのを待っている。夜間よりもむしろ日中のほうが刺されやすい。これらに刺されないようにするためには、①そういう蚊がいそうなところに行かない、②虫除け対策(蚊取り線香、ローションなど)をする、③皮膚の露出を避ける、④家のまわりから水溜りをなくする、などの対策が推奨される。

ジカ・ウィルスは人>蚊>人という経路で感染する。感染してから発症までの潜伏期は4日から8日くらいではないかと考えられている。また感染しても発症しない、あるいは自覚症状がないほど軽い人も多くいる。発症後、症状が続いている間とその後の数日は、まだ体内でジカ・ウィルスが活発なので、他人への感染を防ぐため、蚊に刺されないように気をつけなければならない。ジカ熱の流行を広げないためには、これが唯一の対策だ。

ジカ熱の症状としては、皮膚の発疹や痒み、目の充血、微熱関節の痛み筋肉痛目の奥の痛み手足のむくみ下痢などがあげられる。上記の症状が全部出るというより、人によって種類や程度、あるいは自覚に差があるようだ。わたしが発症したとき自覚した症状を緑色にしてみたが、ちゃんと鏡を見なかったからわからないけれど、目も充血していたかもしれない。微熱や目の奥の痛みに関しては、こうしてジカ熱の症状が発表されたあとになって、「ああ、そういえば水中で寒気がしてたし、パソコンに向かってると目の奥が痛かったなあ」と思い出したもの。

この程度の症状で済んでしまうから、(わたしも含めて)ほとんどのヤップの人は病院に行かなかった。「あれっ、変だなあ、病気かなあ...?」とちょっと不安に思いながら日常生活をしているうちに、数日(3日から7日)で症状が消えてしまう。他所の地域でいままでジカ熱の流行が「発見」されなかったのは、こういう症状の軽さと、医療機関への依存度の低い地域、あるいは熱帯伝染病の研究機関へのアクセスが悪い地域に発生しやすいところに原因があると思う。今回ヤップでジカ熱の発生を「発見」できたのは、たまたま現在ヤップ州立病院で働いているアメリカ人医師が、上記の症状を訴えてきた患者を数例診て、「?」と思い、米国疾病予防管理センター(CDC)に連絡したのが始まりだった。

ジカ熱と思われる症状でヤップ州立病院を訪れたは患者は、4月中の数例に始まり、5月末にピークを迎えて、現在は収束に向かっている。いずれも外来だけで入院した者はいない。いままで病院が把握している患者のうち、発症中に採血してアクティブなジカ・ウィルス(PCR)が検出されたものと、症状が消えて7日以内に採血してジカ・ウィルス抗体(IgM)が検出されたものが42例、採血されなかった、あるいはIgMは検出されなかったが、上記の症状が2つ以上あってジカ熱と思われるものが76例だそうだ。しかし実際には感染して発症しても病院に来ないで治った患者や、感染しても発症すらしない例(不顕性感染)がその数倍(数十倍?)はいると見られる。

デング熱もそうだけど、ジカ熱も一度感染して抗体ができると、生涯この病気には罹らなくなる。小さな島でこのような伝染病が発生すると、まず島中に蔓延し、症状が出ても出なくても、ほとんどの人が感染して抗体ができ、すると流行は収束に向かう。3年前に流行したデング熱も島中に蔓延したが、70歳以上のお年寄りがみんなピンピンしていたので驚いた。調べてみると、彼らが子供のときにも大きなデング熱の流行があり、そのときと同じタイプのデング熱だったようで、すでに子供時代に抗体をもったお年よりは、2度と同じデング熱に罹らなかったわけだ。

というわけで、ヤップのジカ熱は徐々に収束に向かっていますが、ジカ熱に抗体のない他所から来た人は、運悪く感染する可能性もまだありますので、ヤップ滞在中は、できるだけ蚊に刺されないように注意してください。

病院では、最後の患者の来院から3週間経って新たな患者が出なければ、いちおう収束宣言をしても良いようなことを言っていた。今日(7月5日)の時点で、最後の患者から3日経っているという。CDCやWHOの専門家は、引き続きコミュニティを訪れて聞き取り調査や蚊の採集を行っている。

ヤップの空港では、病院関係者がジカ熱についてのパンフレットを配り始めた。それには、ジカ熱の一般情報と、感染防止の措置(蚊に刺されないように)、それに帰国後に万一症状が出た場合に最寄の医療関係者に見せる情報も載っている。日本の多くの医療機関は熱帯伝染病には疎いから、これは大切なことだ。わけのわからない伝染病というだけで、何日も入院させられたり、わけのわからない薬や注射をされたり、ときには隔離までされちゃったりするのは、嫌だもんね。万一そんなことになりそうになったら、
〇ヤップじゃ、誰も入院したりしてませ~ん。
〇ほとんどの人は病院さえ行きませ~ん。
〇病院も、関節や筋肉の痛みがよほどひどい患者にのみ、アセトアミノフェン(Acetaminophen)系の鎮痛解熱剤(商品名:タイラノール(Tylenol)など)を対症療法的に処方するだけで、そうでなければ水分の補給を十分にして安静に過ごすようにと注意するだけで~す。
と騒いで医師に伝えましょう。

それから、他の人への感染を防ぐために、症状が消えても1週間はヤブ蚊のいるところに行かないとか虫除け対策は万全にして、できるだけヤップの関係機関に発症を伝えて調査にご協力ください(連絡先はパンフレットに書いてあります)。症状が完全に治まって1週間ぐらいでジカ・ウィルスの伝染力は消えるので、もう蚊に刺されても大丈夫だ。

なんて、こんなこと書くと既にすごく広まってるように思われるけど、実際には、グアムとポンペイとパラオに数例、ヤップから伝染したジカ熱じゃないかと思われる症状をもつ患者が出ているだけだ。

ヤップに来る日本人の数を考えると、ジカ熱が日本に伝染する経路は、ヤップ経由じゃない可能性のほうが高いように思う。東南アジアやフィリピンには、大規模な伝染が確認されないだけで、ジカ熱はいつでもひっそり存在しているだろうと思われるのだから。また仮に日本で発症した人が出ても、その人の体内のジカ・ウィルスがアクティブな間にヒトスジシマカがその人の血を吸い、すぐに他の人を刺さなければ「伝染」は始まらない。だから、適切な処置さえとれば、ジカ熱は怖い病気でも何でもないので、みなさん、どんどんヤップに来てください-と締めくくってみることにした(笑)。

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by suyap | 2007-07-06 23:04 | ヤップな日々