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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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お返し

下の写真の品々は、おとといのお歳暮まわりでお返しにいただいたローカル・フード。手前のデカイのはトウガンで、その上がなななんと、マングローブガニでござい。そして今年はタンジェリン・オレンジが豊作なのか、あちこちでよく頂くようになった。この他にも、炊いたラック芋ヤムイモがあったのだけど、もう一部がお腹に入ってしまったので写真は省略(笑)。
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ヤップ島の海岸線は9割近くがマングローブに覆われているので、その気になれば、マングローブガニは、そこそこ取れるようだ。ところが、ヤップ人はエビ・カニ類にあまり情熱を示さない人たちなので、普段は「たまたま獲れたら食べるか、誰かにあげるか、レストランに売る」という感じ。レストランへ売るためにはカニ篭をしかけて獲る人もいるが、最近は刺し網にたまたま引っかかってたというキャッチのほうが多いのではないか。今回わたしのところに来たカニさんも、あまり泥がついてなかったので、おそらく刺し網由来だろう。

いちおう日本島からやってきたわたしは、やはりエビ・カニ類には目がない^^ それがわかってて、このマングローブガニを用意して待っててくれたのだろうね、アリガトウ!わたしの目の前で、オトーサンが深いバケツに入れてあったカニをエイヤッとしばりあげ、オカーサンが編んだヤシの葉のバスケットに入れてくれたのだけど、とびきり元気の良いカニで、家に帰り着くまでにバスケットから何度も脱走を試みていた。

お返し_a0043520_8431632.jpgそれなのに、24日のわたしはとっても忙しく、頂きものをドサッと家に放りこんだまま、今度は豚さんを引き取りに行かなければならなかった。

その後、大きな豚さんを大きな冷凍庫のある友人の家に預けたあと、空港でゲストをお出迎えし、パスウエイズでちょっと一杯やって深夜過ぎに帰ってみると、なななんと、バスケットからカニさんが消えているではないか!わたしはベッドが嫌いで、床に薄い敷物を引いて寝ているので、このカニさん逃亡には、一瞬、恐怖が走った。だって、寝ているうちにカニさんが顔の上を這いまわるなんて、ヤダヤダヤダヨ~(笑)。だから、疲れて眠かったけれど、必死の捜索活動を開始するはめに。

ほどなくして、カニさんは玄関に置いた箱の陰で発見された。それにしても家の「出口」がどこだか、よくわかったものだなあ。ところで、このバタバタするカニさんを、縛りなおす勇気とテクニックがわたしにはない。あまり暴れさせると身が細るし... 仕方なく、もう深夜をまわっていたけれど、カニさんを茹でておくことにした。写真はクリスマスの日の早朝、昇天したカニさんです、アーメン。その後、見事に茹で上がったカニさんを食べたい気持をぐっとこらえながら、眠りについたのであった。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-12-26 08:27 | ヤップの伝統食
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