島内観光中、でこぼこ道をショベルでならした後に盛られた道端の泥の上に、
ブネネが、うずくまるようにたたずんでいた。
北の国が冬を迎えるこれからの季節、ヤップのあちこちで見かけるようになる、この白くて美しい鳥について、
ずいぶん前の記事でも少し書いたことがあるが、ヤップ語で
ブネネというと、少なくとも2種類の鳥を指すからやっかいだ。
ブネネは、
クロサギ(
Egretta sacra)の白いバージョンのことでもあり、また
アマサギ(
Bubulcus ibis)のことでもある。また、
クロサギの黒いバージョンは
コウという。
先の記事で取り上げた写真でもずいぶん迷ったが、こうして、数十メートルとはいえ、海から離れた陸地で見かけるのは、たいてい
アマサギの
ブネネであることが多い。
ところで、この鳥はどうしたことか、わたしたちが車を回してきてもまだじーっとたたずんでおり、かなり近くまで寄っても平然として動かず、たっぷり写真を撮らせてくれた。あまりにもビクリともしないので、ちょっと心配になっちゃったほど。
わたしは鳥のことはあまり強くないのだけど、この
ブネネが
アマサギちゃんであることを前提にして、その証明を、ちょっと試みてみよう。
まず、足。
あいにく
クロサギブネネの写真を持ち合わせないので、ここで比べることができないが、長くて太めで、色もやや気味を帯びてくすんだグリーンっぽい足をした
クロサギちゃんに対して、
アマサギちゃんの足は、やや短めで細めだそうだ。それと、
アマサギちゃんの成鳥は黄色い足をしているけれど、まだ成長しきっていない若鳥のは、このようにくすんだ色をしている。
つぎに、嘴。
いつもサンゴの間の小魚やカニをついばんでいる
クロサギちゃんのは、これより少し長め。
アマサギちゃんは、こうして陸をベースに何でも食べるから、短めでちょい太め、首も
クロサギちゃんより、うんと短く... と、ここまで書いて、ちょっと不安になってきた。
というのは、この写真の子が、
チュウサギ(
Ardea intermedia)の若鳥の可能性も考えられるからだ。
チュウサギは、ヤップ島ではほんとうに稀に、迷鳥として見つかるという。
わたしの知る限り、ちょっと抜けてて忙しない感じの
アマサギブネネが、こんなに落ち着いて人を近寄せたことはないし、たたずまいも優雅すぎるではないか。それに、たった1羽で孤独すぎ... う~ん、鳥に詳しい方、ご意見を!
とはいえ、この子が、
クロサギでも、
アマサギでも、はてまた
チュウサギであっても、ヤップの人にはみんな
ブネネなんだよなあ...
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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