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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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タグ:オオオカガニ ( 9 ) タグの人気記事

五月の大潮とオオオカガニと再生と

きのう(5月17日)の午後2時過ぎ、ヤップ島のコロニア近辺の海も大きく干上がり、日ごろ顔を見せることのない海底が露出していた。そう、今は5月の大潮まわり、1年のうちで昼間に一番大きく潮が引き、早朝に一番潮が上がる時期なのだ。
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ガニール橋からも、すぐ下のコーラル・パッチが浮き上がってサンゴの色まではっきり見えたし、トップは水面に顔を出していた。そして遠く水平線のリーフエッジは完全に干上がり、サンゴが完全に露出して茶色く盛り上がって見えた(↓写真じゃよくわからないデスね...)
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実際の潮の動きとしては、十六夜の今日(5月18日)のほうが大きい模様。朝の満潮 07時34分 潮位6.5ft./昼の干潮 14時23分 潮位 1.1ft./夜の満潮 21時11分 潮位6.1ft. 海岸線はどこも満水状態となる。

そして昨夜の満月。黄昏どきよりも明るいくらいに、煌々と道を照らしていた(注:下写真の道を照らしているのは、わたしの車のヘッドライト。月の灯りをコンデジで表わすのはムズカシイなあ)
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それで、春、満月、夜...とくれば、ヤップで必ずお出ましになるのは、こちらの面々... 午後8時過ぎ、満月が昇ってしばらく経った頃、卵をお腹にいっぱい抱えたオオオカガニのお母さんが、あちこちからワラワラと出てきて、海を目指し始めていた。
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毎年のことながら、ヤップのオオオカガニについては、こちらの記事などもどうぞ:
またオオオカガニの季節がやってきた
http://suyap.exblog.jp/5543833
オオオカガニな日々
http://suyap.exblog.jp/3680362
オオオカガニ・産卵への道
http://suyap.exblog.jp/3930053
そして一目散に海を目指すメスの後を、ひとまわり体の小さな↓オス↓が追っている。抱えた卵を海中で放出したあと陸に戻ってくるメスを待ち受け、新たな交尾をするために。
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限られた短い時間帯に彼らは一斉に出てきて、車が通る舗装道路であろうとお構いなしに渡るので、通りがかった車は避けようがない。そこで道路には、↓こんな悲惨なシミ↓がつくのだけれど、

a0043520_1056810.jpga0043520_1042954.jpg
それでも、彼らの「生存」への意思は衰えない。↓このお母さん↓も、海まであと一息だ。

台風などで大きなダメージを受けたあと、小さな生物たちの回復力の凄さとたくましさを見て、そこから元気とパワーをもらうのは、わたしだけではないはずだ。このオオオカガニたちも、2004年4月にヤップを襲ったスーパー台風の翌年、ものすごい大繁殖を見せてくれた。
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いま日本を襲っている原発の放射能垂れ流しは自然災害ではないし、そしてバラ撒かれた放射性物質は種の存続に決定的なダメージを与え得るのだけれども、それでも放射能を浴びた様々な生物たちはいま、集団無意識に支配されるままに、種の存続をかけた賢明な「生き残り」の努力を行っているはずだ。その中で、小ざかしいニンゲンどもだけが、せっかく彼らの本能が発している厳粛な要求を無視しようとする...。滅びの道を歩むモノは、これからどんどん滅びてください。

でも、わたしが、あなたが、そのモノたちに引きづられることはない。ビチグソ放射能を浴びちゃった事実はもうひっくり返せないのだから(今後の責任追及は怠らないにせよ)、これから自分やまわりの生存をより良くしていけるのは、自分自身でであり、あなた自身であるってこと。そして、それは万人に出来る!ってわけで、クヨクヨしないで、わたしもあなたも、レッツ、乳酸菌生活開始~~~!

免疫力を高めて、放射能を浄化する!
http://komenyusankin.blog.fc2.com/
speude bradeos♪:発酵道その1、米のとぎ汁発酵液<計画編>
http://blogs.yahoo.co.jp/tisane8/4275992.html
ことば・その周辺:米のとぎ汁で乳酸菌を培養する
http://okrchicagob.blog4.fc2.com/blog-entry-268.html
飯島一郎さんの雑談室
http://grnba.bbs.fc2.com/


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by suyap | 2011-05-18 10:13 | ヤップの自然・陸

オオオカガニとカツオの夜

a0043520_18593317.jpgずっと続いていたツアー添乗の日々、しかも連日の早朝ダイビングがふっと途切れたので、月曜の夜、久しぶりにしっかり外ビールした。これってマリーナの手作りビール以来かなあ...

今回の場所はパスウエイズ・ホテルのレストラン、ここは美味しいローカル料理をアレンジすることにかけては、ヤップのレストランの中ではイチオシだ。頼み方によっては、メニューにない料理もちゃんと作ってくれる。新鮮なカツオとガリップ(オオオカガニ)があるよ...というので、カツオのポキと、カニのスタッフィングを特別注文した。ビールのつまみとしては、2人では十分すぎるくらいの量だ^^

a0043520_1901036.jpg←これがオオオカガニのスタッフィング、ほぐしたカニ肉をローカル野菜と炒めて薄味し、きれいに洗った甲羅に詰めてある。特別注文だし、もっと高くても良いと思うのに、1コ$2.50だって。

料理の写真を撮りながら、今年はオオオカガニの記事を書いてないことを思い出した。毎年4月から8月ころにかけての満月の夜、産卵のために海を目指すオオオカガニをヤップのいたるところで見ることができるのだが、その数が今年はかなり少なかった。これからの季節も多少のカニは獲れるけれど、今年産卵に現れたオオオカガニが少なかった原因がニンゲンの浅はかな活動のせいでないことを祈りながら、今は来年の産卵期にたくさんのカニが戻ってくることを期待するしかない。


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by suyap | 2010-08-17 18:47 | ヤップな日々

もうヤップも春ですねえ!

a0043520_2118100.jpg住み慣れた場所を2週間も離れ、浮世の旅がらすをして戻ってくると、すごくホッとする。高校卒業を機に生まれ育った場所を出て、その後あちこちで暮らしてきたけれど、振り返って数えてみると、いつのまにかヤップが一番長く暮らした場所になっていた。

陸地面積100平方キロの小さな島に、7000人ちょいが、お互い、好いたり嫌ったり、愛したり憎んだり、付いたり離れたり、生まれたり死んだりして暮らしてる。窮屈といえば窮屈だけれど、他人も自分自身も、かえって見えやすくわかりやすい。そんな暮らしに慣れてしまうと、知らない人同士がワンワンとひしめきあった大きな場所で、自分を保って生きていくのは至難の技に見えてくる。そうして生きていける人って、みんなタフだなあ、偉いなあと思うよ、ホント。

a0043520_2181414.jpgそんなわけで、ヤップに帰り着いたとたん、カサカサ・シワシワになっていたお肌もしっとりと元通りになり美貌を取り戻したので(笑)、さっそく飲み友達に電話してみると、今夜は蟹取りに行くつもりだったんだけどなあ...だって。

そうそう、いまは4月も半ば過ぎ、もうそんな時期になってたんだね。今は新月だけど、再来週の満月の夜には、きっとたくさんのオオオカガニが海を目指して這い出てくるだろう

a0043520_2185940.jpg友達夫婦はカニ取りを明日に延ばして、わたしの帰朝報告(?)をつまみに飲みに出てきてくれた。もちろん、お酒はバドワイザー(笑)。

今回の旅では、テレビがいかにニンゲンの脳内をお花畑にしていくか、恐いくらい実感できた。しかも本来はもっと尊敬されるべき年代の70歳代、80歳代に、異様にお花畑な方々が多いような...と思ったとき、その年代が過ごすテレビとの時間の長さに思い当たった。それで日本出発の間際、極めつけにある新聞記事を見つけたのだけど、この話のつづきは、また明日!ということで、おやすみなさい。



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by suyap | 2010-04-15 18:41 | ヤップな日々

満月のオオオカガニと台風と原爆の日

a0043520_9212497.jpgきょうは満月、夜の8時を過ぎた頃からほんの1時間あまりだけど、あちこちの暗がりから、わらわらとオオオカガニが出てきて、産卵するために海を目指す。

その時間帯に車を走らせていると、道路を横切るカニを避けきれないことも多く、気味の悪いぐしゃっという音に、ゴメンねを何度も繰り返すはめに...。

a0043520_9221929.jpgあいにく、空の雲は厚く、お月様は薄ぼんやりとしか見えないが、カニさんたちにはっていうのがわかってるんだね。

このスキッとしないお天気は、7月の24日あたりからダラダラと続いていおり、ヤップのまわりでたくさんの雨と南風を引き起こしていた雲がやっと北西に移動したと思ったら、台風8号になった。それがいま、八重山諸島を通過中とか。去年はヤップの真西で熱低になることが多かったけれど、今年のパターンは北西になるのだろうか?

a0043520_9232217.jpg道のあちこちをカニさんが横切っていたので、車を止めて写真を撮ってみた。カニに正面から向き合うと、けっこう逃げられないというか、向こうも両方のハサミを振り上げて固まってしまう。

このお母さんガニは、お腹の卵がはちきれそうだ。早く海に行かないと...なんちゃって、邪魔してるのはわたしだっけ。

a0043520_924138.jpgこっちは小ぶりなカニさんだけど、あんたも卵を抱えてるの?

ところで、オオオカガニを見ていると、きょうが8月6日なのを思い出した。どこに住んでも三つ子の魂、ヒロシマンなわたしには特別の日だ。それだからといって、ひとりで黙祷なんてのはウソ臭いからしないけれど。

a0043520_9251234.jpgそれでも、カニをぐちゃっとひき殺したときに、動物が生まれて初めて目にした「大人」を親(保護者)と刷り込まれるように、まったく白紙の状態で受け取った情報というのは、後々まで染み込んでいるんだなーっていう思いがひらめいた。

何が言いたいのかというと、ヒロシマで生まれ育ったわたしには、原爆とノー・モアというコトバはセットで染みついていて、日本も核武装したほうが良いなんてこと言うやつは、とてもまともなニンゲンとは思えない。そして、この刷り込みに本人はとても感謝している。

a0043520_9261057.jpgそれを洗脳だとか言うやつもいるが、刷り込み=洗脳=教育=しつけ、みな同じだと思う。ようするに、生まれたての白紙にインクを垂らす作業から、生きるという過程のすべてが始まるのだ。

問題は、刷り込み=洗脳=教育=しつけ、をする側が、どういう世界観を持ってそれに当たるか、ということだ。でも、昔はこんな小難しいことを考えなくても、みんな、ちゃんとやっていけたんだけどね。このカニさんたちのように。ようするに、群れのみんなが安全に食料を確保して生をつないでいけるためのノウハウ&ルールを伝授するってことなのだ。

a0043520_927624.jpgその流れの中で、群れ同士の抗争や殺し合いはあっても、非戦闘員への無差別大量殺戮なんて絶対になかった。それがどこから狂ってしまったのか、というところから考え始めると、現在の野蛮な戦争のカラクリが読み解けるかもしれない。

きょうは64年前にヒロシマの上空で原子爆弾が炸裂した日だ。非核三原則という魔法のコトバで、アメリカ艦船の核持込みを隠し続けた自民党の、しかも根っからの核武装論者で有名なアッソウ首相が、総選挙の票欲しさ見え見えで広島に乗り込み、その原爆記念式典で真っ黒け~の大嘘スピーチをしたという。
きっこのブログ:平和の力
たぶん会場もドッチラケだったと思うけど、ひょっとして近くにいたらしいタモガミのおっちゃんとのタイアップ・パーフォーマンスじゃったん?

a0043520_9283434.jpgきっこちゃんも書いているとおり、今度の選挙でとにかく民主党を中心に政権交代を起こさなきゃニホンの将来は暗い(どころかオワル)と思うけど、民主党だけをひとり勝ちさせるのは絶対に良くない。オバマの核兵器廃絶宣言を、広島市長の秋葉さんは持ち上げ、オバマ大統領を支持する多数はという意味でオバマジョリティと呼んでいるが、コトはそんなに単純なもんじゃない。

しかし、それをわかった上で、褒め殺し、という手もあるって、誰かが書いていたっけなあ。いずれにしても大事なのは、世界で人殺しの道具(兵器・薬・インフルエンザなどの伝染病)を作って儲けている連中とそのカラクリの研究をもっと進め、その情報を多くでシェアすることだろう。

そして、動物であるニンゲンとしての根本的な世界観を取り戻し、群れのみんなが安全に食料を確保して生をつないでいけるためのノウハウ&ルールを、次世代に刷り込むということ、利益が利益(泡銭)を生み、それにすがって生きるのが当たり前という世界観から、はやく脱却することがまず一歩なのだ。ま、観光産業も泡銭をあてにした職種ですけどね。

ふううう...カニさんを見ながらの、当たり前の妄想でした。


<関連記事>
太平洋戦争は避けることができた@ヒロシマ
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オオオカガニな日々
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オオオカガニ・産卵への道
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月夜のカニ
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by suyap | 2009-08-06 22:04 | ヤップの自然・陸

今週のローカルフード

ひさびさにG嬢家からローカルフード宅配便です^^
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パンノキノミがだいぶ出回るようになった。たくさんの品種があるが今回のはフォナム(Foonam)というタイプ。甘みは少ないけれどさっくり感が主食向き。

右手はおなじみバナナの花で、左手の束はサツマイモのつる

a0043520_23274739.jpg一方、すでにオオオカガニのシーズンに入っているけど、5年前の台風直後に比べると、だんだん数は少なくなっているような気がする。それでも満月のあとには、道のあちこちにひき潰された哀れなカニさんのしみがついているけどね。


<パンノキノミ記事>
ヤップデイ続き-女の仕事②
http://suyap.exblog.jp/5197162
到来物で晩御飯
http://suyap.exblog.jp/7243455
スプーンで食べるバナナ
http://suyap.exblog.jp/7238587
今夜はパンノミ・レシピで
http://suyap.exblog.jp/7234986
やっとパンノミがマーケットに!
http://suyap.exblog.jp/7186782
そろそろパンノミの収穫期
http://suyap.exblog.jp/7157914
今年はパンノミが少し増えた
http://suyap.exblog.jp/5765666
ローカル・ランチ
http://suyap.exblog.jp/7038215
食べ物の選択は、精神と肉体の自由への最後の砦だ!
http://suyap.exblog.jp/4884594


<オオオカガニ記事>
ヤップデイ続き-女の仕事①
http://suyap.exblog.jp/5196595
月夜のカニ
http://suyap.exblog.jp/7127173
またオオオカガニの季節がやってきた
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by suyap | 2009-05-19 21:47 | ヤップの伝統食

月夜のカニ

a0043520_22435781.jpg仕事帰りに空を仰ぐと、今夜は十四夜の月。やや雲の多い1日だったが、月の出の頃、やっとそれが薄らぎはじめた。姿かたちは十五夜のように完璧ではないかもしれないが、十四夜の月の輝きは、満月よりも勢いがあるという。なるほど、刺すような月の光が、なにやら神々しいなあ。

ヤップの5月、満月近く...とくれば、やはり、あのカニさんに登場いただかなきゃ...ね。
とはいっても、今夜はもう遅いので、以前の記事を掲載してお茶を濁し説明に代えます:
またオオオカガニの季節がやってきた
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オオオカガニ・産卵への道
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それにしても、一昨年より去年、去年より今年という風に、なんとなくカニの数が少なくなっているなあ。それでも、あっちでゴソゴソ、こっちでガタゴト、暗がりの中の動き回っている。

a0043520_22444922.jpgそして、海を目指して一目散に車道を横切ろうとして、哀れにもこんな姿で絶命するカニさんも...

きょうは島内観光のため、1日中、車で走り回っていたが、いったい何匹のカニさんの死骸をひいてしまったことだろう。ご冥福をお祈りします。



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by suyap | 2008-05-19 22:38 | ヤップな日々

またオオオカガニの季節がやってきた

a0043520_21354943.jpgことしも、4月はじめの満月の夜あたりから、オオオカガニが産卵に出てくるようになった。以下は去年のエントリー:
オオオカガニな日々
オオオカガニ・産卵への道
「スー、カニをとりにおいで」
知り合いのオバサンから電話がかかってきたのは、先週の満月の翌日。内心、「うへっ」と思ったけど、ありがたく頂戴にあがることにした。このカニはわたしの好物のひとつだけど、カニの季節になると、「もってけ」といって持たされる量がハンパじゃないのだ。案の定、今回も、25キロ入り米袋に一杯のカニが待っていた。50匹以上は入っていただろう。

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まず洗って...と、桟橋で水を張ったバケツの中にぶちまけたのが大間違いだった。袋の口をしっかり閉ざされて身動きできなかったカニが一斉に動き出し、10匹以上は海の中にドボン、わたしは無様な格好でカニを追いかけて右往左往(笑)。

写真は、やっと回収したカニさんをアイスチェスト(アイスボックス)の中に入れ、BBQ用の網でおおったところ。彼らの、恨めしそうで挑戦的な眼に、ドキリ。

それから一部を茹でて、ゲストにも味わってもらったりしたが、一度にそんなにたくさん食べられるものではないし、今の季節は家のまわりにたくさんいるから、ヤップ人はみんな食べ飽きている。かといって自宅につれて行くのもおっくうで、なんとなく店に置いたまま2日が経ってしまった。

そして今日、店の扉を開けた途端、何か様子が変なのにたじろいだ。床の上にプラスティックの漏斗やら空の小箱やらが転がっているし、誰もいないはずなのに、そこかしこから「何かの気配」がするではないか!

「さては」

a0043520_21491543.jpg慌ててカニさんのところに行ってみると、アイスチェストに残っていたのは、たったの数匹で、ナナナント、15キロ以上のダイビング用ウエイトを網に乗せていたにもかかわらず(いや、だからこそ)、写真のように網をはさみで押し広げて、20匹以上のカニが逃亡していた!(写真は、カニを再び回収した後のもの)

ご存知の方はご存知のとおり(笑)、うちの店は小さいうえに、ダイビング器材や備品が所狭しと置いてあるから、カニさんも隠れ場所には困らない。何がおきたか知らないが、1匹だけお腹を上にしてひっくり返って死んでいたけど、あとの逃げた連中を、カサコソと音がするのを頼りに、床に置いた備品をのけながら捜索するはめに(涙)。

きょうはツアーもなく日曜日なので、そうして1時間以上、ひとりでカニと格闘していると、オオオカガニたちの生に対するパワーというか、必至の抵抗に当てられて、「こういう苦しみを抱いた動物を食べても良いのだろうか?」と思うようになった。わたしがカニだったら、こうして捕まって何日も狭い部屋に押し込められ、やっと逃げ出せたと思ったのも束の間、また捕まってしまう-きっと身体の隅々まで、「怒り」と「憎しみ」と「無念」の因子がいきわたっていることだろう。

「だったら逃がしてやれば?」
とは思っても、貧乏性のゆえになかなか踏み切れず、十数匹を回収して家に持ち帰った。そして、こんなことを書きながらも、きっと数日のうちに、このカニたちはわたしの胃袋の中に収まっていくことになるだろう。



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by suyap | 2007-05-06 21:32 | ヤップの自然・陸

オオオカガニ・産卵への道

天候: 曇
風向: 東北東
風力: 5ノット
気圧: 1011hPa
湿度: 81%
気温: 27.8℃
過去24時間の最高気温: 30.6℃
過去24時間の最低気温: 22.0℃
(7月11日21時54分現在のヤップ気象データ)
(注)「天候」「気温」に関しては、観測時間によってデータに大きく差がでます。一般的に夜は雲が多く気温も低いです。

a0043520_6505284.jpgたてつづけに2つも発生した嵐のお蔭でずっと悪天候、あまり晴れ間を見ない日が2週間も続いていたが、きのうあたりからやっと持ち直してきた。今夜の8時過ぎ、遅い帰宅途上で、なんと道を横切るカニさんを見つけた。あっ、そうか、ずっと曇りで忘れていたが、今日は満月ではないか!その時点では雲が立ちこめていたけど、なんとなく東の空は明るっぽくて、9時ごろやっと月が顔を出した。

a0043520_2229358.jpgで、話を元に戻して、帰宅途上、さっそく車を止めて道を渡るカニさんを激写してみた。オオオカガニな日々で、このカニの産卵行動のことを少し書いたけど、満月の夜にカメラを持ってカニが出てくる一瞬を待ち構えるほど時間の余裕はなく、こうしてタイミング良くカニさんに会えるのはラッキーなこと。それにしても真っ暗な中で海へ急ぐカニを追いかけるのは、なかなか難しい。

a0043520_22302624.jpgこのようにカニさんも命がけだが、ときおり通る車も、まさか真っ暗な道の真ん中でカメラを持ってカニを追いかけるようなアホがいると思って走ってはいないので、こちとらもけっこう命がけだった(笑)。わたしも不可抗力でカニさんをグシャッとひき潰したことはあるが、それでも、こうして見ると無残なものだ・・・

a0043520_22311634.jpg無事に道を渡りきったとき、カニさんの背から「やった!」って聞こえた気がしたような。それからカニは海への土手を降り始めた。傾斜角60度くらいはありそうな、石とセメントで固めた乾いたスロープを、滑りもしないで降りていく。

a0043520_2232387.jpgゆっくり落ちついて・・・真っ暗な闇にあてずっぽうでデジカメを構えるが、ちゃんとカニさんが入ってる、またまたラッキー!カニさんも急いで海にドボンかと思ったら、意外にゆっくりと降りていく。

a0043520_22324354.jpgそう、あともう数歩、もう少しダネ。カメラのフラッシュにフリーズしているのか、慎重なのか、どっちかわからないが、いまだにゆっくりと歩を進めるカニさん。

a0043520_22331724.jpgやっと足が水に触れた!さあ、どうするんだろう。土手の傾斜は海の中まで続いている。泳ぎながらの産卵か?

a0043520_2233521.jpgとにかく真っ暗なので、わたしにはカニの様子が見えてない。(カニには)悪いと思いながらも、デジカメのチャージをイライラして待ちながら、居そうな角度で立て続けにシャッターを切っていた。するとこの通り、海にスタスタ(?)入っていくカニさんをカメラは捉えてくれた。

a0043520_22342975.jpg次のショットでは、まだカニさんは水中を歩いて深いほうへ移動していた。そしてその次のショットから、カニの姿は全く見えなくなったのだった。

オオオカガニな日々を書いた時点では、わたしはまだカニは雌雄で海に放精・放卵しに行くと思っていた。ところがどうもそうではないらしい。オスは、卵を産んで上がってくる雌を待ち構えて新たな交尾を行い、メスは受精>放卵を、シーズン中に何度も繰り返すらしい。

今夜の満潮時間は午後9時04分。8時頃から海に産みに行けば、卵は下げ潮に乗って遠くに行けるかも。カニたちにはその辺もよくわかっててこの時間を選ぶのだろうけど、エライもんだなあ。

いまは7月で、ピークの産卵期を過ぎているからだろう、今夜産卵に出てきたカニは、道にちらほらという程度だった。産まれたカニが無事に成長しますように。そして、いつまでもヤップがカニにとって居心地の良い島でありますように。



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by suyap | 2006-07-11 22:32 | ヤップの自然・陸

オオオカガニな日々

天候: 曇
風向: 東北東
風力: 8ノット
気圧: 1012hPa
湿度: 97%
気温: 25.3℃
過去24時間の最高気温: 31.7℃
過去24時間の最低気温: 23.3℃
(6月1日午前9時52分現在のヤップ気象データ)
(注)「天候」「気温」に関しては、観測時間によってデータに大きく差がでます。一般的に夜は雲が多く気温も低いです。

久しぶりの雨の朝。離島から帰ってきてうちに寄宿しているヨーロッパの友人と毎夜遅くまで話しこんでいてブログのエントリーを怠りがちなので、今日はいまのうちに書いておくことにした。さきほどの大雨も上がって少し空が明るくなってきたし。

a0043520_12444014.jpg写真は昨日まで家のバケツにいた10匹のオオオカガニ(またの名はミナミオカガニ)たち。ヤップの舗装されてない道や土地を歩くと、あちこちに大小の穴が開いているのに気づくが、それが彼らの巣だ。ふだんの彼らは海岸はもちろん山の中やジャングルの奥深くまで広範囲に住んでいるのだけど、毎年いまごろになると放精・放卵のために少しずつ海に近い方へと移動を始める。だから夜、懐中電灯とズタ袋を持ってカニ取りに行くと、けっこうな数を捕まえることができる。また海から遠い地方から来たカニさんで海辺の土地は過密状態になっていて、ゴソゴソ這い回ってタロイモやビンロウジュの根も噛み切ってしまうので、どの家でもカニを見つけ次第つかまえて飼っておく、もちろん食べるためにね。そういうわけで、わたしもこの季節にはオオオカガニをもらうことが多くなるって訳。ヤップの人にとってエビ・カニ類はぜんぜん高級な食べ物じゃなくて、「またカニかあ」って感じで食べ飽きてるので、日本人がエビ・カニ類に目がないのを知ってる連中は、「持ってけ持ってけ」と分けてくれる。

a0043520_12451959.jpg巣穴から出てゴソゴソしてるカニさんを捕まえても、すぐに食べることはできない(食べてもかまわないけど腹の中は泥だらけ)。土地つきの家だったら、カニが逃げられないような網目サイズのケージを作ったりして入れておき、枯れた葉っぱとかコプラ(ココナッツの果肉)とかを少し与えて泥を吐かせる。うちは貸家でそんなスペースがないから、バケツの中に入れて網の蓋をかぶせてて、ときどき水を入れて丸洗い(笑)。でも彼らにとっては生存がかかってるから、ある夜2匹がバケツから逃亡してカニが怖い友人を恐怖のどん底に落としいれ、深夜の屋内カニ捕り大作戦をするハメになってしまった。それにしても、どうやってあんな隙間から蓋を持ち上げて逃げ出せたのだろう。カニの頭脳は意外に発達してたりして、、、

a0043520_1246115.jpg無事に捕獲を終えて餌を与えると、うそのように静かになってパクついている。こうして毎日ながめていると、「ホントにこの子たちを食べられるかしら?」っていう気分になってくる。わたしの星座が蟹座というのと関係があるのか(そんなこたぁないだろけどね)、わたしはカニを見るのも食べるのも大好きだ。フムフム、あんた達こうしてご飯を食べるのね!そして我が身を今のカニたちに置き換えてみる。「こんな小さな穴(バケツ)に折り重なって閉じ込められたら、わたしだったら半日ともたずに気が狂って死ぬわ」

わたしは「病は気から」というのは当たっていると思う。こんな肉体的・精神的な虐待を受けると体の中は一気に病気になってしまって、きっと肝も腎もやられて腫瘍もあちこちにできるだろう、、、カニさんはどうなのか?こうした苦痛を何日も与えたあとで食べるって、よくないんじゃないか?カニさんがハッピーなうちに安楽死?でもカニの生命力はすごいのだ。湯気のバンバン上がる鍋に入れても、必死で鍋の横にしがみついて逃げようとする。それがかなわないと手足を自ら切り落とす。そうさせないために、カニの腹を鋭利なもので刺し殺して調理するという手もあるのだけど、これまた殻が固くてわたしには至難の業なのだ。ということで、今回も10匹のカニさんは少量の湯で普通に茹で蒸しされ、いま冷蔵庫で眠っている。さすがのわたしもカニにはちょっと食傷気味になってきたので、ゆっくり時間をかけて食べることにする。

オオオカガニの生態のことを書くつもりだったのに、なんだか話が変な方向に行ってしまった・・・

で、いまヤップの海岸に集結しつつあるカニさんたちは、満月の夜、時間にして1時間たらずの間に、いっせいに海に向かって行進を始める。その時間帯には、海に近い村の道も舗装道路もカニだらけになり、車だって避けられないからカニ絨毯の上を走ることになって、翌日は無残に押しつぶされたカニの死骸で道が茶色に染まるほどだ。

今年は5月の満月の夜に第一陣が放精・放卵を済ませた。今度の満月は6月12日だから、この夜も多くのカニの行進が見られるだろう。「海岸近くに住むカニは早めに済ませ、山のカニたちは海岸到着が遅れてあとになるんだ」とは、観察の鋭いヤップ人の弁。あと、満月以外のこの時期に捕れるカニはなぜかオスばかりなのを、「カニだって同じさぁ。メスは家にいてオスが夜這いするのさぁ」とさ。また放精・放卵のことを知らないあるヤップ人は、「カニのメスは妊娠したらじっと穴の中ですごして、ある夜いっせいに海に入って身体を洗うのだ」とも言った。ロマンチストの彼は、女の出産の神秘をカニにも当てはめてアドマイヤーしてるような口ぶりだった。もちろん海に入るのはメスだけじゃなくてオスも一緒なんだけど、なぜかメスの数のほうが圧倒的に多いのだそうだ。海に入る前にゴソゴソ歩き回ってるオスは、ニンゲンに捕られちゃって数が減ってるんだろうか?

そして放精・放卵を終えてヘトヘトになって海岸に上がってきたカニは、身も痩せ卵も白子も当然ないので、誰も捕まえない。このカニたちはまた山に戻って来年の産卵に備えるのだろうか。それともオオオカガニの一生は一度の産卵で終わりなの<<そんなことはないだろう。そしたらヤップの海中も浜も、カニの死骸で埋まってなきゃならないからね。

ヤップには2年前の4月に超大型台風が直撃して陸も海も大被害を受けたが、この年の(台風から2ヶ月後)カニの行進ほど凄いシーンをわたしは見たことがなかった。台風で草木の緑が一切なくなった島のあちこちから、オオオカガニが湧くように這いだしてきて、コロニアの大通りさえカニの絨毯で埋まったのだ。去年も多めだったけど一昨年ほどではなかった。さて、今年はどうだろう?


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2006-06-01 10:16 | ヤップの自然・陸