スクーバの講習を受けてから間があいてしまった人のためのリフレッシャー・コースを
ミル・チャネルでやった帰り、あと1分でマリーナに到着というときに、突然ボートが止まった。何事かとボート・キャプテン、
チョメを振り向くと、彼は
何か見えたぞと言いながらボートを返した。
元祖ヤップの男は30代からバリバリの老眼になってしまうけれど、みんな遠目はすごく効く。だから、
チョメには見えてて、
ほれ、そこだ、目の前じゃないか!といわれても、わたしにはなかなか見えないものがたくさんあるのだ。今回もそれでずいぶん時間はかかったが、やっと水面に白いものがチラッと見えてきた。
マンタだ!
マンタが水面近くを舞っている場所は、マリーナからずっと突先まで行った埋立地前、ここは日本時代には今のような陸続きではなく、当時の在住日本人には「日の出島」と呼ばれた小島だった。現在は、ローカルはここをシット・アイランド(shit island)と呼ぶ。こんな失礼なニックネームがついた理由は、戦後アメリカの統治下で、コロニアに下水道が敷設されたとき、その処理場をここに作ったからだ。それは今でも稼動していて、ときどき臭う(笑)。
ここによく
マンタがやってくることは、コロニア近辺のニンゲンなら誰でも知っている。し か し...ですねえ、いくらなんでも、ゲストに下水処理場の前で潜っていただくわけにはいきませぬ(汗)。この場所以外でも、コロニアが面している大きなラグーンのあちこちに、
マンタは出没している。
シット・アイランドの
マンタたちは、水面のわたしたちにもかまわず、夢中でお食事中だった。もしかして、
マンタはシット(糞)がお好き?(笑) なんていうと誤解を招くけど、おそらく奥行きのある湾口が開く場所なので、プランクトンが集まりやすいのだろう。
いっぽう、きょうの
ミル・チャネルでは、上げ潮時にちゃんときれいな海水が入ってきていたので透明度が良く、
マンタ・リッジでは
オグロメジロザメや
ギンガメアジや
オニカマスなど、たくさんのサカナを楽しめたのだけど、
マンタだけは登場しなかった。それで思わず、ゲストと一緒にスノーケリングでシット・アイランド前の
マンタを見に入ったわけ…ほとんど臭わなかったし…
すでに潮が下げ始めていたせいもあって、透明度は約5m、それでも2匹の
マンタが繰り返し繰り返し捕食行動を続けていた。
う~ん、ここで潜れたらなあ...ガソリン代も浮くし、時間もかからないし、浅いし、ビーチ・エントリーも可能かも...なんて、まあ、こんなところに潜ってお金をいただくわけにはいかないけれど、
あれ、サンゴもあるじゃん、今度スクーバで潜って調査してみようかな…なんて思ってしまうわたしなのだった(笑)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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