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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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サンゴの番人養成中

あるヤップのNPOでは、地道なコーラルリーフ・モニタリングをやっている。ここ数日は、この作業に従事するサンゴの番人のオニイサンたちと一緒に潜っていた...ってか、アドバンス講習だったのだけど。
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いつもは浅いところでサンゴばかり見ているオニイサンらも、講習中にいろんなダイビングの体験ができて、 すごく嬉しそう。上の沈船は、久しぶりに潜ったローラ・マリン、中には、子供のときにこの船に乗ってやってきたサーカスのゾウを覚えている人もいて、盛り上がってた。
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ディープ・ダイビングの場所は、リクエストでミル・チャネルマンタ(笑)。ヤップ人のオニイサンたちをガイドするってのも、なんだか変な気分だけど、みんな素直なお客さんになってくれてた。幸い、5匹のマンタが頭上を旋回してくれて、みんな良い子で腹ばいになって興奮しながら写真をバシバシ。
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コーラルリーフ・モニタリングのプロジェクトには予算がけっこうついているらしく、最新モデルのキャノンのデジカメをそれぞれが持ってて、わたしより良い写真を撮っている。マンタを見たあとで盛り上がったのが、水中の石貨。さすがヤップ人だわ!
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これはホンモノかい?と、持って確かめているオニイサン。

そういえば某水中写真家さんが、ボクたち触ってません、動かしてませんとか言い訳してたけれど、動かしたり触ったりすることがダメ~なのじゃなくて、ヤラセで視聴者を騙すのがヨロシクナイとわたしは言ってるわけなんだよねえ(怒)。 あ、そうそう、あの番組の2枚の石貨、やっぱりこの石貨を裏返して撮ってたみたいだね。この記事を書いた翌月、件の水中写真家さんがヤップに来てた頃、突如、その水中石貨が一時行方不明になってしまうという事件があった。それが、ある日、わたしが潜ってる最中に、1ダイブ目のときはまだ行方不明だったのに、2ダイブ目で潜ると、あら不思議、元の位置に戻ってた。1ダイブ目のとき、わたしの目の前で大仰に驚くフリをしたアンタ(怒)、これで誰がそんな細工をやったのか、もう明らかだわねえ(げらげら)。<一般読者の方々、超ローカルな話題でスミマセン、でも、こういうテレビのヤラセも公共の電波を使ったプロパガンダの一種です>
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重さを測ったあと、今度は石貨の切断面を念入りに接写。う~ん、さすがにサンゴの番人さん、目のつけどころが違う!

浮上したあと、このオニイサンは、やはりあれはホンモノの石貨であろうと、満足そうに言っていた。サンゴより重かったし、ほら断面には結晶が見えるだろう?と写真を見せながら。

こういうサンゴの番人さんがヤップに増えると、海の中も、陸も、きっと良い方に変わっていくだろう。外国のヤラセテレビに利用されないような視野も育ちますように!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2010-01-14 22:25 | ヤップの自然・海
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