11月の第3木曜日は、アメリカ合州国ではサンクスギビング・デイ(Thanksgiving Day)という祝日で、日ごろバラバラの生活をしている家族が集って会食をする日で、いわば日本人がお正月におせち料理を家族で食べるようなものかもしれない。いちおう独立国であるミクロネシア連邦ではもちろん休日ではないが、アメリカ暮らしの経験が長い人も多いし、アメリカ人の住民もかなりいるので、レストランでもサンクスギビング・メニューを用意するところが多い。
他のレストランは木曜日にやるみたいだから、うちは金曜日にサンクスギビング特別メニューをやるよ~♪という案内状が、パスウエイズ・レストランからきた。サプライム・ローンのはじけた去年の後半以降、それまでダントツ1位だったアメリカ人をはじめ、ヤップに来る観光客はがた減りなので、ホテルのレストランだって今まで以上にローカルのお客さんに頼らなきゃやっていけないのだろう。どれどれとメニューを見てみると、お肉を食べないわたしでもよだれが出そうになったので、早速予約した。
聞いてみると、ローカルだけで30人近くの予約が入っており、それにローカルじゃない客を入れるとけっこうな繁盛ぐあいだ。テーブルも2回転するところも出そうで、スタッフもまわらないというので、やむなくお皿は使い捨てとなった。
席についてまず出てきたのは(写真左上)、新鮮なキハダマグロで作ったパスウエイズ名物のポキ(ハワイ風の刺身)と普通の刺身。ヤップの刺身には必ずギンガン(ヒラミレモンに近い柑橘類)がつく。いや~、ビールがはずみますねえ^^
ヤップ式だから刺身だけでもかなりの量なのに、ついに出ましたメイン・ディッシュ!わかりやすいコーンから時計回りに説明すると、揚げ春巻、コールスロー・サラダ、人参のキャセロール、温めた生ハム、七面鳥とマッシュポテトのグレイビーソースとクランベリーソース添え、七面鳥のスタッフィング、オオオカガニの蟹肉詰め、田んぼのタロイモ(ラック)、ラック芋のおむすび、パスウエイズ名物のビヤーバタードフィッシュ、真ん中の容器はマヨネーズとガーリックビネガー。
ビールを飲みながらだから、とても食べきれる量ではない。わたしも連れも半分くらいはお持ち帰り~♪ 今回ほどではないけれど、外国資本のレストランをのぞいて、ヤップのローカル・レストランはどこも量が多い。それでも、余ったら持ち帰ることを前提と思えば無駄ではない。
そして、どんなにお腹が一杯になってても、サンクスギビングの食事はこれなしでは終われな~い^^ パンプキン・パイ!ほんのりとした控えめな甘さの中にクルミも入ってて、これは、ヤップでわたしが今まで口にしたパンプキン・パイの中でも最高傑作のひとつとなった。
ヤップのほとんどのレストランのシェフが、フィリピン人やアメリカ人になってしまったなか、パスウエイズではヤップ人女性シェフのTさんが頑張っている。ローカル・フードはもちろん、こうしたアメリカの味もすごく良い線いってるし、もちろん日本人好みの味ではアメリカ人シェフの出る幕はない。ローカル路線をひた走るパスウエイズを、あらためて見直した。
これだけの量が出て、前もって予約を入れたから10%割引で$14.40なり。材料費と手間を考えると元が取れてるのか心配だけど、月1回はこういうのやると良いんじゃない?とマネージメントにお薦めしておいたのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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