東京地検・特捜部のクーデターに怒って、ヤップのマンタもここ数日ストライキ態勢にはいっていたけれど、こんな日の出を見ながらの出航は、なんだか幸先が良さそうな予感を与えてくれるものだ。だから、きのうまで3日も連続で
マンタを見ることができなかったゲストの顔は明るくないけれど、わたしは内心、ニコッとしながら、やや雲の多い朝日を眺めていた。
さて
ミル・チャネルに到着してみると、ほんらいならブルーに抜けた透明度の良い外洋の海水が流れ込んでいる時間なのに、きょうも流れはすでに外向きに。ちょっとガッカリしながら見渡してみると、その原因は、この←外洋のうねり。
ミル・チャネルの入口では、経験を積んだサーファーでも
オオッと叫びそうな波が押し寄せていた。西方面から押し寄せるうねりに北東からの風があたって、ときにすごいチューブをつくっている。それでも、うねりの高さと長さは、きのうよりずいぶん小さくなっていたので、海の中の住民に会いにいくダイバーにとっては、これも良い兆候のひとつではある。
そして、案の定...(ニッコリ)
マンタが戻ってきてくれた!
マンタだけじゃなく、きのうまでのサカナっ気のない海と打ってかわって、海中がいろんなサカナでにぎわっていた。そして、みんなお腹が空いているようで、どのサカナもせっせとエサをパクついている。やっぱり海洋コンディションとサカナの動向とは、大きな関係があるのだなあ。
きょうの
マンタの出方としては、1ダイブ目では、わたしたちよりずっと浅いところを3匹が通過しただけだったが、2ダイブ目では、1匹が突然真上を通過したり、2匹がクリーニング・ステーションでしばらく旋回したり、きわめつけは、5匹がわたしたちのすぐ真横をトレインになって通過していったりしてくれた。
3日分もたまっていた
マンタへの思いを一気に晴らすことができてハッピーなゲストと、3ダイブ目は外洋の
バーティーゴに行ってみた。道中もけっこううねってて、ボートはうねりの上をすいすいサーフィンしていく状態だから、潜れるポイントも限られてくるが、案の定、
バーティーゴでも、ボートを係留ブイに止められなかった。でも、
バーティーゴ近辺のうねりは、ボートへのピックアップも困難じゃないし、ゲストのスキルも大丈夫だったので、ボートを流しながらドボン。
水深18mくらいまで底揺れしてたけれど、ここの名物サメさんたち、
オグロメジロザメや
ツマグロがちゃんと出迎えてくれて、他のサカナたちも、うねりに身をまかせてゆらりゆらりと元気にしていた。左上の写真は、水中から見たリーフに押し寄せ砕けるうねり。サカナたちと同様に、うねりに身をゆだねながら、このブレイクを水中から鑑賞するのもオモシロイかも。うねりの中でサカナさんを見習いながら、一定水深と位置を保持する練習も、ダイビングのスキルアップに役立ちますよん(笑)。
ところで今年の日本は北風ビュービューで寒いっていうし(?)、こんな気圧配置の年は、過去の経験上、ヤップでは北東の貿易風がビュービューで、外洋が全面的に時化る日が多いような気がする。そう、地球はみな繋がっているのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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