風が弱い南西に変わった、きのうの午後、久しぶりに
ウォネダイ・エントランスに潜った。海が穏やかなせいもあって、水温は29度もあり、寒がりのわたしでも、さすがに水がぬるく感じられた^^
このポイントのなじみの場所をあちこちまわりながら、
キンメモドキ(
Parapriacanthus ransonneti)の溜まり場になってる沈船の残骸に首をつっこんでみると、なんだかみんな、ずいぶんデカクなっていた。この小さなサカナの胸や肛門のあたりには、餌の
ウミホタル(
Vargula hilgendorfii)からもらった成分で光る発光腺があって、ちょっと光を当てるだけで、こんな↑感じに黄色く光ってくれるから、ガイドとしては見せ場をつくれるわけ(笑)。それで、振りかえってゲストを呼ぼうとすると、
こっち、こっちと、ハンド・シグナルを送っているのに、あれっ、視線が向いてる方向が違うんだけど... 彼女が見ていた先は、
キンメモドキの群れがいる沈船の壁の破れたエッジ。
それまでワイドになっていた目をマクロに絞って、彼女の指の先に目を凝らすと、おお、2センチにも満たない
モノが動いてる!
その
モノは、ちょっと幅広の頭を大きく上下に振りながら、海藻やらカイメンやらで覆われた朽ちた鉄の表面を、けっこう早いスピードで移動していた。少々流れがあったのと首振り動作に悩まされながら、なんとか撮れたのが上の2枚です。海から上がって図鑑で調べると、どうやら
キカモヨウウミウシ(
Chromodoris geometrica)というヤツらしい:
〇
Sea Slug Forum:Chromodoris geometrica
〇
Re: Chromodoris geometrica waving anterior mantle
盛んな首振り運動は、どうやらこのウミウシの特徴みたい。わ~い、これを発見(といっても見つけたのはゲストだけど)できただけで、きょうのダイビングはハッピー、ハッピー、Mさん、どうもありがとう!
ついでにといってはなんだけど、右の写真は、キカモヨウちゃんのちょっと前に見つけた
コイボウミウシ(
Phyllidiella pustulosa)ちゃん。小さな隙間にピタッと身体を貼りつけて、妙な感じで納まっていたので気になった。このウミウシの仲間は、身体に持っている毒の成分のお陰で天敵に襲われることはないというのに、やけに縮こまって見えたのは、やはり流れのせいかしら?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら
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