12月27日よりイスラエル軍による大規模なガザ空爆が続いているという。
(左の写真は1944年の空爆で炎上するヤップのタラン島-空爆する米軍機より撮られたもの/米国立公文書館所蔵)
あちこちのニュースや論評では、当然イスラエルへの非難が目立つが、イスラエルの現政権は日本の現政権に負けず劣らず死に体のようで、いわば
国際軍に調停を求める破れかぶれのアクションではないか、という分析もある。
田中宇の国際ニュース解説:オバマに贈られる中東大戦争
http://www.tanakanews.com/081228Gaza.htm
仮にイスラエル現政権の思惑どおり、欧・露・国連が米(オバマ?)とともに調停に成功しても、2月の総選挙で好戦派がイスラエル議会で優位に立てば、先行きは危うい。
一方、インド・パキスタン国境にも緊張が高まっている。いま地球上のすべての生物が忘れてはならないことは、
イスラエル・インド・パキスタンとも、核保有国であるということ、それに、破れかぶれとなった好戦派が、「愛国心」などという幻影に踊らされて何をしでかすかわからないという狂気の存在。誰がこれをコントロールできるというのか?その狂気を煽るものは誰か(何か)?
そんな獏とした不安を抱えているとき、
竹山徹朗さんのメールマガジン「Publicity」が届いて、ある意味、ガーンとなった。
それは、
2008/12/15配信【PUBLICITY】1805:資本の論理と無縁所5~「世の中=国家」の錯覚
http://www.emaga.com/bn/?2008120048116972003269.7777
「世の中」=「国家」
という観念は、ただの錯覚である、ということだ。ここを「自明の理」だなどと思い込んだら、とんでもないことになる。というか今、なっている。
という竹山さんの記事を受けて読者から寄せられたある文章だった。
2008/12/27配信【PUBLICITY】1808:読者の物語~最後の消費
http://www.emaga.com/bn/?2008120087289401003777.7777
詩人山本陽子の「神の穴は深淵の孔」の一節を思い出しました。「人間は 国家とか 政治組織がなくても生きることができてしかも新しい人間に なり続けていなければ 人間はもう生きることができない。人間は消費し続けてきたので、いま最後の偉大なる消費、人間の消滅へと向っているのだ。そして人類の絶滅・殺りくは悲劇ではなく 尾を引いたすい星で 宇宙のちっぽけな排泄にすぎず 静かに闇がおしよせてきて その死は無意味なものであり 人間の不滅の死はもうそこから失われている」(山本陽子全集1より)
1966年に書かれた夭折の詩人の処女詩が、輝きをもってよみがえりそうな世相ですね
山本陽子さんといえば、わたしは女優の山本陽子さんしか知らなかったが、ほぼ同世代に詩人の山本陽子さんもおられたのですね。
以下は「詩人」山本陽子さんをザーッとググッてみた結果で、気になったものをとりあえず列挙(というか烈読-すぐ本を探しにいけない距離が悲しい):
7年の歳月かけ、詩人山本陽子全集4巻完結
詩とは、寺の言葉である
山本陽子の詩について(2001/5/3)
劇的な人生:新連載(7)
それにしても、彼女が存命していた頃には、まだ核実験のたびに
世界終末時計(核の時計)の針が何分に動かされたか、必ずニュースになっていた。それが、いつのまにやら、トンと目にも耳にもしなくなっているのはどういうことか?
1949年にソ連が核実験に成功したときよりも(3分前)
1953年にアメリカとソ連が水爆実験に成功したときよりも(2分前)
1984年に米ソ間の軍拡競争が激化したときよりも(3分前)
わたしにとって、今のほうが現実的な危機感は大きい。
人間は消費し続けてきたので、
いま最後の偉大なる消費、
人間の消滅へと向っているのだ。
そして人類の絶滅・殺りくは悲劇ではなく
尾を引いたすい星で
宇宙のちっぽけな排泄にすぎず
静かに闇がおしよせてきて
その死は無意味なものであり
人間の不滅の死はもうそこから失われている
彼女のような鮮烈な言葉を今まで持たなかっただけで、わたしの根源的な虚無感も、この詩人と同じところに発しているのだろうなあ。
で、このワケワカメな日記の結びは、ふたたび竹山さんより拝借して...
「で、自分、覚悟でけてるシルヴプレ?」
なのでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら
人気ブログランキング地域情報 &
にほんブログ村海外生活ブログにクリックを!
◆◇ヤップの情報はこちらでもどうぞ◇◆
http://www.naturesway.fm/index2.html
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆