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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ナマコヘブンの浅場にも!

ナマコヘブンの浅場にも!_a0043520_0141915.jpgよく潜りにいくナマコヘブンでも、ここ数年、オニヒトデの姿をあちこちで見かけるようになり、その食害もかなり目立つ。右の写真は、干潮時には干上がってしまいそうな浅瀬で見つけたユビエダハマサンゴの瓦礫にしがみつくヒトデちゃん。ここでも、フツーは食わないとされているユビエダハマサンゴを食べてるなんて、ヤップのオニヒトデは変わり者?

わたしの素人的観察では、水路の中のオニヒトデは、アウトリーフのそれのように爆発的に数が増えてサンゴを食い散らし、食べるものがなくなると急に姿を消すというより、じわじわ増えてダラダラとあちこちのサンゴを食っていき、サンゴも負けずに盛り返すのでヒトデもなかなか消滅しない...と、こんな感じに思えるのだけど、さあ、ここのオニヒトデさん、まわりのサンゴを食い尽くせるのかな?2時間くらい泳ぎ回って、この界隈で見かけたのは、この1匹だけだったけど。

ナマコヘブンの浅場にも!_a0043520_015823.jpgオニヒトデのすぐ近くには、まるでイソギンチャクのようなパラオクサビライシが、昼間からポリプを出して、ひっそりと生きていた。潮が引くと水深が30センチを切るような浅瀬では、水温の変化も激しく、内湾の水路の際とはいえ潮の動きも大きい。しかし、陸からのシルトの影響を受けやすい水路よりも透明度に恵まれ、水深も浅いのでお日様の光をたっぷり浴びて、サンゴもぐんぐん育つのだろう。

あと心配なのは、ニンゲン様の活動だけだ。サンゴたちもオニヒトデたちも、海の中ではそれなりに持ちつ持たれつやっている。そのバランスを崩すのは、土地開発などで赤土の流入を引き起こしたり、なかなか分解されない合成洗剤をぶち込んだりして、海を汚しているのに気づかないニンゲンたちだ。嗚呼...

ナマコヘブンがあるウォネダイ・チャネルの底質も、ここ十数年のうちに「砂」から「砂泥」へと変化した。同じことは、マンタを見に行くゴフヌー・チャネルでもミル・チャネルでも起きている。

世界的な不況と経済活動の不活性化がこのまま続き、外国からの援助やツーリストが減っても、それによってヤップの海が元に戻るなら、そのほうが良いなと思ってしまう今日この頃なのだった。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-11-30 23:08 | ヤップのオニヒトデ
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