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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ヤップで激突!日本製キムチ調味料

ヤップで激突!日本製キムチ調味料_a0043520_055372.jpg久々のヤップで頑張る日本製品カテゴリーのエントリーです。

日本製のキムチ調味料(こちらでは英語でキムチ・ベースと呼ばれている)がヤップに初めて入ってきたのは、いつ頃のことだったろうか?少なくとも20年前にはすでにあった。

インスタントラーメンチューブ入りの練りわさびと同じく、料理の手間を省く便利な製品が日本で開発され売れ始めると、それは日本人と同じような食嗜好を持つ人々が住む世界中の地域へ、どんどん浸透して販路を広げていく... そんな流通経済の輪の中に、ヤップもあるわけだろう。

それにしてもヤップ人はトウガラシ辛いのが大好きな人たちだ。日本人にキムチといえば、すぐに思う浮かぶのは白菜キムチだろうけれど、白菜なんて、ヤップでたまに売られていても輸入物だからめっぽう高いし、新鮮じゃないし、ローカルも(わたしも)、そんなのはまず買わない。それで、ヤップではキムチといえば、パパイヤ・キムチのことなのだ。完熟前の緑のパパイヤをスライスにしたり千切りにして、軽く塩でもんで水気を切ってから、このキムチ・ベースで合えるだけ。お好みでガーリックやニラを混ぜても良いし、おいしいよ^^

もうひとつのキムチベースの利用法は、マグロなどサシミのあまりをぶつ切りにして、ごま油などをちょろっと垂らして合えるというもの。ハワイではポキと呼ばれているらしいけど、これもおいしいよ^^

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そして、キムチ・ベースといえば...
なんといっても↓こちらさん↓でしょう^^
株式会社桃屋
http://www.momoya.co.jp/
それにしても、日本のスーパーやコンビニで、業務用のキムチの素がで~んと並んでいる光景は珍しいかもしれないけれど、ヤップではけっこうフツーで、もちろん小瓶や中瓶サイズもあるけれど、業務用サイズもよく売れているらしい。今回購入したブルーラグーン商店では、業務用サイズが$13.75だった。

ところで、醤油ならキッコーマン、キムチ・ベースなら桃屋でしょといった感じで、長い間ダントツのシェアを誇っていたキムチの素に、10年くらい前から、強力な競争相手が登場した。その名も、↓むーひのキムチベース

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お値段がお安めなうえ、お味はマイルド塩分控えめと、かなりオイシイやつなのだ!ちょっぴりダサい(失礼)デザインに小さな会社っぽいところから、もしかして本場モノ(日本製じゃない)かもと思いながら、どっちかを選ぶとしたら迷わずむーひを選ぶようになって、はや幾歳月...(笑)

そして今回、これを書くために初めてウエブサイトを訪れてみて、むーひというネーミングが朝鮮語の「舞姫」から来ていたことを知った。このむーひの製造元さんも、小さいながら、なかなかオモシロそうな会社です(会社のドメインにorgを選んじゃうところからして...笑):
株式会社竹林
http://takebayashi.org/

それで双方のウエブサイトを読み比べ、そこに掲載されていた双方の製品の成分やコンセプトを比較してみて、改めて両者の違いがよくわかってきた。

桃屋のキムチの素
http://www.momoya.co.jp/products/detail/kimuchi.php
説明: 生にんにく・みかん・りんご・生姜を使用し、唐辛子本来の香りと辛さを大事に仕上げました。
白菜漬にまぶすだけで、手軽にキムチ漬が召し上がれます。

原材料名: 野菜・果実(にんにく、みかん、りんご、生姜)、食塩、砂糖・ぶどう糖果糖液糖、魚介エキス(かつお、いか)、唐辛子、醸造酢、こんぶ、調味料(アミノ酸等)、酸味料、安定剤(キサンタン)、パプリカ色素

塩分: 14%(食塩相当量/14.0g/100g)
株式会社竹林のキムチベースむーひ
http://takebayashi.org/Goods/02.html
説明: リンゴ・唐辛子・ニンニク・オリゴ糖を主体として作られ、日本人好みの味と香りに仕上げました。 着色料を使用せず、唐辛子のみで自然色を出しています。 また、香りはリンゴペーストを主体として、塩度は6.5%におさえまして、風味と香りのある、まろやかな製品です。

原材料名: 唐辛子、ニンニク、りんごパルプ、食塩、醸造酢、フラクトオリゴ糖シロップ、酸味料、調味料(アミノ酸等)

塩分: 6.5%
なあるほどね。キムチの素には魚介エキスも入っており塩分濃度も倍くらい高いので、より味が濃い=混ぜる量は少なくて済む、ということがいえるかもしれない。でもそうすると、コクは薄くなるわけだ。

一方でむーひはりんご繊維など植物由来の原料を素としており、塩分も控えめなので結果的により多くの量を混ぜることになり、よりコクが出るわけね。トウガラシを節約してパプリカで色を出したり安定剤を使用してない分、より安心かもしれない。

食べ比べてみたところ、塩分濃度の違いを舌先ではっきり感じることは出来なかったけれど、トウガラシ辛さではむーひが際立っており、魚介特有の味ではキムチの素が際立つ。また単なる味つけとしてだけでなく、刻んだニンニクやトウガラシがごってり入ってるぞ!という口当たりのホンモノ感では、むーひがダントツだった。そして双方とも調味料(アミノ酸等)を使用しているとなっているが、食後舌に残る化学調味料の後味感じからすると、やはりむーひでは使用量が最小に押さえられているような気がする。

というわけで、今後もわたしは迷うことなくむーひを選びつづけよう!と新たなる決心をしたのだったが...

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ひぇ~!!!

いつもは買わない「桃屋のキムチの素・業務用」を、このブログを書くためにわざわざ買って(笑)、味を比較したり調べたりした結果、日ごろのわたしの判断が裏打ちされて安心したまでは良かったのだけど、この大量のキムチの素を、これからいったいどーするよ?とハタと気づき、しかも賞味期限終了まであと10日だって!(爆)

注: 両方の製品とも、先週の船でヤップに入荷したばかりです。

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むーひの賞味期限があと1年半もあるのが、せめてもの救い。すでに両方とも口を開けてしまったけれど、まずキムチの素からしぶしぶせっせと消化していきましょ。こうなったらパパイヤ・キムチをガンガンつくって、スタッフにビールをガンガンふるまって...出費だあ~~~(笑)



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-06-08 23:22 | ヤップで頑張る日本製品
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