トローリング用のラインと仕掛けを補充したほうがいいぞ! ボソッと
チョメがつぶやいた。
ええっ?高い金払っていろいろ用意してたのに、もうどこかへ行っちゃったの?とわたし。考えてみたら、前回そろえてからかなり経つしなあ。そのあいだに、サカナに持っていかれたり、誰かが使って返ってこなかったり。やれやれ、また出費だ...(とほほ)。
あれを買え、これが要ると、
チョメや
パカルーに言われままに走りまわり、金を払って買ってくるのはわたしの役目。それらを、いそいそと仕掛けに仕上げるのは、男たちの役目。ロッド(竿)を使わないローカル式トローリングなので、世界中の海にプカプカ浮いて漂っている、日本製の巻網/定置網用浮具がとても便利なリールとなる。上の写真は、そういう拾いものの浮具のお腹を削ってへこませているところ。
左の写真手前は、それにラインを丁寧に巻いたもの。そのうしろでは
チョメが、ワイヤにヘッドとフック、ドレッシングを仕込んでいる。いかついオッサンが、黙々と、でも嬉しそうに仕掛けを作っている様は、なかなか微笑ましい。
ヤップでは女が漁具に触ると縁起が悪いというジンクスがあるので、わたしはなるべくタッチしないようにしている。こういう作業をしているオッサンたちのまわりをウロウロしているだけでも、
オメエの出る幕じゃねえなんて言いたげな、いや~な視線が漂ってくるし...。
ま、しょせん、わたしは食べる人専門。サカナ釣りみたいな殺生に関心はおまへん。せやから、さっさと仕掛けをつくって、ぎょうさんサカナを釣って、どんどんわたしんところへ持って来なはれや(笑)。
そんなことをブツブツ言っているうちに、大・中・小、4つの仕掛けと2巻きのラインが完成したたようだ。そうなると、オッサンたちはそれを試したい。そして、会社の釣具なんだから、ガソリン代も会社が持つべきだ、あーだ、かーだと、調子の良いこと言っている。
それで、6ガロンまで使用可という限定付きで、新調釣具の
調子を見に行ってもらうことにした。もちろん6ガロンとはいっても、安全のため燃料はその倍以上積んで出るはずだから、とうていオッサンたちが6ガロンかっきりで帰ってくるわけはないんだけど...仕掛けにかける金とキャッチを比べると、まったく割りにあわないなあ...(こんな計算をぐだぐだしてるから、わたしは釣りには向かない女=バッド・ラック・ウーマン=と思われるわけだ)。
案の定、6ガロンの行程にしては長すぎるぞーと心配してたら、そーっと静かにボートが帰ってきて、ただいまも言わず、
チョメと
パカルーはサクサクとボートを洗い始めた。デッキにはサカナの影もない。
わたし:ねえ、どうだったの?
チョメ:オンリー ワン。見るか?
ジャジャ~ン!
あんな仕掛けに騙された
ドジな不運な1m近い
キハダマグロが、貯魚槽からドーンと取り出された。
わたし:こっこれ、新しい仕掛けで釣り上げたの?
チョメ:いや、これを獲ったのはオレの自前の仕掛けだ。新しい仕掛けは
ノー・ラック!
(まるでわたしが触ったからだと言いたげだったねー)
でも、こうしてサカナを持ってきてくれる限り、何を言われても文句は言いまっせ~んってば(爆)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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