きのう(6月5日)は、ヤップ高校の卒業式が、コロニアのコミュニティー・センターで行われた。
G嬢の末の妹も卒業するので、彼女は仕事を休み、わたしのデジカメを借りていった。公立のヤップ高校の卒業式は、島中の卒業生の一族郎党をも巻き込む一大イベントなのである。
この日だけのためにあつらえたペラペラのガウンに角帽(このくそ熱い島でガウンなんてねえ、みんなアメリカの真似なんだけど)、黒靴、その下に男子は長ズボンにワイシャツ&ネクタイ、女子は黒のタイトスカートに白のブラウスを着込んだ卒業生が、特製ゲートから入場中。
さすがに早くから着込むと暑いので、男の子はネクタイを締めたり長ズボンに着替えたり、女の子はガウンを着たりと、うちの桟橋やマリーナの駐車場などは即席更衣室状態(笑)。
こちらの記事でも書いたとおり、今年の卒業生は衣装すべてを新調したようで、これらにひとり150ドルはかかってそうだ。もったいないなあ...

10年前の
G嬢のときには、彼女を含めて少数の生徒が
卒業式はローカル衣装(フンドシと腰蓑)でと声を挙げたが、それは
アメリカ流を望む大勢の生徒に却下されたそうだ。それでもガウンは前年の卒業生のを学校がキープしていたものをレンタルし、足りない分だけ生徒積立金で補充するという形であり、卒業生の負担はそんなに大きくなかったという。
今の高校生はお古じゃイヤみたいなのと、妹の衣装代のスポンサーとなったお姉ちゃんはため息をつく。

ヤップの学校の卒業式では、一族郎党友人知人が順番に卒業生にレイを贈る時間が設けられている。それを受ける卒業生たちの首や腕は、積み重なっていくレイにどんどん埋まっていく。G嬢妹もほら、このとおり...それは良いのだけど、彼女がもらってるレイは、ほとんど毛糸編みじゃない!そういえば、
G嬢妹の卒業式のための買い物リストに毛糸が入ってたよなあ...しかし、ここまでとは(ため息)
G嬢に聞くと、毛糸代はかかるけど、長持ちするし、草花を集める時間も省けて簡単に作れるので、毛糸のレイはホンモノの草花のレイより若い子に人気があるのだそうだ。そんな話をしながら、彼女は朝拾ってきた
バラウという良い香りのする花でせっせとレイを作ってて、ひょいとそれをわたしにくれたりする。やっぱりレイはホンモノの草花でなきゃ...
80年代生まれの
G嬢の世代は、こういうレイを作れない子のほうが珍しかったけど、90年代生まれの彼女の妹の世代では、作れる子のほうが珍しくなっているという。G嬢妹も、お姉ちゃんに教わって、やっと最近なんとか作れるようになったそうだ。いやはや、ヤップもどんどん変わっていっておりますなあ...

で、近くのコミュニティ・センターで大きなイベントがあるたびに、頭が痛いのはゴミ問題。卒業式が引けて人通りのなくなった夕方、店のまわりに散らかったゴミを集めただけでも、この←とおり。
まあ日本だって、ゴミが散らかってない場所ってのは、行政なり企業なりが金を出してゴミ処理をしているからであって、そういう余裕がなくなると、きっと同じようになると思うけどね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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