ひとくちにバナナといっても、実はいろんな品種がある。ヤップ島にも数十種はあると思われ、それぞれの味や性質によって、おいしい食べ方や食べ時があり、島の人々はそれをよく知っている。
ツーリストが店などでいちばんよく目にするのが、写真右の品種で、ヤップでは
フロリダとか
ファルボンと呼ばれている。香りが良く、熟れるとちょっと酸味がかった甘みの強いバナナだけど、なぜかヤップ人にはあまり好まれない(だからマーケットに出すのだとか)。熟れ始めるとあまり日持ちがしないので、バナナブレッドにするくらいしかないのよ...というのが、よく聞く不評の理由だ。写真のバナナはあと2日くらいで完熟するところ。
一方、←こちらのはヤップ人にも好まれている
タナイボッチ ニ アチグという品種。香りは劣るが酸味が少なく、しつこくない上品な甘みが特徴だ。熟れても日持ちがするので、食べるのを急がなくても良い。生食のほか、薄く切って両面を油で焼いたり、もちろん煮たりしても良い。ちなみに
タナイボッチとは水辺の土地を差すが、このバナナが水辺に近いところだけに生えるかというとそうでもなさそうだ。
ニ アチグとは「小さい」という接尾語で、右上の写真のものとあと3日くらいで完熟するろう。
→こちらのバナナは
ヌグネイと呼ばれる品種で、あまり数は多くないが、黄色味が強いのでカロティンが豊富そうだ。他のバナナのように、緑>>黄色という変化を遂げないので、熟れているのかまだなのか見分けがつきにくいが、熟れると皮の赤味が増して柔らかくなるのが目安だ。上品な香りとさっぱりした食感が魅力のバナナだ。
今回の最後を飾るのは、以前にも紹介した
アライ ニ ガミグル。ずんぐりむっくりで、こちらもカロティンや糖分を多く含み、もっちりとした食感をもったバナナだ。ちなみに
ガミグルとは
カンムリブダイのことで、その形状が
カンムリブダイの突出した頭に似ていることから命名されたのだろうか。
この他にもたくさんの品種があるので、それらが手に入ったら、また追々紹介していきたいと思います。
<バナナの味くらべシリーズ>
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スプーンで食べるバナナ
(アライ・ニ・ガミグル)
http://suyap.exblog.jp/7238587/
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再びシャコガイ・バナナ
(グモイ・ニ・ファシュウ)
http://suyap.exblog.jp/7841524/
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バナナバナナバナナ(笑)
(グモイ・ニ・ワアブ)
http://suyap.exblog.jp/9351448/
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バナナの味くらべ
(シュガ/フロリダ)
http://suyap.exblog.jp/11589920/
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バナナの味くらべ・パート2
(アライ・ニ・ギル/パウ・ニ・マラヨウ/パウ・ニ・メリケン)
http://suyap.exblog.jp/11640686/
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バナナの味くらべ・パート3
(タングラッド/タナイボッチ)
http://suyap.exblog.jp/11732295/
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バナナの味くらべ・パート4
(ンガリイ/グモイ・ニ・ファシュウ)
http://suyap.exblog.jp/11784745
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バナナの味くらべ・パート5
(アワットワット)
http://suyap.exblog.jp/11873058/
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チビのアライ
(アライ・ニ・ンゴッチゴチケンギン)
http://suyap.exblog.jp/13908617/
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ヤップのバナナ・バラエティ:ラグタン
(ラグタン)
http://suyap.exblog.jp/16723942/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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