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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ヤップデイの踊りの検分式@マキ村

ことしもヤップデイが近づいた。その日を来週に控えて、2月22日の日曜日には、踊りを出す村の多くが最後の検分式(Thuum' Buw)を行った。

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ことしもG嬢の村の女達の踊りが出るので、G嬢とG嬢ママも踊り手として準備に忙しい。わたしは検分式の撮影係(笑)として参加を許され、おんぼろビデオをまわしていた。上はヤップデイの口開けの踊り、ティヨール。

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こちらは女の座り踊り(プルブット)、まだ小学校低学年の子でも興味を示せば踊りに加わる。

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この村では今年も女の踊りだけなので、女の公民館にあたる場所で練習や検分式が行われている。ヤップの踊りはただのパーフォーマンスではない。ある地区から踊りを出すとなれば、その仕上げには、この地区の高位の村(大昔の戦争で勝った村)のリーダーが呼ばれているが、このようにワンコも踊りに飛び入り参加するのは毎度のこと(笑)。

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座り踊りの前を疾走するワンコ。しかし踊り手はひとりも動じず、誰もワンコを追いはらったりしない。イヌはイヌなりに生きてればいいさあ...って感じで。

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この女の座り踊りは、去年と同じくシシヨール(Sisyoer)というこの村に伝わる悲しい伝説なのだが、今年は最後の部分に立ち踊りが入っていた。それがG嬢やG嬢ママ、踊りのストーリーや伝統を大事にする踊り手には不満のようだ。立ち踊りを入れたい連中は、踊りの意味も考えずにヤップデイでの受けだけを狙っている-という。

日本の祭りが、テレビや雑誌で宣伝され観光化するとともに変質していったと同じようなことが、ヤップでも起きているのだ。そういう事情も踏まえつつ、ヤップデイを鑑賞するとおもしろいだろう。



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by suyap | 2009-02-22 23:30 | ヤップの伝統文化
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