よく潜りにいく
ナマコヘブンでも、ここ数年、
オニヒトデの姿をあちこちで見かけるようになり、その食害もかなり目立つ。右の写真は、干潮時には干上がってしまいそうな浅瀬で見つけた
ユビエダハマサンゴの瓦礫にしがみつくヒトデちゃん。ここでも、フツーは食わないとされている
ユビエダハマサンゴを食べてるなんて、ヤップの
オニヒトデは変わり者?
わたしの素人的観察では、水路の中の
オニヒトデは、アウトリーフのそれのように爆発的に数が増えてサンゴを食い散らし、食べるものがなくなると急に姿を消すというより、じわじわ増えてダラダラとあちこちのサンゴを食っていき、サンゴも負けずに盛り返すのでヒトデもなかなか消滅しない...と、こんな感じに思えるのだけど、さあ、ここの
オニヒトデさん、まわりのサンゴを食い尽くせるのかな?2時間くらい泳ぎ回って、この界隈で見かけたのは、この1匹だけだったけど。
オニヒトデのすぐ近くには、まるでイソギンチャクのような
パラオクサビライシが、昼間からポリプを出して、ひっそりと生きていた。潮が引くと水深が30センチを切るような浅瀬では、水温の変化も激しく、内湾の水路の際とはいえ潮の動きも大きい。しかし、陸からのシルトの影響を受けやすい水路よりも透明度に恵まれ、水深も浅いのでお日様の光をたっぷり浴びて、サンゴもぐんぐん育つのだろう。
あと心配なのは、ニンゲン様の活動だけだ。サンゴたちも
オニヒトデたちも、海の中ではそれなりに持ちつ持たれつやっている。そのバランスを崩すのは、土地開発などで赤土の流入を引き起こしたり、なかなか分解されない合成洗剤をぶち込んだりして、海を汚しているのに気づかないニンゲンたちだ。嗚呼...
ナマコヘブンがある
ウォネダイ・チャネルの底質も、ここ十数年のうちに「砂」から「砂泥」へと変化した。同じことは、マンタを見に行く
ゴフヌー・チャネルでも
ミル・チャネルでも起きている。
世界的な不況と経済活動の不活性化がこのまま続き、外国からの援助やツーリストが減っても、それによってヤップの海が元に戻るなら、そのほうが良いなと思ってしまう今日この頃なのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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