昨日、島内観光ツアーの添乗から戻ると、すでに退社した
G嬢のメモが残っていた。
明日は休日らしいけど、わたしに働いてほしい?
ほとんど毎日なんらかのツアーが入っている日が半月ばかり続いており、落ちついて身近なニュースを見る暇もなかったけれど、そういや先月末頃に、州知事が
Veterans of Foreign Wars Day(海外戦争復員兵の日)を州の休日にする書類にサインしたとか聞いてたっけ... この
Veterans of Foreign Wars Dayってのもすごい名前だけど、米軍に志願したこの国の若者にもイラクやアフガニスタンで戦死者が出るにいたって数年前にできた記念日だ。
11月3日のFSM Independence Day(ミクロネシア連邦独立記念日)では、ヤップ州政府は早々11月2日の月曜日に繰り上げ連休として州政府機関をすべて休みにしたけれど、連邦政府機関は大統領の決済がなかったので、11月2日は働いて3日に休んでいた。連邦政府と州政府の判断はこのような休日の措置にも違うことがあるので、ヤップ州が11月11日を休みにするのは今年が初めてだ(ったと思う)。
ところでこの日を休みにすることに個人的にはムムッとくるものがあるし、バスもお休みになるので通勤の足がなくなる
G嬢は休んでも、わたしひとりでも店を開けて仕事をしてやろうかと思っていたのだけど、今早朝のフライトでお帰りになったゲストを最後に、連日続いていた仕事もひと息ついたのでホッとしたとたん、お休みモードになってしまい、空港から戻って午前4時に眠りについたとたん、午後1時まで意識を失っていたのであった。
その後、午後のコーヒーをすすりながら、沖縄の普天間基地をめぐる問題をあちこちのブログやニュースを漁って考えてみた。そして、久しぶりに
日本軍事情報センターの神浦元彰さんの記事を読んでみて、う~んとうなってしまった。つまり、神浦さんは、
1)在沖縄米海兵隊のグアム移転には見直しの可能性が出てきた。
2)それを見越して米上院は海兵隊のグアム移転費用7割減を可決し、そのためにゲーツ国防長官が訪日して、辺野古(キャンプ・シュワブ)沿岸への日米合意履行を強く迫った。
3)普天間飛行場の危険を除外し、基地のない沖縄を作るための過渡的な措置と考えて、嘉手納弾薬庫の一部に海兵隊のヘリ部隊を移設する統合案を推奨。
4)在沖海兵隊の行き先は米本土(カリフォルニア州ペンドルトン基地)に主力を戻し、第3海兵師団(司令部 沖縄)を第一海兵師団と統合する案しか選択肢がなくなる可能性が高くなる
5)このままアメリカが辺野古沿岸基地建設を強引に迫れば、辺野古基地建設が反米、反基地、反戦争の象徴になることは間違いない。私のように日米同盟を重視する者にとって不幸な結果となる。
という分析をしておられるわけだ。
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日本軍事情報センター What's new:2009.11.01
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日本軍事情報センター What's new:2009.11.02
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日本軍事情報センター What's new:2009.11.07
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日本軍事情報センター What's new:2009.11.09
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日本軍事情報センター What's new:2009.11.11
もっとも
日米同盟を重視する者としての神浦さんの見解だが、田中宇さんはこう書く:
〇
田中宇の国際ニュース解説:沖縄から覚醒する日本
http://www.tanakanews.com/091104okinawa.htm
米軍は今後、さんざん日本人の反米感情を煽った末に、最後は怒って日本から撤退をする。米政府は、そのつもりだろう。そのころには、北朝鮮6カ国協議も進展して「北東アジア集団安保体制」に衣替えする流れになるだろうから、日本の防衛には問題はない。
いつまでも「日米同盟」だけを前提に考えていては、状況のほうが先に進んでしまうかもしれない。いつもスパッと状況を切りとって説明してくださる
反戦な家づくりさんの見解も意味深い:
〇
あと3週間で 時限爆弾 が炸裂する
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-792.html
鳩山政権の歴史的な意味というのは、日本で革命とか動乱とかが起きないようにする、ということなのだと思う。
~~中略~~
声を上げること。声を上げることで鳩山政権の後ろ盾になること。民の声を後ろ盾にしなければ、前に進めない政権にすること。
いま、沖縄をめぐって、まさにそういう事態が進行している。
官僚主導の政治はダメ。たしかにそれはそうだ。
でも、それだけではない。
政治家主導の政治でもダメ。
民の声が主導する政治でなくてはいけない。民意の顔色をうかがいながら、それを錦の御旗にして進んでいくような、少々頼りない政権でちょどいい。
そういえば、
少し前の記事できっこちゃんが田中秀征さんの言葉として、
自民党は老朽住宅、民主党は仮設住宅、どちらかに永住しろと言われても困る。と書いていたなあ...
まわりの状況変化に押されて、ついに老朽住宅から脱出することにしたのだから、これからは仮設住宅で少々しんどくても住民ひとりひとりが、新しい家づくりに汗を流さなければならないわけだ。
いずれにしても、辺野古に膨大な金を使って新滑走路を建設することは、どちら側にたっても最悪の選択であることは確かだ。最終ゴールを沖縄からの米軍完全撤退とし、利権抜きでより実現可能性が高い外交的落としどころを見つけなければいけない。
グアムを中心とするミクロネシアでもいま、海兵隊のグアム移転を前提にして雇用や経済効果が期待されているが、それに伴う不安も大きい。沖縄で厄介モノだったものはグアムや近隣諸島でも厄介モノになるのはアタリマエ、太平洋の島には殴りこみ部隊の活躍の場はないのだから、とっとと本国に帰ってもらいたいものだ。本ブログを定期的に読みにいらっしている米海軍さん、とうか海兵隊さんにその旨よろしくお伝えくださいな。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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