久しぶりにカラリと晴れた花の金曜日、店番のG嬢が、近くのライブラリーから週末用の読み物を借りてきた。彼女はものすごい活字中毒で、活字さえあれば少々硬いものでも読み飛ばしているが、やはりそこは若い女の子、1週遅れでアメリカから届く週刊誌、
Peaple Weeklyも、よく借りてきて読んでいる。
彼女が借りてきたものを、わたしもときどき興味半分で拾い読みさせてもらっているけど、今回の号のカバーページには驚いた。
なに、これ~~~!非セレブB層に束の間のセレブな気分を味わわせるガス抜き雑誌-People(発行はタイム社)は、やっぱり大々的にマケイン・キャンペーンを始めたか?G嬢いわく:
すごいよ、マケイン一家の記事だけで6ページ、ペイリンにも2ページ使ってる。たしか前読んだ号にオバマのこと出てたけど、バイデンも一緒でたったの2ページだったよ。こういうの、フェアじゃないよね。
どれどれ...と、わたしはG嬢からPeopleを取り上げて、8ページにものぼるキャンペーン記事に取りかかった。プロ・ライターによる、とてもアメリカ的なしゃれた美談として、マケイン+ペイリンの家族像が描かれていた。この記事だけが情報源なら、わたしだってこの2人に投票したくなるだろう。マケインはベトナム負傷兵で捕虜になって離婚したけど前妻の連れ子も育ててて、シンディ夫人は子育てに熱心で慈善活動もしててカンボジアから養女も迎えて抑制剤(と書いてあったけど実際はコカインだったらしいが)中毒も経験したけど、マケインの協力により克服して...。ペイリンは頑張りママで毎朝4時に起きて夫のトッドが家事をするあいだにメイルのチェックをし自分で子供を学校に送りながら出勤し夕食は2人のうちどちらか手の空いているほうが担当しペイリンも料理上手で夜10時に家族が寝静まってからトッドはスノーボードの練習に行き...間違っても、
こんな写真は出てなかったよ(笑) なんだ彼らも自分らと同じような問題を抱えて頑張ってるのね-と、アメリカの低所得者層の支持を取りつけるような...書き方。
G嬢が、オバマの記事を見たのは女の人が2人で写ってるカバーページの号だったと言うのだけど、
カナダde日本語の美爾依さんの記事にあった「
エレン・デジェネレス (Ellen DeGeneres)がついに同性婚へ」のことかしら?
これをG嬢が借りてきたときには、デジェネレスの写真を美爾依さんの記事で見たのを忘れてしまって、
なんで同じ号をまた借りてきたの?わたしこの写真もう見たよ、知ってるよと言い張って、G嬢にきょとんとされたものだ。あの号もペラペラとめくってみてるけど、オバマの記事には気がつかなかったなあ...。それくらいインパクトが弱い記事だったのだろう。
まあこのように、アメリカは日本と同じく(それ以上に)、メディアに煽られた劇場型選挙になっていて、日々を生きるのに精一杯で、自分で多くの情報を集め分析する機会も時間も金もない底辺層ほど、こういったテレビや雑誌の影響を受けて乗せられやすい。このへんを
反戦塾さんは、
「ヒトラーの宣伝術」として、「
小泉氏の引退」という記事で指摘されている。
そういえば、日本の
宣伝=プロパガンダの達人のひとり、コイズミさんが、引退するんだってね。いろいろな理由が憶測されているけれど、このニュースを聞いて、わたしがパッと思ったのは、
はは~ん、アメリカさま~+アルファからの指令がそうきたか-だった。しかも、引退発表のタイミングは、原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀配備の日と重なるなんて、みえみえではないか。
雑談日記「原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀初配備・入港を報じたが、5月22日の南米太平洋沖火災事故を報じなかった日本のマスゴミ。」
kimera25「横須賀が注目された日に 2008/09/25 横須賀の恥二題」
しかも、あのカイカクを叫んだ男が次男を後継者に...?これも
アメリカさま~+アルファからの指示ではないのか。次男の進次郎氏はアメリカのネオコン系シンクタンクに勤務していたというし:
パンツをはいた経済オンチの小泉鈍(ドン)一郎去って、4代目進次郎が登場。ところでどんな人なの?
使用済みになってポイされそうなのは、チルドレンだけじゃないかもね。親分のコイズミ本人も使用済み、政権交代がもはや避けられないと見た
アメリカさま~+アルファは、これから次世代のエイジェントを育て、次期政権に送り込む準備を急いでいるはずだ。
(追記)
コイズミ元首相の秘書官だったイイジマ氏が、
コイズミさんは魔法の杖をなくしたからと公言したり、シンキロー(森喜朗)のおっさんがコイズミを切るような行動に出たり...。まずそこら辺が
コイズミの直属の親分だったんでしょうねえ、大親分はもちろん国外だろうけど。で、あわれパーフォーマー・コイズミの役割は、もう終わったと使い捨て。なんかブッシュと同じような境遇やね。
そこら辺のところを、
反戦な家づくりさんの記事がスカッと説明してくれた:
総選挙はたぶん民主が勝つ。問題は・・・
そして、眠い目をこすりながら今夜ここまで書き連ねたのは、
天木直人さんのこの記事に、うなってしまったからだ:
これからの日本政治の本当の課題ー政治における平和勢力の衰退政権交代ばかりが喧伝され、この国の政治が限りなく二大政党になりつつある。
その後にくるものは、日米軍事同盟に反対しない大連立政権となるに違いない。
政治における平和勢力の衰退、これこそが政権交代後の日本の政治の大きな問題である。
(文中強調はsuyapによる)
再び
反戦な家づくりさんの記事に戻ろう:
だから、これからの政治・選挙の焦点は、自民か民主か、ではない。
民主をどうするか だ。
民主党を縛りつつ守る。タガをはめつつエージェントを浮き上がらせ排除する。
そのためには、社民、共産の議席数も非常に大事。
しかし、民主党を柵の向がわへ追いやるようなことをしてはいけない。
民主党が崩壊したら、戦後はじまった日本の民主主義は、完全に終わりだということを自覚しなくては。
(文中強調&下線はsuyapによる)戦後63年目にして日本がほんとうに独立への第一歩を踏み出せるか、崩壊するアメリカとともに奈落の底に転がり落ちるか...いまが別れ道だ。それでも資源のあるアメリカは、そこそこ蘇るだろう。いまアメリカを落とそうとしている連中は、それも計算のうえでやっている。しかし、四方を海に囲まれ資源もない日本は...?
まずはアメリカの現状、世界の現状と動向、日米軍事同盟の現実を、上下左右の立場を問わず、しっかり認識することから始めなければ。舵を切れるのは、
今しかないのだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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