お返しにもらったこのトウガン、あれから台所の床に転がったままになっていて、側を通り過ぎるたびにつまづくので思い切って一部を煮ておくことにした。
トウガンを野菜の一部として扱って、何かの料理に使おうとすると、このデカさと味の特徴の無さに、やや尻ごみしてしまう。でも、ヤップ人のトウガンの料理法は、ただ煮るだけというのが一般的。写真右上は、適当に切ったトウガンを入れた鍋に、ひたひたに水を張って煮ようとしているところ。わたしはある魂胆があって、出し昆布の切れ端をちょこっと入れておいた。
沸騰して20分くらいすると、トウガンが透き通って箸がスーッと通るようになる。これで出来上がり!荒熱が取れたら、蓋つきの容器に入れて冷蔵庫に入れておくと、料理の野菜の補完や、おやつ代わりとして、いつでも簡単に食べられる。それに、冷たいトウガンは暑くて熱した身体を冷やす働きもあるので、暑がる子供に市販の飲料を与えるより、よほどクールダウンの効果がある。とはいっても、今どきのヤップの子供たちですら、こんなトウガンの食べ方を知っている子は少なくなっているけれど。
だから、こういうレトロなトウガン料理をいまだに美味しそうに食べているのは、もっぱら、ばあちゃんたちの世代だ。小腹が空くと、冷えたトウガンを容器に入れて、スプーンで果肉をそぎ取る。昔なら、それにココナツミルクをかけていたのだろうけれど、今どきのばあちゃんたちには、砂糖とミルクという人も多い。もちろん、中には何もかけないで食べる人もいる。
わたしは砂糖も牛のミルクもできるだけ避けたいので、そのときどきで、思いついたトッピングを乗せている。今回は、パンにつけるペースト用に作り置きしていたニンニク&タマネギ油味噌を乗せてみたら、なかなかグーなお味となった。
ちなみに、このトウガンを煮るときに出し昆布を入れたのは、煮上がったトウガンを引き上げたあとの煮汁を使いたかったから。今回の煮汁はそのまま、味噌汁用のだし汁となったのであった。こうして、ひと手間で二品三品くらいデッチ上げてしまうのも、ズボラ料理の極意なり~♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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