
このところ
ミル・チャネルでの
マンタの遭遇率が落ちているので、北東の貿易風が強まっているにもかかわらず、どのダイビング・サービスも
ゴフヌー・チャネルに行っている。
しかし北東に面している水路の入り口には大波が入っており、潮間差が1メートル以上あって潮が上げている時でさえ濁った水が強く流れだしているので、水中の行動範囲は限られるし、まずビギナーには無理なコンディションだ。

そんなところにゲスト・ダイバーを案内するのは、ガイドにとっても嬉しい仕事ではなく、その上
これでマンタが出なかったらどうするよ?というプレッシャーがつきまとうので、こうして
マンタが出てきてくれると、ほんとうにホッとする^^
というわけで、きょうは
ゴフヌー・チャネルでたくさんの
マンタが出てきてくれたのだけど、狭い水路の中には、その
マンタの数をうんと上回るダイバーも入っていて、
マンタは明らかにダイバーを避けながら、あっちの根、こっちの根を行き来してクリーニングを受けている気配があった。
(「根」というのは水底の小山のような地形、「クリーニング」というのは小さなベラなどから大きなサカナが身体の掃除を受けること)
透明度が低くて
マンタも右往左往しているので、いったい何匹がいたのか、全部の
マンタを確認することはできなかったけれど、ちゃんと識別できた個体は5匹、そのうちお腹の写真で識別できたのは4匹だった。

まず右上トップの写真は、久しぶりに見る
M-56、そして左上と右のが
M-79。
この
M-79というのは、かなり年配のオスなのだけど、ここまで近寄ってくれると、カラダのあちこちに引っかき傷みたいなのがあり、翼のように見えるヒレの端も、かなりギザギザ・ボロボロになっているのがよくわかる。長いこと
マンタ生をやってくのも、大変なんだろうなあ...

←こっちのは、青年
マンタの
M-73、だいぶん動きに落ち着きが出てきた働き盛りって感じかな。まだお肌もきれいで張りがありそう-もちろん触ってみたわけじゃないけれどね(笑)。
流れの出た
ゴフヌー・チャネルでは、水深19m以浅の海底にベタッと這いつくばって
マンタを見るのが基本になるので、
マンタの個体識別のために、こうしてお腹の写真を撮りやすいメリットはある。

そして→こちらは若者
マンタの
M-92、動きにもまだ子供っぽさが残ってて、チョコマカしている感じ。このほかに、シッポを失った
M-75の姿をチラッと見かけたので、最低5個体は確認できたわけだが、実際には7~8個体くらいいたのではないかと思う。それと、きょう、わたしたちの側に来た
マンタがみんなオスだったのは、きっとゲストが美女ダイバーたちだったせいに違いない(笑)。

北東の風が吹いている
ゴフヌー・チャネルで、なんとか潜れるのは潮幅の大きいときの上げの時間帯のみ、したがって、2ダイブめは、
ゴフヌー・チャネルにいたダイブ・ボートがすべて
ミル・チャネルに移動してきて、今度はこっちが大混雑になった。それでも、静かな
ミル・チャネルには、まだブルーに抜けた潮が流れこんでいて、ルンルンのドリフト・インができたのだ。ああ、はやく
ミル・チャネルに
マンタが帰ってきてくれないかなあ...
ところで左上の写真は、
ミル・チャネルの
マンタ・リッジで見つけた
シラナミイロウミウシ(
Chromodoris coi)。かなり近くまで寄ってもおかまいなしに、外套膜を大きく波打たせてトットと移動しているのに、カメラを向けたとたんにパタッと固まってしまう-なかなかアクティブな姿を撮らせてくれない
ウミウシさんなのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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