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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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やっぱりアレは美味しいのか(爆

a0043520_20132830.jpgわたしは陸上にいるより水の中にいるほうが幸せなニンゲンだ。そして選ぶことができるなら、淡水より海水を好む。どんなに透明度が低くても、海の中は生物にあふれているから、彼らの生命力を感じてわたしも元気になれるような気がするからね。

はてさて、そんな前フリできょうのブログを始めた理由は...? 左上の写真は、コロニアにある下水処理場。ここは、戦後アメリカの時代になって埋め立てられるまで陸から離れた小島だったので、1970年代後半に下水処理場ができてからは、通称シット・アイランドという気の毒な名前で呼ばれるようになった。で、そこの下水処理プラントから海中に敷設されている配水管の様子を、潜って見てきてほしいだと...(笑)。

a0043520_20141127.jpg現在ここを管理運営しているヤップ州公共サービス公社(YSPSC)は、近々下水処理プラントを増設するので、廃水処理能力があるかどうか確かめる必要があるのという。そこでマジメな担当者のFさんが過去の資料を調べたところ、80年代初め以降、水中の様子を調査した記録がないのだと。ただひとつ見つかったのは、6~7年前の水中調査への支払い記録、でもそのレポートがまったく見つからないという。それだもんだから、暇そうでお調子者のsuyapに今度は潜らせてみるべえと、Fさんは気楽に考えたらしい。もちろん公社だから各社競合入札のはずだけど、他に入札したとこあるのか、わたしが乗せられただけちゃうか(涙)。

いざ当日になってみると、一緒に潜ることになっていたEPA(環境局)のお兄さんが待てど暮らせど現れず、あげくに病欠なんだと(これもホントか?)。でも、ボートも器材も用意しちゃったし、幸い透明度は悪くなさそうだし、翌週まで待つと小潮まわりで濁ってくるしということで、わたし一人で、ちょっとだけでも潜って様子を来いと。潜ってる間はプラントの排水を止めてくれるんでしょ?と聞くわたしに、Fさんはニヤニヤしてビンロウジュを噛んでるだけ。

a0043520_20145050.jpgそれでまあ、一滴たりともこの水を口に浸入させまじと、レギュレーターを初心者のようにしっかり口にくわえて、コロニア近辺にお住まいの皆さまのナニの成れの果てが盛大に水中煙幕を上げている場所に、ズブズブズブと潜らせていただきやした。でもね、水中写真の腕が良いせいか、ここまで来ると、なかなかシュールな光景ではございますぬか(爆)。

a0043520_20153373.jpg実は予備排水孔のここはまだ序の口で、ほんとうのミッションはもっと深場。しかも深度わからな~い、距離わからな~い、コンディションわからな~いの三重苦。「いちおう30年前の図面では、水深35メートルくらいに二手に分かれた出水孔があるはず、距離は予備孔から200メートルくらいのはず」、オイオイ。「今回は下見の下見だかんね、しかも記録係りを欠いているから、わたしはとりあえずデジカメ写真を撮ってくるだけ、ホントに無傷で存在しているかどうかも怪しい出水孔まで行く約束はしないから」と言い置いて、ひとり荒涼たるシットの砂漠を目指したのでありました。

でも実は、この仕事を請け負うにあたっては、確固たる下心があったわけでして...(笑)

排水管は案の定、水深23mくらいで泥の中に突入し、いちおう周囲を30m近くまで見回ったあとでエアも時間ももったいないので、「周辺」調査に切り替えた。そう、わたしの下心は、この周辺調査にあったのだ!
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ガス抜きを兼ねながら、ぶらぶらとその「周辺」に行くと、は~い、60センチくらいに育ったイソマグロの群れが~♪ いまはムロアジの季節だから、ムロアジが大好物のイソマグロがたくさん入ってきているのかな?
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おお、おお、おお、今度はカスミアジの大群が湧いてきたあ~♪
実は、この「周辺」は、潮を当てたときのミル・チャネルはマンタ・リッジなみの魚影の濃さだってことは、知る人は知っている。マンタだって、しょっちゅう捕食行動で夢中になっている場所なのだ。でもねえ...どんなに魚影が濃くたって、マンタがくるくる旋回してたって...名前がシット・アイランド前じゃ、お客様に潜っていただくわけには...(いえ、あの、どーしても潜りたいと言われる方には、お断りはいたしませんけど^^)。
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でかいオニカマスが一匹、ボーッと浮いていた。これだけエサに囲まれていたら、もう捕食の努力もいらんだろうなあ。写真には撮り損ねたけれど、大人のニンゲン・サイズのメガネモチノウオ(ナポレオン)さえいた。
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そうして充実した「周辺」調査を終え、予備排水孔の近くに戻ってくると、はじめはあれほどナーバスになっていたあの臭いが、そんなに気にならなくなっていたから不思議だ。ニンゲンの適応力って素晴らしいデスネ。吹き上げる排水の近くで十分な安全停止を終えて水から上がると、Fさんはあの臭いに包まれたボートの上で、ビンロウジュの実を噛みながら平然と待っていた。

Fさん:おい、マンタ見たかい?オレたち、水面で2匹も見たぞ。

わたし:Fさん、下水処理に変な化学物質混ぜてないですよね?

Fさん:いや、もう塩素は入れてないから大丈夫だよ。

心配だったウエットスーツや器材に染みついた臭いはまったくなく、いつもどおりに器材を洗って、普通に水のシャワーを浴びただけで十分だった。夕方やってきたチョメに、きょうはシット・アイランドで潜ったんだよというとギョッとした顔付になって、心配そうにわたしを眺めていたのがおかしかったけど。

いま、提出する写真を整理しながら、今度はどういう作戦で排水孔をやっつけようかと考え続けている。今回のは、あくまで下見の下見だったわけで、次回は今回のデータを元に、もっと的を絞った調査ができるだろう。

あの臭い?もうそんなに気にならないけれど、飯山一郎さんグルンバを、ヤップでも導入できたら良いのになあ...


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-10-13 18:49 | ヤップの自然・海