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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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マングローブガニがやってきた!

マングローブガニがやってきた!_a0043520_23564682.jpgこれは昨夜書きかけた記事です。写真だけアップしたところで、カニのたたりで(満腹で)両目が開かなくなりました^^

昨日の朝、大きなバスケットをかかえたおじいさんが、ふらふらっと店に入ってきた。ゆうべの網にアマンが2匹かかったんだけど、あんた、いらんかね?どのホテルでも断られたんじゃが、車にガソリンを入れにゃならん。

ヤップ語でアマンとは、マングローブガニのこと、沖縄ではガザミとも呼ばれるワタリガニの仲間で、海岸線のほとんどをマングローブにおおわれているヤップでは、まだそこそこの量が捕れている。とても美味しいカニだけど、島を訪れるツーリストの激減している昨今、ヤップのホテルやレストランでもそんなにはけないのだろう。

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だけど、これを買うと今夜すぐに茹でないとなあ…と面倒だったけど、おじいさんがちょっと気の毒にもなり、包みを開いてみると、ほら↑このとおり、大きなハサミを木のつるでがんじがらめに縛られたカニさんが、あきらめきった(?)様子で現れた。

まだ生きてるよね?と試しに眼のあたりを触ってみると、足がかすかに動いている。それじゃ、久しぶりにアマンさんを頂くことにしますか… 明るいところに置いておくとカニが弱って身も細るので、またビンロージュの葉の鞘で元通りに包んで、夜まで眠っていてもらう。

マングローブガニがやってきた!_a0043520_2358350.jpg

さて空港へのお見送りから急いで帰宅した夜8時半、お腹がクーッと鳴ってるのを我慢しながら、我が家で一番大きな鍋に湯を沸かし、縛ったまま流水で洗ったカニを入れる。その直後に重大なことを忘れているのに気づいたが、ときすでに遅し、カニさんはバキバキバキと手足を切断しはじめた。

ていねいに料理するには、まず腹側にナイフを入れてカニさんに息絶えていただき、甲羅や手足の泥もちゃんとブラシで落としてから茹でるんだけど、か弱いわたしの力でエイヤッと一突きでカニさんを昇天させる自信もないし、お腹が空いてるしー(笑)。

マングローブガニがやってきた!_a0043520_0138100.jpg

仕方ないやと蓋をして蒸し湯ですることしばし、カニさんが全身赤くなってきた。大きなハサミと最後の泳ぎ足以外は切り落としてしまったようなので、切り口から白い髄がたくさん出てしまった。きれいそうに見えた甲羅や手足も、けっこう泥がついてるなあ。オーストラリアあたりでは、この種のカニをマッドクラブと呼ぶようだ。

マングローブガニがやってきた!_a0043520_015194.jpgアッチッチしながら茹であがったカニの紐を解き、いちおう気になる泥をふき取って、記念撮影→してみました、デカッ。

当初の予定では、カニの3分の1を冷凍保存、3分の1は明日ゆっくり料理用に冷蔵、すぐ食べるのは残り3分の1だけにしようと思っていたのに… 気がついたら、冷凍用にまわした分以外は、胃袋に収まってしまってました。ひぇ~、カニだけで満腹なんて、申し訳ない。

教訓:空腹でカニを茹でるべからず!



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2009-01-08 23:11 | ヤップの伝統食
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