まだ10月なのに、もう貿易風っぽいのが吹き始めたり、かと思うと大雨がザーッときたり、不安定な天候が続いている。そんななかで、今回は
ミル・チャネルの
サンゴの状態を、ちょこっとメモしておきたい。
まず左上の写真は、上げの潮できれいにブルーに抜けた、わりと水路入り口に近くい場所。4年前の台風のあと、島のあちこちで
オニヒトデがわ~っと増えて、たくさんの
サンゴがダメージを受けたが、
その後、サンゴが回復したところと
オニヒトデがまだ頑張っているところが、まばらに存在するようになった。でもやはり、
サンゴの元気なところには、
サカナが多いなあ。
ミル・チャネルの内外の
サンゴにも、去年あたりから
オニヒトデの食害が目立つようになった。
そんな中でも、水路の入り口からちょっと入ったところから
マンタ・リッジの手前までの浅瀬では、まだまだ元気な
サンゴがたくさん見られる。
ところで、
サンゴにとっての心配は、
オニヒトデだけではない。
写真→のように、
誰か(スノーケルをするツーリスト、あるいはサカナ獲りのローカル)に踏みつけられて壊れた
サンゴをちらほら見かけると、悲しくなる。
島の食料/観光資源としてだけでなく、
サンゴの存在が、島やひいては地球全体の生態系にとってがいかに大切か...、それに、そもそも
サンゴとはなにか...、そういう教育というか、情報伝達する努力を、もっともっとせねばなあ。
ところで、「まだまだ元気な
サンゴがたくさん見られる」場所にだって、実はしっかり
オニヒトデさんはいるのである。昼間は
サンゴの陰に隠れて、↑このように↓ ひっそり生きているけど、彼らのまわりには、食べられて白くなった
サンゴがあるから、見つけるのは簡単だ。
そこで、さしずめ日本のダイビング・サービスなら
オニヒトデ退治ツアーなんかを組めるんだろうけど、ヤップではそんな動きはないし、やたらめったら
オニヒトデを
退治することには懐疑的だ。無計画で中途半端なオニヒトデ退治は、かえって
オニヒトデをだらだらと繁殖させる-という観察結果に、わたしは同意する。
オニヒトデ対策
ミル・チャネルでも、
マンタリッジから内側の浅瀬では、
オニヒトデに食われて死んでしまった
サンゴが目立つけど、
↑こういうふう↑に、まばらに回復しているのがいたり、元気なベイビーが成長しつつあったりしていたりと、まったくの荒れ果てたガレ場ではないわけで、なんだか
サンゴと
オニヒトデが無言の押し競饅頭をやっているみたいで、しょせん海の中ではお邪魔虫の
ニンゲンでしかないわたしとしては、
サンゴと
オニヒトデのどっちかいっぽうだけに味方するわけにもいかず、
お互いに頑張って生きてねーと、両方の生の充実を祈るしかないのだ。
それよりも何よりも、陸上や海中の本来の自然環境を、できるだけいじらないでおくことこそが、
ニンゲンのできる最高の恩返しなのだよなあ。しかしまあ...、問題山積みでありますなあ...ヤップでもね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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