ある村を訪ねたら、ちょうとオバチャンたちが
ブオイの実(
タイヘイヨウクルミ、
Inocarpus fagiferus)を割っていた。
ヤップで
ブオイと呼ばれている実は、とても大きくなる木になり、完熟するちょっと前くらいの実を収穫して、皮ごと強火でグゥオ~と炊いて(煮るというより炊くというほうが似合う調理法)、このように割って中身を出す。
日本統治時代には、この実は「南洋栗」と呼ばれていた。英語では、今でもタヒチアン・チェストナットとか、ポリネシアン・チェストナットとか、ヤップならさしずめヤッピーズ・チェストナット?(笑)とか、それぞれ、ご当地の名を冠して呼ばれることが多い。ところが、
ブオイは実際にはマメ科の植物らしい。
この記事を書こうとしてパソコンの写真ファイルを捜したところ、なんと! わたしは
ブオイの実や木の写真を1枚も撮ってなかったことを発見して驚いた。あまりにも当たり前にある木なのので、つい撮った気になっていたのかもしれない。というわけで、成長した木や実の写真は、こちらのサイトをご覧ください:
新・四季の花:太平洋胡桃(タイヘイヨウクルミ)
ブオイはとても大きくなる木なので、まるで
ジャックと豆の木みたい。
オバチャンはこうして大きな蛮刀でスッポ~ンと割っているけど、これがなかなか、慣れないと、とても難しい。わたしなんか、何度指を落としそうになったことか... だから、今ではわたしは、他人さまがむいてくださったものを、ひたすら食べる人になりきることにした(笑)。ココヤシの実を開けるときもそうだけど、ちゃんと打ちどころがあるみたいだね。やみくもにバンバンやったって、力の無駄なのだ。ヤップでは
ブオイを開けるのは、けっこう子供の仕事になんだけどなあ。
場所によっては1センチ近くもある分厚い皮をむけば、ホクホクとした固い実が現れる。そのまま食べても良いし、削り下ろして同じく削ったコプラと合わせてチマキにしてもおいしい。魚を捕りにいけないお天気が続いたりしたら、人々は
ブオイの実とコプラ(完熟したココヤシの果肉)を食べてしのいでいたという。食べるまで手間隙かかるけど、ヤップでは今でもけっこう食べられているサブの主食である。
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