東京>大阪>名古屋>グアムをあわただしく駆けぬけて、昨夜やっとヤップに戻ってきた。
毎度のことながら、乾燥した日本に上陸した途端、長い南方暮らしでガパーッと開ききった体中の毛穴からどんどん水分が蒸発していくので、わたしの顔や手足は見る見るしわくちゃになり、唇はひび割れた。そんな見るも無残なお肌に憂いながらの日本滞在でもあった。だから、日本を飛び発った飛行機が南下を始めると、身も身体もホッとしてくるのが感じられ、グアムでやや回復、ヤップに着いた途端、あら不思議、お肌は再びしっとりとした潤いを取り戻していた!ああこれだから、やめられない、止まらない、南方暮らし(笑)
そうはいっても、わたしの身体が南方になじむにも、ほぼ数年を要したように思う。その間、しょっちゅう、ちょっとした傷から体中が化膿したり、あちこちに瘍(ヨウ)をこしらえたり、お肌のトラブルは絶えなかったっけ。なんたって、ニンゲンさんが過ごしやすい環境ってのは、あらゆる生物、細菌さんやバイキンさんにとっても、とても過ごしやすいわけで、化膿や瘍を引き起こすブドウ球菌にも居心地が良いのだろう。
どこに住んでも、身も心も馴染んでくるまでには数年はかかると思う(わたしがニブイのかもしれないけど)。そして馴染んでしまえば、そこが「住めば都」になるわけだ。そんなことを考えながら、お昼はガニール・レストランで1杯$3.50のフィッシュ・ラーメンをすすったのだった。
今回の旅の印象:
東京=不気味に静か。平日の朝、8時-9時代の山手線が、まばらに空いていたことに、かなり驚いた。まあ、出歩く人が少なくて、町が静かなのは居心地が良かったけど。
大阪=東京より活気を感じた。数年前の東京と大阪の雰囲気が逆転した感じ。でも、かつてのぐしゃぐしゃっとしたナニワの雰囲気はなし。
名古屋=週末だったせいもあるだろうけど、名駅周辺の大混雑に疲労困憊。おまけに、あると思っていたバス便がなくなってるし、地下鉄、バス、私鉄、JRの乗り換えはわかりづらいし歩かされるし、階段が多いし、公共交通施設が大きな荷物を持った者や老人、身障者に不親切。クルマと電鉄会社の独占が進んでいるような気がして怒!
グアム:軍需景気に沸いていた!グアムといえば、日本では身近なアメリカ、観光地と思われているけれど、現実にはここは軍需産業で成り立っている島だ。現にグアムは、クリントン政権になって行われた軍縮によって、90年代中ごろからドーンと寂れていった。それが911を機に「戦争」が再び日常化し、いまは沖縄からの海兵隊移駐による莫大な軍需景気を期待して、建設業を中心に、どんどん新しい産業が立ち上がっている。
今回の旅でラッキーだったこと:
たまたまつけたテレビで、12月14日放送 NHK ETV特集「加藤周一 1968年を語る」を見れたこと。加藤周一という人と思想に、あらためて目を啓かされる思いをした。1968年前後から現在にいたるまでの
チェンジを求める世の流れを、よく掘り下げて考えておくことは大切かもしれない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら
人気ブログランキング地域情報 &
にほんブログ村海外生活ブログにクリックを!
◆◇ヤップの情報はこちらでもどうぞ◇◆
http://www.naturesway.fm/index2.html
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆