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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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新造カヌーの進水式-その2

この記事は新造カヌーの進水式-その1からの続きです。

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沖に出たカヌーに帆が立った。きれいなカヌーだなあ...でも、ちょっと重すぎはしないか?

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クルーたちがテスト帆走している間に、会場では弁当と飲み物が配られ始めた。飲み物は、ココヤシの実か、大きな氷入りアイスボックスからビールをもらえる。ビールはもちろんバドワイザー、おかわり自由!(笑)。あまり量はなかったけど、あちこちでヤシ酒も振舞われていた。

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そのうちテスト帆走が終わって、TNS所属のもう1艇、ヤップ州離島のサタワル製カヌー、シミヨン・ホクレア号も加えて、希望者を乗せてくれることになった。やはりマソウ・メラム号(↑写真右手奥)はわたしの見たとおり艇が重いので、大きさの割にはあまり人数が乗れない。それに比べて、このシミヨン・ホクレア号(↑写真手前)を見よ!それにしても、こりゃ、乗せすぎだよ~(笑)。これだけ乗って、ちゃんと帆が立てられるのだろうか?

案の上、わたしの位置からは見えないところに行って帆を立てているとき、きゃ~という大勢の声が聞こえてきて、すわっ転覆か?と心配したが...





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この通り、無事、帆を立てて登場したので、ほっ(笑)。こうして、離島スタイルとヤップ島スタイルのカヌーを並べてみると、その違いがよくわかる。走りのヤップに対して積荷の離島!マソウ・メラム号の帆がモスグリーンなので、写真の映えがいまいちなのが残念。

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友達のペトルス君が、嬉しさのあまり、正装のまま海に入ってしまった。2艇のカヌーを眺めながらすする、昼間のビールは旨いなあ...

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やがて、1回目のゲスト試乗帆走を終えて帰ってくる2艇。

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クルーたちに休憩を、ということになって、2艇はTNSの桟橋に舫われた。かつてヤップの村々の男の家(ファルー)の前には、こうした長い石積み桟橋があって、デンデンデ~ンとカヌーが舫ってあったのだろう。あれっ?手前のマソウ・メラム号のアウトリガーがなんだか変だ。完全に水没しているではないか...

とりあえず受けた説明では、このカヌーは、FEMAの要求(工期を指定される)によって、木が乾くのを待たずに速攻で完成したので、まだ艇が重いのだそうだ。このセレモニーのあと、また陸揚げして、しばらく乾かすとか...それで大丈夫なのだろうか?

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クルーが休憩している間に、マアプ地区アミン村の子供たちによって、棒踊りが披露された。顔見知りのアムン村の酔っ払い男から聞いたところ、ブルグという名の踊りで、天からきた精霊がどーのこーのという話だったが、よくわからなかった。

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さあ、いよいよ新造艇マソウ・メラム号に乗船だ。日頃見知っているTNSヤップ人クルーたちが、こうして正装に身を包んできびきび操船しているのを見ると、なかなか頼もしいなあ。舵もデカイのでロープで括ってあって、一度海に投げ込んでから手繰り寄せて装着という方法をとっていた。

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パラシュート製の帆は丈夫で軽い。色がイマイチだけど...

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さあ、あっちの艇と競争だっ!
ヨッシャー、帆を引くぞー(重いので大変そう)。

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帆を返すときがきた。一番神経を使う瞬間、これに失敗すると帆が倒れ、たちまちカヌーは転覆する。

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無事に帆が返って、それまで舳先だった方が艫(とも)になり、艫だったほうが舳先になる。舵取りも交代だ。

男たちの首にかかっているのが、清めのルブー、いくらヤップの男でも、昔から海に出るときにこんな正装はしないのだけど、今日は晴れの日だからね、とクルーの一人が観光客に説明していた。

お~い、みんな、すっごくカッコイイよ!

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by suyap | 2008-08-24 22:11 | ヤップの伝統文化
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