今年の潜り納めダイビングは幸い雨も止んで、朝7時、桟橋でウキウキ準備をしていると、
チョメさんが、しきりに大きなゴムノキを見上げていた。
なになに、なにがあるの?
と見にいくと、
ウンメルの巣だった!
ヤップ語で
ウンメルというのは、ミクロネシアミツスイ(Micronesian honeyeater,
Myzomela rubratra)のこと、ヤップのほか、パラオやチューク、ポンペイ、コスラエ、それに北マリアナ諸島で見られる鳥だ。グアムにもいたけど、米軍や観光開発のため、すでに絶滅危惧種になっている。
ゲストにそーっと
ミツスイの巣を見せている
チョメさんの、
キッコーマンTシャツにもご注目を!(笑)。
みんなで巣を見ていると、どこからかお父さん鳥が、あわてて飛んできた。
だっだれだー、うちの子に手をだすな~~~!
彼は巣のあるゴムノキの枝の間を忙しく飛びまわり、大きな声で鳴いている。
お母さん鳥も、ちょっと離れたところで大あわて。お父さん鳥ほど声は出さないけれど、パニック気味で右往左往。
それにしても、
ウンメルの写真をポケット・デジカメでこれだけ撮れるなんて、めったに無いこと。
ウンメルはヤップにはまだたくさんいるけれど、いつもはカメラを向けるとスーッと姿を隠して決して人を近寄せない。
巣の中の子を見守る両親鳥は、外敵の侵入に身を挺して騒ぎ立てている。それにしても、どうしてこんなに手の届くところに巣を作ったのだろう?
(ニンゲンの)子供たちに見つかると持っていかれるから、まわりに人がいるときには巣を見るなよ。
と
チョメからのお達し。
そうしてる間も、お父さん鳥は雛のいる巣のすぐそばまできて、
チッチッチッチッチーと威嚇的な鳴き声をあげている。
スタッフもみんな帰ってしまった夕方、あたりには誰もいないようなので、
ウンメルの巣をもう一度ひとりで見にいった。お父さん鳥とお母さん鳥はどこで寝るのだろう?
ウンメルもやはり鳥目になるのかしら?なにやら気になるし...
わたしは
チョメほど背が高くないので、巣のある枝を引き下げて見るためには、何度もジャンプをくりかえして、やっと巣が近くなったけれど、なかなか覗けるところまで引き下ろせない。だから背高立ちして腕を伸ばしてカメラを近づけて、あとはあってずっぽうでやっと撮ったのが右上の写真。
その間も、お父さん鳥は威嚇鳴きを続けてて、眼光も鋭くわたしに抗議の目を向けてるし、お母さんもまわりでパタパタしている気配。ゴメンね、でも、もうちょっと撮らせて...!
それでも、だんだん鳥たちに申し訳なくなってきた。
それにしても、なんじゃこりゃ?いったい何羽の雛がいるんだろう?
お父さんの威嚇はますます激しくなり、わたしはますます後ろめたくなり...すごい迫力の抗議だ。
こんな小さな鳥だって、いっしょうけんめい子育てしているのに...なんてことは、言わないけれど、子育て中の親って、すごいなーと思った。
お父さん、怒ってるときは、小さい体がどんどん大きく膨らんでいくのを発見。はいはい、もうすぐ退散いたしますってば。
(参照)
Micronesian Myzomela
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