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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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[スノーケリング]シット・アイランドのマンタ

[スノーケリング]シット・アイランドのマンタ_a0043520_2304055.jpgスクーバの講習を受けてから間があいてしまった人のためのリフレッシャー・コースをミル・チャネルでやった帰り、あと1分でマリーナに到着というときに、突然ボートが止まった。何事かとボート・キャプテン、チョメを振り向くと、彼は何か見えたぞと言いながらボートを返した。

元祖ヤップの男は30代からバリバリの老眼になってしまうけれど、みんな遠目はすごく効く。だから、チョメには見えてて、ほれ、そこだ、目の前じゃないか!といわれても、わたしにはなかなか見えないものがたくさんあるのだ。今回もそれでずいぶん時間はかかったが、やっと水面に白いものがチラッと見えてきた。マンタだ!

[スノーケリング]シット・アイランドのマンタ_a0043520_2314842.jpgマンタが水面近くを舞っている場所は、マリーナからずっと突先まで行った埋立地前、ここは日本時代には今のような陸続きではなく、当時の在住日本人には「日の出島」と呼ばれた小島だった。現在は、ローカルはここをシット・アイランド(shit island)と呼ぶ。こんな失礼なニックネームがついた理由は、戦後アメリカの統治下で、コロニアに下水道が敷設されたとき、その処理場をここに作ったからだ。それは今でも稼動していて、ときどき臭う(笑)。

[スノーケリング]シット・アイランドのマンタ_a0043520_234153.jpgここによくマンタがやってくることは、コロニア近辺のニンゲンなら誰でも知っている。し か し...ですねえ、いくらなんでも、ゲストに下水処理場の前で潜っていただくわけにはいきませぬ(汗)。この場所以外でも、コロニアが面している大きなラグーンのあちこちに、マンタは出没している。

シット・アイランドのマンタたちは、水面のわたしたちにもかまわず、夢中でお食事中だった。もしかして、マンタはシット(糞)がお好き?(笑) なんていうと誤解を招くけど、おそらく奥行きのある湾口が開く場所なので、プランクトンが集まりやすいのだろう。





[スノーケリング]シット・アイランドのマンタ_a0043520_2344414.jpgいっぽう、きょうのミル・チャネルでは、上げ潮時にちゃんときれいな海水が入ってきていたので透明度が良く、マンタ・リッジではオグロメジロザメギンガメアジオニカマスなど、たくさんのサカナを楽しめたのだけど、マンタだけは登場しなかった。それで思わず、ゲストと一緒にスノーケリングでシット・アイランド前のマンタを見に入ったわけ…ほとんど臭わなかったし…

[スノーケリング]シット・アイランドのマンタ_a0043520_233115.jpgすでに潮が下げ始めていたせいもあって、透明度は約5m、それでも2匹のマンタが繰り返し繰り返し捕食行動を続けていた。

う~ん、ここで潜れたらなあ...ガソリン代も浮くし、時間もかからないし、浅いし、ビーチ・エントリーも可能かも...なんて、まあ、こんなところに潜ってお金をいただくわけにはいかないけれど、あれ、サンゴもあるじゃん、今度スクーバで潜って調査してみようかな…なんて思ってしまうわたしなのだった(笑)。



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by suyap | 2008-09-04 21:32 | ヤップの自然・海
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