曇りときどき雨というお天気のきょうこのごろ、ふと気づくと、11月になってもう1週間も経っている。
ひゃ~、今年もあと2ヶ月を切ったわけだ...なんて考えながら、ヤップで唯一の銀行、
Bank of Federated States of Micronesia(BFSM)に行くと、いたるところに↓こんな↓貼り紙がしてあった。
FDIC(Federal Deposit Insurance Corporation、米連邦預金保険公社)というのは、ニホンの
預金保険機構のようなもので(というか、預金保険機構のほうが、
FDICのコピー)、銀行が経営に行き詰ると、預金者の保護をしてくれる会社だ。
ついこの前までは、FDICに加盟する銀行が破綻した場合には、その預金者一人あたり10万米ドル(約1千万円)までの普通預金・当座預金を補償する預金保険を提供していたが、アメリカ経済のガタピシがいよいよ表立ったこの期に及んで、なんと25万米ドル(約2千5百万円)まで補償することにしたという。
<産経ニュース 2008.10.7 11:28>
【米金融危機】預金者の信頼回復に効果 FDIC、保護上限上げで
米連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁は6日、預金保護の上限引き上げについて「金融業界の問題をすべて解決するわけではないが、預金者を安心させる大きな保証を与えるだろう」と述べ、市場の不安解消と預金者の信頼回復に大きな効果があるとの認識を示した。
ベアー総裁は同日、7日の理事会に、金融機関が支払う保険料の引き上げ決定を求める考えも表明した。金融危機対策のための緊急経済安定化法は、FDICが資金不足に陥った場合、財務省から一時的に融資を受ける仕組みを導入。融資は「保険料で返済する」(ベアー総裁)とした。(共同)
銀行の窓口で冗談っぽく、
アメリカがマジでヤバくなったとき、ほんとうに補償してくれるのかしら?と言ってみたら、窓口嬢も思案顔で、
この措置はブッシュ大統領が演説で言ったものだからねえ...大丈夫と思いたいわよねとのこと。そうか、そんな演説してたんだ~と思って検索してみたら、こんなのが出てきた:
増谷栄一のアメリカ経済情勢ファイル「ブッシュ大統領、年内に25兆円の公的資金注入を表明」2008/10/15 (水) 09:50●銀行間市場のシニア優先債を政府保証へ
ブッシュ大統領はテレビ演説の中で、欧州の金融当局に追随して、当初は消極的だった銀行間市場の短中期債務の政府保証を、3年間の暫定措置として、FDICを通じて行うことも明らかにした。
これは、銀行間市場で銀行が資金調達するため新規発行する高格付けのシニア債を一定の保険料を徴収して債務保証するもの。同大統領は、「これによって、銀行は安心して資金を借り入れることができ、その資金が末端消費者に貸し出されることが容易になる」と述べている。
FDICが債務保証するのは、2009年6月30日までに新規発行されるシニア債で、2012年6月30日までの3年間としている。
さらに、FDICは暫定措置として、預金保護上限額を25万ドル(約2500万円)に引き上げるほか、預金保護の対象に中小企業が日々の運転資金に利用している当座預金も含め、その全額を保護することも盛り込んだ。
BFSM(ミクロネシア銀行)の預金利子も、アメリカの銀行に連動して、この1年で劇的に下がった。たとえば3ヶ月もの定期では、去年の今頃はまだ年利3%だったものが、今年に入って2.4% > 1.5% > 1.15%という具合。現在の普通預金利子はまだ1%を保っているけど。
上に掲載した「お知らせ」が、とにかくそこら中に貼ってあるので、ミクロネシアでも預金高が落ちているのか?と勘ぐってしまったけど、昨今の経済不安から先行きを心配している人は多いと思うので、それをひとまず安心させる効果はあるんだろう。しかし、この措置の期限は来年12月31日まで、それから先はどうなるんだ?
ま、食べ物も住居も着るものも生み出す「土地」が財産であるヤップの人は、下賎な「金」なぞが消えても大丈夫だけど...
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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