きょうは水曜日、
アイランド・パラダイス・メタル・カンパニーが、バッテリーをリサイクル用に回収してくれる日だ。うちの物置をさがすと、2隻のボートに搭載された計4つのエンジンと2台の車から出た「死んだ」バッテリーが、数年分6コもでてきた。
これまではバッテリーなどを回収してくれる業者もおらず、かといって(罪悪感から)捨てるに捨てられず、使い古しのバッテリーは物置に貯まるばかりだったのだが、これからは大丈夫だ。
アイランド・パラダイス・メタル・カンパニーは、かつてヤップ草分けの名物ローカル・ダイブガイドだった
F氏が始めた会社だ。バッテリーの回収は無料だが、アルミ缶は、1缶3セントで買い取っている。
そして、彼らが島中から集めたバッテリーやアルミ缶は、もともと
JICA/OFCFの援助で建てられ打ち捨てられた
Yap Fresh Tuna Inc.という、本来はマグロ延縄漁船に氷と燃料を供給する施設だった場所を使っている。ご覧のとおり建物はボロボロで、壊れた漁船まで転がっているけれど、リサイクル品を集積する場所にはもってこいだ。せめて建物スペースがなんとか利用されているという意味においては、これもODAの成功例かな?(笑)
倉庫の中では、アルミ缶のクラッシュ作業が行われていた。台の上で缶の中に異物が無いことを確認して、小さいほうの機械(↑写真左)にかけると、250缶が大きめの座布団くらいの幅と厚さのプレート(↑写真右)になる。
こっち(↑写真左)の機械は動かしていなかったが、その生産物(↑写真右)はたくさんあった。この1辺が70センチほどの立方体は、1250缶分だそうだ。バドワイザーのレギュラー(赤)とライト(青)の缶がやたら目立つのは、さすがヤップだなあ(笑)
倉庫の片隅に、ペットボトルも積み上げてあった。
え~、ペットボトルの回収も始めたのお~~?
と歓喜の声を張り上げたわたしに、担当者のおっちゃんは、
いや、まだ加工の実験中なんだ、だからみんなには黙っておいてくれ。今の段階でたくさんペットボトルを持ってこられたら、どうしようもないでなあ...
と、ボソッと答えてくれた。
この会社は、バッテリーやアルミ缶の他にも、島中からいろいろな古いメタルを集めている。なんでも、世界中で金属類の値段が上がっているという。間違ってヤップに残る戦争遺物をリサイクルしてしまわないことだけ祈りながら、これからも頑張ってほしいものだ。
ところで青年海外協力隊のアルミ缶オブジェ事業は、まだ続行中なのだろうか???(苦笑)
あんなの作っても結局はゴミになるのだし、
アイランド・パラダイス・メタル・カンパニーに持っていけば、1コが3セントで売れるアルミ缶を、あんなオブジェのためにタダで提供しようなんていう人は、さぞかし少なかったでしょうねえ。
いまの日本が一見きれい(キレイすぎると思うが)に見えるのは、行政が金をかけているから。日本だって昔はもっと散らかってたし、駅や公園のトイレなんて悲惨なものだった。庶民の美化意識どーのこーのと高所から物を見るより、ゴミ問題にもっと予算がまわるよう、行政に働きかけるほうが先だと思う。ヤップにゴミばっかり輸出している国=日本から来たニンゲンのひとりとして、ヤップ人のゴミ意識がどーのこーのなんて、あたしにゃとても言えませんて...
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