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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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パラオだってヤップだって、ねえ...

今回は、島内観光の途中で見かけたマングローブオオトカゲに登場してもらうことにした。ヤップ語ではガルーフ、パラオ語ではたしかチェルブだったかな?両島ともに、伝説にもよく登場する由緒正しい生き物である。
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さてさて、日本ではまだ、天皇の政治利用がどーだ、かーだと言っておる面々が、右さんちどころか、左さんちにもおられるようだが、こうゆう議論(や喧嘩)を密かに仕組んだ側は、うっふっふと薄笑いが止まらないでしょうなあ。

でもね、ちょっと落ち着いて考えてみたら、これ、オカシナ話でしょ。だって、宮内庁ってのは、内閣府の下部組織であって、その長官は内閣府のボス、すなわち内閣総理大臣が選ぶわけで。オレっち認証官だもん、天皇様からご使命を受けてるんだもんと威張ってみたところで、他の大臣や裁判官にしても同じこと。選ぶのは、ときの内閣なんだから。小泉時代に選ばれたからオレは前政権に忠誠を尽くすなんて、フツーの会社や役所じゃ通用しない。それこそ、文句あるなら辞任してから言え!ですよ。
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ちょうど日本がこんな単純なことで大騒ぎしているとき、ヤップのお隣の、パラオ共和国の1州、コロール州で新しく選出された知事が、州知事選挙の時に、対立候補を応援していた州職員は、すみやかに辞職するように、というお触れを出したというニュースが入ってきた。16日付のパラオ・ホライズン紙によると、
"It's still premature to name names but I told them, for those who don't have confidence in me in running the government for the next four years, you know who you are, and you will have a choice now to resign or I will write a letter to them,"
「まだそういう職員の名前を明らかにする時期ではないが、これから4年間私がこの政権を運営することに信頼をおけない人間は、誰のことかは本人がよく知っているはずだが、今すみやかに辞職するか、さもなくば、私が辞任勧告をするかだ」
とまで、言い切っちゃたみたい。あちらにも相当の守旧派がいるのかな?

ヤップでもパラオでも、選出された長はフツーそこまで言わないけれど、まず日本政府でいうところの閣僚にあたる部長クラス(Department Directors)は、全員総入れ替えになる。部長が変わると、その下の課長たち(Division Chiefs)は、いかに新政権に調子を合わせて首を繋げるか、毎日が戦々恐々となる。そして、たいていの役人は上手く順応して(笑)ポジションを維持するけれど、中には辞表を叩きつけて辞める猛者も出る。そうしたら、新政権としては、待ってました!とばかりに、政権にとって使いやすい人間に挿げ替えるだけ。

まあ、洋の東西を問わず、公務員、役人、一般企業の中間管理職ってのは、だいたいこうして生きておられるんでしょう?わたしには、とてもできないことだけれどね(笑)。

こう考えてみると、今回の禿田羽毛田の発言が、いかに異常なことか、わかりやすい。だいたい、なぜ彼が2005年4月に宮内庁長官に任命されたのか?彼は初めから、こういう時のために鉄砲玉として送り込まれていたのではないか?いや、それより以前の2001年に、彼が宮内庁に送りこまれた理由から疑ったほうが良いかもしれない。羽毛田が宮内庁に現れた時期と、雅子さんの病気が取りざたされるようになった時期と、重なってるんじゃない?皇室を政治利用しているのは、もろ、羽毛田のほうだ。

ジャパンハンドラーズと国際金融情報:羽毛田信吾は長州閥出身。これは小沢一郎に対して仕掛けられた平成版「宮中某重大事件」だ!
http://amesei.exblog.jp/10573952/

一方、天皇に会いたいという中国の要請が、いつ、どのようなルートで外務省に届いたかは、今となっては明らかにされないだろうが、遅くとも1ヶ月以上前から、非公式にはわかっていた(予測がついた)はずだ。それをサボっていたのは、外務省、あんたでしょ(怒)。戦後どころか、明治政府が作られて以来、外務省は英米の出先機関であリ続け、戦争だってヤラセて日本を追いつめた前科がある:

晴天雨読:「外務省の本性」  天皇と近代日本
http://sun.ap.teacup.com/souun/177.html
晴天雨読:「山本五十六&駐米大使館問題」  天皇と近代日本
http://sun.ap.teacup.com/souun/567.html

このように、今回の騒ぎは、外務官僚と宮内庁長官合作の、鳩山民主党に悪いイメージを植えつける作戦であったのは明らかだ。メディアはいまだに、あらゆる手段を使って鳩山政権を叩いているが、彼らと密接に繋がっているのは、日米軍産利権と、その蜜を吸ってきた外務省をはじめとする官僚たち。それらが組むスクラムを、1回や2回の政権交代でババッと変えられるほど、この構造に気づいて怒っている国民はまだ多くない。

鳩山の言動は一見頼りなさそうだけど、風に竹がしなるように、上手くしないで壊されないように立ち回っているようにも見える。官邸メルマガを、わたしがこんなに暖かい目で見る日が来ようとは、夢にも思わなかったけれど(笑)、鳩さんの苦心の作を見てみよう:
鳩山内閣メールマガジン:[普天間への思い]
http://www.mmz.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2009/1217cp/index.html

私がこの問題に関して、一貫して申し上げてきたことは、
1) 日本の安全保障は日米同盟が基盤であり、日米間で合意したことの重みは認識していること、
2) 移設先は県外、国外が望ましいと主張して選挙を戦い、政権交代を果たした重みも認識していること、
3) 国民の負託にこたえるために成立させていただいた連立政権を維持するためには、社民党、国民新党の意思を尊重する必要があること、です。

 この3条件を満たす答えを探さなければならないのです。これは針の穴にロープを通すくらい難しいことかも知れません。でも私は諦めていません。
鳩の狙いは2)だけど、それをあまり強く出すと潰されるから、1)でまず保険をかけ、3)を口実に時間を稼いて、米国の状況が変わるのを待つ。これは上手いアイディアだと思うし、どう考えてみても、米国にも将来的には結論は2)しかないだろう:

きっこの日記:2009年12月16日
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20091216

反戦な家づくり:元・沖縄県知事公室長が、「現行案はないだろう」
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-806.html

もしかしたら、ストレートな物言いしかできない(?)小沢さんより、心もとないけれどフラフラしなる鳩さんのほうが、こういう状況を切り抜けるには適任だったのかもしれない。だから、これからも続くであろう鳩山、小沢へのネガキャンに惑わされず、とりあえずの方向性には安心して、彼らに熱いサポートを送りつつ、近い将来、絶対にやってくる第2の政変に備えておきたい。まあ日本の政治も社会も、何度も脱皮しながら成長していくんだね。今はその古い衣を、いつでも誰でも脱ぎやすく、脱がせやすくするプロセスかもね(笑)。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-12-18 20:20 | ヤップでつらつら政治など
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