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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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気になること...「核密約」暴露

下の写真はヤセアマダイMalacanthus brevirostris)、チョコマカ動きながら相手の様子をじっと見ている目は真剣で、いよいよとなったら、ピッと巣穴に飛びこみます。

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さて、のんびりヤップの海に潜りながらも、気になるのは今後のミクロネシアや日本を含めたアジアの情勢ですが、長いバナナとずんぐりバナナ(追記あり)で追記した共同通信発密約のスッパ抜き記事が、大手新聞やメディアでほとんど取り上げられなかったと知って、ますます???となっています。

ブログで記事に取り上げている方も、意外に少ないですね:
大津留公彦のブログ:非核3原則は、本当は非核2.5原則だった
http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-cfbf.html
大脇道場:「核密約」問題は「官僚支配」の典型 国会は徹底究明を!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1217.html
Retriever Legend's blog:核持ち込み密約
http://pub.ne.jp/dogyamat/?entry_id=2198431

アソウさんのおじいちゃまが日米安全保障条約に署名してからというもの、歴代の日本政府は「核」に関して、常に国民に二枚舌を使っていたのがほぼバレてしまったわけですから、国会やメディアは蜂の巣をつついたような大騒ぎになってもおかしくないのに、この静けさはなんなのでしょう?参院外交防衛委員会で質問したのは共産党の井上議員だけですか?

密約の流れは、こちらの記事でもわかりやすくまとめてくれてます:
usfl.com:歴代外務次官らが管理 日米の核持ち込み密約
http://www.usfl.com/Daily/News/09/05/0531_008.asp?id=70247

田中良紹さんは、The Journalでこう書いておられます:
「密約」から分かるこの国の姿
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/06
それにしても注目すべきは何故4人の歴代外務次官が共同通信に対してこれまでの発言を180度転換する証言を行なったかである。共同通信の取材力がそうさせたとは思えない。そこには大きな権力の意図が働いている。日本政府をも超えた力の存在を私は感じる。

   ~中略~

核廃絶を目指すオバマ政権の思惑が背景にあるのかもしれない。それとも北朝鮮の核保有に対抗して日本に「核が持ち込まれている」事をアピールする狙いがあるのかもしれない。或いは自民党政権に代わる民主党政権の誕生を予想して、政権交代後の日米関係を構築するための一つの方向を示そうとしているのかもしれない。
大昔から外圧によって体制が大転換してきた弱小島国としては、今回の事象もまたかという気もしますが、それにしても、数百年にいちどの大変換期かもしれません。もっと起きているコトの重大性に、ハラハラ、ワクワク、自主参加しても良いのでは?1400年前に百済につくか新羅につくかで争ったのはほんの一握りの権力者で、それ以外の人間はわけもわからず戦に駆り出されたけれど、少なくともいま(のところ)は、何が起きているか自分で探ることはできます。、

最新の有料配信記事で、田中宇さんが、おもしろい分析をしています。有料なのでコピペは控えますが、下に要旨をまとめてみます:
①朝鮮戦争で確定した東アジアの冷戦体制を維持することを目的に、1955年、保守合同で自民党が作られた。外務省が軍産英複合体の日本出先機関として、つまり対米従属一本槍で、これまで55年体制を維持してきた。

②日米安全保障条約の継続を前提に、アメリカの核の傘下で対米従属をするのが、結党以来の使命である自民党の上層部が、「日本の核武装」イコール「対米従属の終わり」であると気づかないはずがない。

③対米従属派の外務省に対して、防衛省は「対米従属以後」を見据えている部分があり、日中の軍事交流に積極的であり、外務省=軍産米英複合体の傘下 vs 防衛省=非(米英)軍産系という、「軍」をめぐるねじれがある。従って、日本の核武装を説けば防衛省が前面に出てきて、対抗する外務省とその傘下の国際政治学者らは「平和主義」を装い、日本の核武装に反対するという構図になる。

④対米従属から離れる(否定する)なら、当然それとセットになっている日弁安全保障条約=アメリカの核の傘から出ることが前提になる。日本の安全保障論議を抜きにして、対米従属からの自立は語れない。

⑤かといって日本が核武装することは、対米従属とは別のところで自滅的な危険をはらむ。今後、中露が強くなり、米国やEU(英仏)とともに日本の核武装には反対するだろう。資源輸入と加工品輸出抜きには成り立たない日本は、国際社会の経済制裁には弱いし、謀略や詭弁も下手。

⑥しかし日本は「どさくさまぎれ」に核武装をしてしまう可能性はある。日本どころか、韓国にもその可能性は強い。かくして、日本のまわりで、インド・パキスタンのような恒常的な地域紛争のネタが仕込まれないとも限らない。
ざっとわたしが理解したところは、こんな感じです。それで今回、共同通信を使ってヒミツを暴かせた黒幕とは(どっち派)でしょうね?しかも何のために...?

日本国内外の情勢は、ますます80年から70年前の状況に似てきました。核の傘なしで紛争や戦争を回避するための幅広い情報収拾と、個人レベルでのシェア(共有)を急がなければなりません。当時と現在の大きな違いは、良くも悪くもインターネットをつかった瞬時の情報シェアにあると思います。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-06-04 00:23 | ヤップでつらつら政治など
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