ことしも9.11がやってきた。あれからもう7年も経ったんだ...と考え始めると、パタッとブログが書けなくなってしまった。忙しかったせいもあるけどね。
7年前のアメリカで起きた事件とその後の展開は、わたしにこんなブログを書き続けさせるひとつの原点となっている。とくに事件直後から米政府や主流メディアによって喧伝されたイスラム急進派による無差別テロ=アルカイダ首謀説が、壮大な眉唾であることを知ってからは、
こりゃ~、たいへんな世の中に生きてるもんだなー!と、それまでの世界認識が一変してしまった。
911関連の記事はこのブログでもいろいろ書いているが、
[911の真実] それでも王様は裸だ!(笑)や
やっぱり王様は裸だ(笑)
は、タイトルの終わりに(笑)をつけてはいるものの、じつはわたしの大真面目なメッセージなのである。
ところで、この9月10日に発表された
WorldPublicOpinion.orgのあるアンケート調査報告が、一部で注目を集めている。
〇
International Poll: No Consensus On Who Was Behind 9/11
(国際調査:9.11同時テロ攻撃を仕掛けた裏組織について、世論一致せず)
〇
http://www.worldpublicopinion.org/pipa/pdf/sep08/WPO_911_Sep08_pr.pdf(PDF版)
〇
Questionnaire/Methodology
(質問と方法 PDF)
WorldPublicOpinion.orgというのは、Steven Kull氏がディレクターを務める
Program on International Policy Attitudes (PIPA) 世論調査&分析機関らしいけど、
サポーターとしてロックフェラー財団や
ロックフェラー兄弟基金の名も見えることは知っておいたほうが良いだろう。
さて上に載せた表は、17カ国(アメリカやニホンは入っていない)の16,063人を対象に、電話または面接によって調査した結果である。質問事項は、
As you know, on September 11, 2001 the United States was attacked. Who do you think was behind the 9/11 attacks?
(ご存知のとおり、2001年9月11日、アメリカ合衆国は攻撃を受けました。9/11同時テロ攻撃の裏に誰(何)がいたと、あなたは考えますか?)
この調査結果を読むときの大事なポイントだと思われるのは:
1)
質問は選択形式ではなく、回答者が自由に答を上げる形式だったこと。その答えは、「アルカイダ」、「米国政府」、「イスラエル」、「その他(アラブ諸国も含む)」、「わからない」に分類されたこと。そして各国総合の結果は、「アルカイダ」46%、「米国政府」15%、「イスラエル」7%、「その他(アラブ諸国も含む)」7%、「わからない」25%となったこと。
##ひゃっは~、テロリストは単純に「アルカイダ」と信じる人(赤)が半数以下(「アルカイダ」と答えた人が必ずしも「米国政府公式発表を信じている」とはならないというご指摘を
逝きし世の面影さんから受けて、ちょっと表現を変えました。なるほど...公式発表を鵜呑みにしている人の割合は、これよりうんと少ないわけだ)!積極的またはなんとなく公式発表に疑いを持って、その裏のカラクリを考えている人(青)がそれに迫る勢い(あるいはすでに逆転)!選択方式ではないので、あえて「米国政府」だの「イスラエル」だの、それに類似する名を挙げた人はよほど確信的、そうじゃない人、そこまで考えたことのない人が、とりあえず「アルカイダ」と答えるか、「わからない」とした可能性も大だ。選択方式にすると、青側の答はもっと伸びただろうね。
2)
電話か面接による質問であったこと。
##調査の詳細が発表されていないので状況がいまいちわからないが、電話や面接でいきなりこんな質問をされたら、国や人によってはちょっとビビるかもしれない。答のバリエーションはいったいどれくらいあったのだろう。CIAとか、チェイニーとか、ブッシュとかの名が、きっとバンバン出てきたと思うよ。そういう名を敢えて出すリスクを背負いたくない人は、とりあえず「アルカイダ」、あるいは「ワカリマセン」(笑)。
3)
親米的感情を持つ回答者の59%が「アルカイダ」と答えたのに対して、反米的感情を持つ回答者のそれは40%だったこと。
##うっひょ~、親米派ですら、積極的に「アルカイダ」はたったの56%!ブッシュ政権があれだけ世界中に(オサマ・ビン・ラディンのビデオまで流して)広告宣伝したのに、なんだか徒労だったねえ(笑)。
WorldPublicOpinion.orgでは、実際にはもっと細かく調査のデータを取っているはずだ。今のタイミングでこの程度の発表というのは、そろそろブッシュ政権にすべての責任をおっかぶせて幕を引く用意をしているところなのかな?米国内でも同じような調査を密かにやっているかもしれない。
ところで遅ればせながら、
中村忠彦の「ワシントン・コンフィデンシャル」というコラムを見つけた(遅いよ)ので、9.11関連の記事をいくつか覚書的に:
〇
9.11異聞 ブッシュの奇妙な行動パターン
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9.11異聞 日系運輸長官ミネタの記
〇
9/11異聞 ビンラディン運転手の裁判
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無視されるサスキンド本ホワイトハウスもCIA長官も答弁のなかで、「かかる事実は無かった」というかわりに、「そのようなことが、ある筈がない」、「あったとは知らされていない」など伝聞系、間接話法を使って応答していたこと。これは後に現実が浮上した場合でも「事実は否定していない、あったとの確証を手にしていなかったのだ」と言い逃れる道が温存されていたのである。
〇
ブッシュ自前の記者会見多くの職業ジャーナリストたちが、「9.11」に関するホワイトハウス、ペンタゴン発表を疑っていることは、それこそ「ワシントンコンフィデンシャル」であり、筆者が面談、質問した限りでは「政府発表」をそのまま事実と受け取っている人物は1人もいない。どころか、「やらせ」と解釈している主流派ジャーナリストも無数にいる。インターネットの世界はもちろんのこと、巷間あふれている研究発表、写真集、事件直後の体験見聞録などのほとんどが、「ブッシュ政権陰謀説」を真面目に取り上げている点は、「ケネディ暗殺謀略説」の比ではない。空港における年間述べ数十億時間の国民の時間と忍耐の消耗も、憲法修正4条無視の令状無し盗聴、愛国法恒常化、ホワイトハウス始めペンタゴンなどの要塞化、米国入国時の外国人に対する犯罪者的扱いなど、すべてが「9.11」解釈に依存しているのだが、主流派プレス人は実は心の底にわだかまる、「9.11」事実関係調査を言い出すことをしない(超党派構成による9.11調査委員会報告は主要疑惑にすべて目をつぶるか、捏造理論で事実解明を交わす)。
著者の中村忠彦さんは、ワシントンDCで長いこと同時通訳やリサーチなどの仕事に携わっておられる方らしい。彼の記述は、わたしのアメリカやアメリカ人感にもピタッとはまる。これが「ニホンの外」の現実なのだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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