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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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夜釣り~♪

夜釣り~♪_a0043520_8564266.jpgパシュイ(Pathuuy)の季節がやってきた!

このサカナ(→)は、9月から10月にかけて、ヤップ島の大きな内湾をもつ水路に大群で入ってくる。たくさん釣れる年と、まあまあの年と、あまり釣れない年と、どういうわけか年によって開きが大きいが、今年はよく釣れているという。

パシュイというのはヤップ語で、なぜか英語ではみんなマッカレル(Mackerel=サバ)と呼んでいるが、ちゃんとゼイゴがあるし、魚種としてはサバ系ではなくアジ系、たぶんモロDecapterus macrosomaで間違いないと思う。ムロアジDecapterus muroadsiモロは違うサカナなのでご注意を)

ちなみに近種のクサヤムロDecapterus macarellusのことを英語でマッカレル・スキャッド(Mackerel scad=サバアジ?)というから、それが短略されてマッカレルになったんじゃないだろうか。もしかしたら、ヤップ語ではこれらムロアジ属のサカナをみなパシュイと呼ぶのかもしれないけど、今獲れているのはクサヤムロじゃなくてモロのほう。

夜釣り~♪_a0043520_8572814.jpgさてパシュイが湾内奥深くまで入ってくると、ヤップの男たちの話題にパシュイが上らない日はなく、ボートを持ってる連中は、いつ夜釣りに行くか計画を練る。そしてあちこちの店に、←のような日本製の仕掛けがドーンと置かれるようになる。ちなみにサビキ(SABIKI)は既にヤップ語です(笑)。

値段は左から、$4.45 → $2.95 → $1.90とかなりバラツキがあるけど、どれが良いのか、わたしにはわからない。

夜釣り~♪_a0043520_1471671.jpg夜釣り~♪_a0043520_1441477.jpg面白いのは、「サバ皮」となっているほうが、「特選サバ皮」より高いこと。店が値段をつけ間違えたのか、それともそういうものなのか。

ヤップでは魚とりは原則男の仕事だし、わたし自身もあまり釣りに興味がないので、パシュイ釣りにも大昔に1度だけ連れて行ってもらったことがある程度だったけど、考えてみたら自前のボートがあるわけで、それに燃料を提供すれば、うちの男のスタッフどもはホイホイ乗ってくるに違いない(笑)。というわけで、仕事と潮と月と天候の兼ね合いを測りつつ、やっと実現しましたスタッフ&家族のパシュイ釣り!

あいにく仕事の終了が遅れ、日没過ぎての出航になってしまったけど、さらに仕掛けのパッケージを開けたとたんに自分の指を釣ってしまうような足手まといなわたしもいるけど(苦笑)、男たちはなんとか真っ暗な釣り場にボートを固定して、他人まかせのわたしの仕掛けも作ってくれて、いざ開始!

夜釣り~♪_a0043520_94861.jpgそれで、ふつうの「サバ皮」より値段の安い「特選サバ皮」に錘をつけて水面に投げ込んだ途端、ガッツン、ガッツンという衝撃。ひゃ~、何か重いよ、重いよ、錘より重いよ~~~とわけのわからないことを叫ぶわたしに、ラインを引け、早く引けとまわり中から声。心の準備もなくビギナーズ・ラックを得てしまったわたしは、引き上げたラインを持って呆然としてるだけで、見かねたPさんがサカナをはずしてくれた。Lの奥さんのPさんとわたしが、今夜の紅2点なのだ

夜釣り~♪_a0043520_954592.jpgで、こんなドジなビギナーに騙されちゃったかわいそうなサカナは、まだ若魚のギンガメアジCaranx sexfasciatus)2匹だった。ヤップでもあちこちで大きな群れを作っているこのサカナは、若いうちは内湾や浅所に入ってくるという。ああ、ご愁傷さま、でも美味しそう...(笑)。

夜釣り~♪_a0043520_944774.jpg魚とりにはバッド・ラック・ウーマンで悪名を馳せているわたしが口を切ったのが意外だったのか、みんなも発奮して、徐々にパシュイが上がりはじめた。一方、わたしにとって意外だったのは、3人の男スタッフ全員が、それぞれ立派なリール付ロッドを持ってきたこと。手釣りはPとわたしの女勢だけだ。十数年前になる前回のパシュイ釣りでは、誰もロッドなんか持ってなかったよ。ヤップも変わったもんだなあ...

夜釣り~♪_a0043520_964369.jpgそれにしても、日没後でポイントの選定がままならなかったこと、潮が下げる時間帯だったこと、すでに10月に入ってパシュイの食いが落ちてきていること、などの理由で、5人が4時間ほど頑張って、やっと40匹ちょっと、それも1/3はギンガメアジの若魚という釣り果となった。深夜になって潮が上げ始めたので夜通し釣りたい向きもあったが、今夜はほどほどに...ということにして、12時すぎにみんなで引き上げた。

そして釣り果の分配。分け前はそれぞれが釣った数ではなく、それぞれの後ろに控える家族の頭数にしたがう-こんな気配りを、わたしが何も言わなくても自分らでさっさとやってしまうヤップの男どもが頼もしい。

夜釣り~♪_a0043520_973896.jpg深夜1時過ぎ、分け前のギンガメアジ2匹とパシュイ2匹を持って家に帰ってくると、さすがにお腹ぺこぺこで、それから思わず本格的なムニエルを作り始めてしまった。夜明けのムニエル、なかなかに美味しゅうございました。

PS: シーズン中に、もう一度くらい行きたいな~と、いままた仕事のスケジュールと潮見表を見比べている。やっぱり釣れると釣りはオモシロイ(爆)。



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by suyap | 2008-10-24 10:03 | ヤップの自然・海
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