2004年4月9日にヤップを通り抜けたスーパー台風Sudalのお陰で、FEMA(合衆国連邦緊急事態管理庁)から降ってきた援助金、32ミリオン・ダラー(約32億円)を使った復興工事が、最後の大詰めを迎えている。ガードレールや欄干が折れ曲がり、電信柱が全部海に倒れたコロニアのガニール橋でも、またまたなにやら工事が始まった。
平日の労働時間帯は、こうして(赤い矢印の先)、緑と赤の旗を持ったおっさんが立って、いちおう交通整理をしているが...
ランチ・タイムやアフター・ワークは←ご覧のとおり、無人です(笑)。
事情を知らない車だと、夜なんか怖いんじゃないかな。"ONE LANE CLOSE"の看板は、けっこう直前まで見えにくい。
ま、ヤップじゃ事情を知らない車なんかほとんど走っていないという前提の下で(笑)、たいていは、こうしてお行儀よく順番待ちしているわけだ。
だけど、きょうは前方クリアを確認して渡ろうとしたときに、先を急ぐタクシーが突然侵入しかけてあせったけど、気づいたタクシーが後進してくれたので、事なきを得た。
で、旗振りおじさん以外には、数人が路面にうずくまっているように見えるだけなので、今ごろ何を直してるんだろうと思ったら...。度重なる台風で波に洗われてザラザラになったコンクリート橋の路面に、どうやらセメントを塗っているだけらしい、もちろん手塗りで(爆)。写真の向こう側が塗り終わって開通した路線で、手前がこれからのところ。
この橋は4年前のSudal以前から、その老朽化が心配されていて、やれ架け替える必要があるだの、予算はどうするだの、そろそろ入札があるそうだだの、いろんな話が出ては消えしていたのだけど、台風以降、架け替えの話は、とんと聞かなくなったなあ。
→オイル・パイプラインの通っている外側も、こんなにきれいになったし、テトラポットまで入れてもらった(こんなとこのテトラって役に立つのかどうかは不明にしても)
↓→内湾側の土手も、しっかりセメントで固められたのだけど、
結局、橋はそのままらしい。FEMAの巨大援助のお陰で、車の量が台風前より5倍近くになっている(壊れた家なんかその気になったらいつでも自分らで建て替えられるんだから、もらった金で車買ったり豪遊するっての当然でしょ-笑)というのに、橋はそのままで、路面だけセメント塗りとはなあ...。もっとも橋の老朽化説がガセだった可能性もあるし、FEMAに架け替えを認められなかったのかもしれないし、真相はわからないけど、いかにも、
いま追い込みで予算を消化してますぅって感じの工事だね。
ちなみに、こちら→は、太平洋戦争中に連合軍(米軍)の空襲で破壊されるまで同じ場所にかかっていた橋(当時はヤップ橋と呼ばれた)。当時のコロニアには今よりしゃれた建物もたくさんあったらしいけど、こうして橋のたもとから見える景色は、いまとそんなに変わってないかも。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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