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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ブネネのひとやすみ?

島内観光中、でこぼこ道をショベルでならした後に盛られた道端の泥の上に、ブネネが、うずくまるようにたたずんでいた。
ブネネのひとやすみ?_a0043520_20401685.jpg

北の国が冬を迎えるこれからの季節、ヤップのあちこちで見かけるようになる、この白くて美しい鳥について、ずいぶん前の記事でも少し書いたことがあるが、ヤップ語でブネネというと、少なくとも2種類の鳥を指すからやっかいだ。

ブネネは、クロサギEgretta sacra)の白いバージョンのことでもあり、またアマサギBubulcus ibis)のことでもある。また、クロサギの黒いバージョンはコウという。
ブネネのひとやすみ?_a0043520_20494957.jpg

先の記事で取り上げた写真でもずいぶん迷ったが、こうして、数十メートルとはいえ、海から離れた陸地で見かけるのは、たいていアマサギブネネであることが多い。

ところで、この鳥はどうしたことか、わたしたちが車を回してきてもまだじーっとたたずんでおり、かなり近くまで寄っても平然として動かず、たっぷり写真を撮らせてくれた。あまりにもビクリともしないので、ちょっと心配になっちゃったほど。

ブネネのひとやすみ?_a0043520_20502958.jpgわたしは鳥のことはあまり強くないのだけど、このブネネアマサギちゃんであることを前提にして、その証明を、ちょっと試みてみよう。

まず、足。

あいにくクロサギブネネの写真を持ち合わせないので、ここで比べることができないが、長くて太めで、色もやや気味を帯びてくすんだグリーンっぽい足をしたクロサギちゃんに対して、アマサギちゃんの足は、やや短めで細めだそうだ。それと、アマサギちゃんの成鳥は黄色い足をしているけれど、まだ成長しきっていない若鳥のは、このようにくすんだ色をしている。

ブネネのひとやすみ?_a0043520_205155.jpgつぎに、嘴。

いつもサンゴの間の小魚やカニをついばんでいるクロサギちゃんのは、これより少し長め。アマサギちゃんは、こうして陸をベースに何でも食べるから、短めでちょい太め、首もクロサギちゃんより、うんと短く... と、ここまで書いて、ちょっと不安になってきた。

というのは、この写真の子が、チュウサギArdea intermedia)の若鳥の可能性も考えられるからだ。チュウサギは、ヤップ島ではほんとうに稀に、迷鳥として見つかるという。

わたしの知る限り、ちょっと抜けてて忙しない感じのアマサギブネネが、こんなに落ち着いて人を近寄せたことはないし、たたずまいも優雅すぎるではないか。それに、たった1羽で孤独すぎ... う~ん、鳥に詳しい方、ご意見を!

とはいえ、この子が、クロサギでも、アマサギでも、はてまたチュウサギであっても、ヤップの人にはみんなブネネなんだよなあ...


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-11-29 20:51 | ヤップの自然・陸
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