先行きの怪しいドル経済やリーマン・ブラザーズの破綻を受けて、原油価格もかなり下がったようだ。ヤップのガソリン価格も、安いところでは1ガロン$5.55になった。でもガソリン以外の物価はどんどん上がっているから、油断はできない。そんな状況なので、「経費節減」は、ヤップの家庭でもビジネスでも、目下たいへん重要なイッシューとなっている。
ボートのエンジンも、古くなると故障も多いし燃費も悪くなる。そういうわけで、うちの22フィート・ボートのエンジンを新調することにした。4月に注文していたのが8月末になってやっと届いたので、忙しさがひと段落した今、積み替え作業に入ったわけだ。最近はYAMAHAさんも、トヨタ方式だかなんだか知らないけれど、発注+支払いがあってから組み立て>出荷となるらしい。
こちら(→)が、8年間の長きにわたってよく働いてくれた4ストローク型50HPのエンジンたち、アワー・メーターは3500時間を越えている。長いあいだ、ご苦労さまでしたー。
しかし、このエンジンの寿命がこれで尽きるわけではない。これから新しいオーナーの下でしばらく働いて(8年前の元値の4分の1で売れたけど、その間のメンテ費用を考えたら8分の1回収というところ)、どうしようもなくなったら部品としてのニュー・ライフが待っている。がんばってしぶとく生きてね!
新しいエンジンは、4ストローク型3気筒40HPにしてみた。もちろん2機がけだ。もともと、この22フィート・ボートの推奨エンジン馬力は80HPなので、ちょうど良いサイズかもしれない。それにエンジン重量も軽いし燃費も安上がりのはず。目的地への到着が数分遅れたとしても、それがどうした、狭いヤップをそんなに急いでどこへ行く?(笑)。しかし、実際には巡航スピードにそんな違いは出ないはずです。
このエンジンを買ったヤップのYAMAHA取扱店にボートへの搭載を頼むと早いのだけど、うちのボート・エンジンの整備や修理をしてくれている
Dさんも、
チョメも
リビヤンも、そしてわたしも、それはぜったい嫌なのだ(笑)。時間がかかっても少々高くついても自分たちでやりたい!ワイヤリングやケーブルの配置、ひとつひとつの仕事の丁寧さ(質)などが、後々のメンテナンスにも大きく響くからね。
それにしても、ヤップの男たち(みんなではないが)のボート・エンジンにかける情熱はすごい。今回も、2日にわたって朝からずーっと、炎天下のボートの上げ下ろし、新旧エンジンの上げ下ろし、その他細々した作業に、文句も言わずにかかりきり。そこに、とっかえひっかえ、助っ人&見物が出入りする。みんなメカ大好きっ子なのだ。しかも作業の総監督が、ミクロネシア・マリタイム・インスティチュート(FMI)の機械科教官であり、島で1番のメカニックとうわさされる
Dさんなので、みんな彼の技を見たいのだ。
2日かかって真新しいエンジンを搭載した22フィート・ボートは、翌早朝わたしの知らないうちに(はっきりと「来るな」と言われた)、
チョメと
リビヤンによって試運転された。彼らがわたしから隠れるように試運転に行きたかったのは、ただボートを走らせるだけではないからだ。後ろにはラインとルアーとフックを引いているはずで、もしかしたら奇特なサカナが新エンジンを祝福に来てくれるかもしれないし(笑)、そして、男がサカナとりに行くのを女が知ると、縁起がよくないからなのだった(笑)。
案の定、わたしがあまりにも期待したせいで、祝福に来てくれたのは、1メートル級のバラクーダ1匹だけだったらしい。もちろん、試運転のあとは刺身とビールで乾杯になったけど!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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