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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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あれあれあれ~、日本の国境が...?

なにやら日本のまわりがずいぶんキナ臭くなっているようですが、当ブログには、昨日は初めて国立オリンピック記念青少年総合センター様のお越しをいただきました。もしかして、ご用むきはこちらだったのでしょうか。ことしの夏は、どうなさいます?(笑)

一昨日の早朝(日本時間の午前4時!)には、米国海軍様もお見えになったようです。昨年6月に初めてお越しいただいて以来これで4度目、たいへん光栄に存じます。ひょっとしてこちらの記事がお気に召しましたでしょうか?よくつるんでご一緒にお見えになる宇宙航空研究開発機構様が、今回も2時間ほど早く(午前2時すぎに!)いらっしゃってますね。もし日本国内からのアクセスでしたら、まだ夜明け前なのに、ご苦労様なことでございます。

あれあれあれ~、日本の国境が...?_a0043520_905538.jpg左の写真は、石垣島のマンタちゃんやら、オーストラリアのコアラくんやら、なぜか貝殻の中にちんまり座っておられるお雛様など、方々のゲストからいただいたお土産と一緒に混じって、店の本棚の上に置いてあるビニール製の地球儀。あるとき、何気なくこの地球儀を見ていて、アレッと目が点になった。

この地球儀は、ヤップの髙島屋(笑)とわたしが勝手に呼んでいるYCAストアで、かれこれ10年ほども前に衝動買いしたものだ。なんとヤップ島がしっかり載っている(緑の矢印の先)んだもの!こんなこと、このサイズの地球儀ではめったに無いことだ。でもよく見ると、ヤップやパラオのまわりに、ありもしない島が点々と散らばっていたり、ヤップの位置が妙に西にずれてたり、けっこう笑えるんだけどね。

あれあれあれ~、日本の国境が...?_a0043520_92010.jpg

それでまあ、ときどき誰かが話題に応じて手にとって、イラクとかパキスタンとかアフガニスタンの位置などを見ることはあっても、この地球儀はほとんど店の飾りの一部となってひっそり過ごしていた。わたしだって日本の位置なんぞをわざわざチェキしなかったしね、あのとき何気に、その妙な赤い部分に目が止まるまでは。

それで、日本を赤く塗ってるってことは、もしかして、この地球儀、日本製だったのかなあ?と、はじめて意識が向いてよく見てみると... この地球儀、とくに日本の北のあたりが、かな~り変!ではないか!

あれあれあれ~、日本の国境が...?_a0043520_925594.jpgそこには四国と同じくらいの大きさの島が2つもあって、しかも、赤く塗られてて...?!えっ、北方四島はいつの間に日本領になったの?

不安になって、思わず地図をググるわたし(笑)

千島列島の地図:
http://www.gsj.jp/Hokkaido/MapInfo/Kuril/kurilmap.htm

ついでに北方の国境問題も復習してと:

北方領土問題
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/index.htm
「千島」概念の変遷
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/MAP_Kyoukasho/REKISHI_MAP/index.htm

上に紹介したサイトで知ったんだけど、現在発行されている日本の教科書(地図)では、ハボマイ、シコタンのみならず、エトロフ、クナシリまで、こうして日本領として赤色を塗ってるんだって!?

日本領なのに、どうしてクナシリに国内郵便が出せないの?と子供に聞かれたら、どう説明するんですか>>先生?

あれあれあれ~、日本の国境が...?_a0043520_93469.jpgますますもって、この地球儀は日本製っぽい、と思って、あちこちひっくり返して捜したけれど、メーカーらしき名前は見当たらず、かわりにULマークが見つかった。

アメリカ保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories Inc. UL)

日本でもULマークの取得を世話する会社もあるようだし、
http://www.uljapan.co.jp/

わたしの推測では、この地球儀は、米国圏輸出用にULマークを取った日本国内の企業製(もしくは海外の日系企業製)なのではないか。でもねえ、こんな製品を外国人の視点から見ると、なんだか日本はドサクサに紛れて領土拡張をやらかしてるみたいで、あまり気持ちの良いもんじゃないなあ...

国境問題は、やはり国際法上の手順をひとつひとつ踏みながら、それぞれの関係者にとってフェアに、十分な時間をかけて解決していってもらいたいものです。もしファジーな部分があるなら、地図上にはファジーなままで記載しておけば良いのだ。ファジーな境界線なんて、なかなかロマンチックじゃないか?

大昔の日本では、そんなファジーな境界の地で、歌垣なんぞという若者の親睦の場が持たれたというし。そんなどっちつかずの間は、いろんな意味で大切だと思うけどね。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-06-07 10:36 | ヤップな日々
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