うっすら雲のかかった晴れ間の続く毎日だが、それでも貿易風はしっかり吹いている。例年ならアメリカやヨーロッパからの白人さんのダイバーで混み合うシーズンだけど、今年は閑古鳥、やっぱり世界的な大不況ですねえ...ま、静かなのは良いことです(笑)。
マンタも機嫌が良かったり悪かったりで、数日遠のく日もあれば、これでもかというくらい出てきてくれることもあり、全体の傾向としてはあまりダイバーの入ってない早朝に行ったほうがご機嫌は良いみたい。というわけで、毎朝ダイバーにも早起きしてもらって
ミル・チャネルに駆けつけてるけど、干満の差がかなりある日でも透明度が上がらない。やはり島のあちこちの土地をブルドーザーでいじってるせいだろうなあ。
それだから、
マンタにいちおう満足したダイバーからは「透明度の良いところ」というリクエストが出る。そんなときに便利なのが
ヴァーティーゴというダイブサイト。下げのときに入ってもそこそこの透明度が期待でき、誰かさんが餌づけしてくれてるお陰で、サメさんたちが大歓迎で迎えてくれるからガイドも楽だ(爆)。きょうの出演者は、
オグロメジロザメ総勢12匹様!
ドロップオフの肩のかぶりつきでサメ見物をしたあと、リーフの浅い場所で安全停止をしていると、なにやら黄色い塊が押し寄せてきた。
そう、
シマハギの大群だ。遠くから見ると全体でひとつの生物のような形をつくって移動しながら、死んだサンゴに付着している藻類をいっしょうけんめいついばんでいる。こういうサカナの群れを見ると、やはり生物の集合意識ってあるんだろうなと思う。誰が、
さあ行くよ、とか、
ここでご飯食べよ、とか、
こんな形になろうよ、とか、リーダーシップとってるんだろう。たぶん誰もリーダーいないけど、集合意識(阿吽の呼吸)で生きてるんだろうな。それに乗り遅れちゃうと、大きなサカナに食べられちゃう。全身全霊で生きることにかけている生物たちの姿勢を、ほんとはニンゲンも忘れちゃいけないんだよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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