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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ミルチャネルのオニヒトデ

ミルチャネルのオニヒトデ_a0043520_2321192.jpgまだ10月なのに、もう貿易風っぽいのが吹き始めたり、かと思うと大雨がザーッときたり、不安定な天候が続いている。そんななかで、今回はミル・チャネルサンゴの状態を、ちょこっとメモしておきたい。

まず左上の写真は、上げの潮できれいにブルーに抜けた、わりと水路入り口に近くい場所。4年前の台風のあと、島のあちこちでオニヒトデがわ~っと増えて、たくさんのサンゴがダメージを受けたが、

ミルチャネルのオニヒトデ_a0043520_23231142.jpgその後、サンゴが回復したところとオニヒトデがまだ頑張っているところが、まばらに存在するようになった。でもやはり、サンゴの元気なところには、サカナが多いなあ。

ミル・チャネルの内外のサンゴにも、去年あたりからオニヒトデの食害が目立つようになった。

ミルチャネルのオニヒトデ_a0043520_2322987.jpgそんな中でも、水路の入り口からちょっと入ったところからマンタ・リッジの手前までの浅瀬では、まだまだ元気なサンゴがたくさん見られる。

ところで、サンゴにとっての心配は、オニヒトデだけではない。

ミルチャネルのオニヒトデ_a0043520_2324213.jpg写真→のように、誰か(スノーケルをするツーリスト、あるいはサカナ獲りのローカル)に踏みつけられて壊れたサンゴをちらほら見かけると、悲しくなる。

島の食料/観光資源としてだけでなく、サンゴの存在が、島やひいては地球全体の生態系にとってがいかに大切か...、それに、そもそもサンゴとはなにか...、そういう教育というか、情報伝達する努力を、もっともっとせねばなあ。

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ところで、「まだまだ元気なサンゴがたくさん見られる」場所にだって、実はしっかりオニヒトデさんはいるのである。昼間はサンゴの陰に隠れて、↑このように↓ ひっそり生きているけど、彼らのまわりには、食べられて白くなったサンゴがあるから、見つけるのは簡単だ。

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そこで、さしずめ日本のダイビング・サービスならオニヒトデ退治ツアーなんかを組めるんだろうけど、ヤップではそんな動きはないし、やたらめったらオニヒトデ退治することには懐疑的だ。無計画で中途半端なオニヒトデ退治は、かえってオニヒトデをだらだらと繁殖させる-という観察結果に、わたしは同意する。
オニヒトデ対策

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ミル・チャネルでも、マンタリッジから内側の浅瀬では、オニヒトデに食われて死んでしまったサンゴが目立つけど、

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↑こういうふう↑に、まばらに回復しているのがいたり、元気なベイビーが成長しつつあったりしていたりと、まったくの荒れ果てたガレ場ではないわけで、なんだかサンゴオニヒトデが無言の押し競饅頭をやっているみたいで、しょせん海の中ではお邪魔虫のニンゲンでしかないわたしとしては、サンゴオニヒトデのどっちかいっぽうだけに味方するわけにもいかず、お互いに頑張って生きてねーと、両方の生の充実を祈るしかないのだ。

それよりも何よりも、陸上や海中の本来の自然環境を、できるだけいじらないでおくことこそが、ニンゲンのできる最高の恩返しなのだよなあ。しかしまあ...、問題山積みでありますなあ...ヤップでもね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2008-10-25 10:16 | ヤップのオニヒトデ
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