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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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20万ドル(約2000万円)を払って保釈された大幸丸

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先月ミクロネシア連邦の巡視船によって拿捕された大幸丸は、たしか11月21日頃にこっそり出ていったが、きょう州裁判所に行く用事があったので、ついでに連邦裁判所にも寄って、判決の様子を聞いてみた。
(参照)
拿捕船「大幸丸」
http://suyap.exblog.jp/7647028/
どうやらシンキロウがうごめいているようだ
http://suyap.exblog.jp/7652185/
拿捕された「大幸丸」はまだヤップにいます
http://suyap.exblog.jp/7659084/
週末金曜日の午後4時過ぎとあって、連邦裁判所には職員が誰も残っておらず、連邦裁判所判事のMYさんが奥の部屋から出てきて応対してくれた。恐縮ゥ(笑)。
わたし:あのう、このあいだ拿捕された日本漁船の裁判の結果を知りたいんですけど...

MYさん:おお、YFA(ヤップ漁業公社)にサカナを売ってった船のことか?もう裁判は終わったぞ。

わたし:それで、罰金をちゃんと払っていったのでしょうか?

MYさん:20万ドル(約2千万円)払っていった。ヤップ州が10万ドル、連邦に10万ドルで山分けだ。あと、サカナをグアムに持ってって売りたかったようだが、それはヤップで売っていけということになった。

わたし:ミクロネシア連邦は1億、50万ドル(約5千万円) X 2の罰金を要求していたと聞いていましたが...

MYさん:ああ、それでな、むこうの弁護士も領海侵犯の事実については一切否認しなかった。それでもって、ひたすら金額の値引き交渉に徹しておったな。それにしても、YFA(ヤップ漁業公社)に入っているOFCFの日本人が、ずーっと日本漁船側についておったのが目立ったが、まるで日本の漁業会社のエイジェントのようだったな。

わたし:それ図星です。OFCFという財団(日本語では「海外漁業協力財団」。こちらを参照)は、日本の大手漁業会社によって作られていて、そこから派遣される専門家というのは、ようするにそれら日本の漁業会社のエイジェントとしての役割も担っているのです。
それから、なぜ今回の件でシンキロウ(森喜朗)がうごめいたか、シンキロウとこの国の大統領とは何の血のつながりもないこと、多くの日本人はそれを恥ずかしく思っていること...などを、ひとしきり説明してきた。
MYさん:検察局のBという弁護士がヤップ州側の担当だったから、彼に聞くともっと裁判の模様がわかるだろう。

わたし:あっありがとうございます!
日頃は無口なMYさんが、きょうはやけに饒舌だった。近々ヤップ州検察局お抱えの米国人弁護士Bさんとこにも話を聞きにいってみよう。


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by suyap | 2008-12-05 21:37 | ヤップと恥ずかしいニホン
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