運の良いときには、何をやっても、とことんツキまくるということがある。きょうはそんな日だった。
まずツキの始まりは、数日前までパタッと姿を消していた
マンタが、ふたたびダイバーの前に姿をあらわしてくれたこと!
それでも、
ゴフヌー・チャネルでお腹のマークから個体を識別できたのは、わたしのファイル名
F-087(左・メス)と
M-053(右上・オス)の2匹だけど、もう1匹くらいいたかもしれない。外海の波が静かなせいか、チャネルの中には外洋のきれいな海水が流れこんでいて、透明度もかなりよくなっていた。2回のダイビングとも、潜ってほどなくマンタが登場し、はじめは様子を伺うそぶりを見せてはいるが、こっちがじっとしていると、かなり近くまで来てくれた。だいぶんご機嫌がなおったようだ。
午後からは車で島内観光に出かけた。ちょっと雲が広がって、カンカン照りの熱帯の陽にさらされるより、暑からず寒からずの快適な陸上移動となった。
そして、ある村の入り口にさしかかったとき、
オオハマボウの木の葉陰で何か白いものが動いたので目で追うと、なんと
ヤップ島固有種の鳥、ギギイのオスだった。
ギギイのことは、こちらでも書いているので、読んでみてください。
> Giigiy(ギギイ)はヤップの固有種です(追記あり)
そっと車を止めて、全員、車内で息をひそめていると、なんと、この
パパ・ギギイはちょんちょん枝づたいに近づいてきた。と、また別のところの枝が動き、こんどは
ママ・ギギイ(写真左)がやってきた!
ギギイのオスとメスはボディの白の配置が違う。車の中から手持ちのコンパクト・デジカメでやっと押さえたのが上の写真だが、なんとか形だけは写っていたので嬉しかった。もちろん3人のゲストも全員、
ギギイを観察できて、たいへん喜んでくださった。とくにバードウォッチングをねらわない通常の観光で
ギギイを観察できるなんて、そんなにあることじゃないからね。
通常は木の高いところにいる
ギギイが、車の背丈よりちょっと高いくらいの木の枝に降りてきたのは、曇り空のせいだろう。
ギギイは早朝、夕暮れ時と雨の前によく観察できる。そして、たぶんこのペアは近くに巣をかけているに違いない。
ギギイは1度に1個から2個の卵を産み、かならずパパとママのペアが共同で、巣立ちまで雛を育てる。
ラッキーだったねと言いながら、その村の伝統建築を見学していると、ゲストのひとりが、
あっ、屋根の下に鳥がいるよと静かな声をあげられた。みんなでそっと観察すると、なるほど、天井のないニッパヤシ葺きの屋根と梁のあいだに、何か動いているものがいた。ときどき羽毛のようなものが落ちてくる。暗いので、あてずっぽうにシャッターを切った1枚に、やっとしっぽだけが収まっていた。
これがどの鳥か定かではないが、尻尾の色合いから、もしかしたら飛行訓練中に屋根の間に入り込んでしまった
ギギイの幼鳥かもしれない。初めは屋根の下に巣でもあるのかと、しばらくみんなで見上げていたら、どうも出るに出られずという状況で小鳥もパニックになっているらしい。わたしたちが屋内にいると余計出にくいだろうと、早々にその場を引きあげたのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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