先週から、到着してホテルにチェック・インするなり、
テレビは映らないんですか?と聞くゲストが多くて、どうしたことかと思ったら、オリンピックのせいだったのですね。ヤップで唯一のテレビ、地上波デジタル放送を客室から受信できるのは、オキーフ・ウォーターフロント・インという小さなホテルだけで、あとのホテルは(1泊200ドル以上もするホテルですら)、テレビはDVD用です(笑)。
わたしの家にはそのテレビ受信機すらないし、忙しくてインターネットでニュースを追う暇もなかったので、北京オリンピックなんて写真さえ見たことなかったけど、今夜は少し時間があったので、
カナダ de 日本語の美爾依さんとこに貼ってあったYouTubeで、開会式の様子を2時間もかけてダウンロードしてみた。そして世界人口の6分の1、10億もの人がこれに見入っている光景を想像して、マジでゾッとした。
わたしとしては、どんな旗にも忠誠を誓いたくないし、みんなが一斉に同じ方を向きはじめたら、理由がどうであれ、たったひとりでも反対の方を向いていたい。得たいのしれない「国家」なんかに身を捧げたくないし、それを強要するものを信じない。
誤解していただきたくないが、中国のオリンピックだからわたしがこういう気持を抱いたのではない。みんな同じ顔をして「国の旗」を持ち、整然と「国の歌」を歌う人々の映像を見ながら、果てさて東京オリンピックはどうだっただろうと考えていた。小さいときに開会式をテレビで見た記憶はあるが、細部までは思い出せない。今回のそれと似たようなものではなかったか?
19世紀にオリンピックが復活(あるいは捏造)された背景は、「国家」の名による殺戮と侵略(=戦争)の歴史に重なって見える。
みんなで同じ旗を見たくない。
みんなで同じ歌を歌いたくない。
みんな違っていたほうが良い。
それぞれが、好きな方を向いていて良い。
そんな個々のニンゲン同士で作る小さな輪が、それぞれで自己完結していれば良い。
そして、お互いの存在と存続を尊重しあっていけば良い。
みんなで同じ旗を見た結果のひとつが、これだ。
太平洋戦争は避けることができた@ヤップ
みんなで同じ歌を歌った結果のひとつが、これだ。
太平洋戦争は避けることができた@ウォレアイ(メレヨン)
「国家」を作るものの陰にオリンピックあり。
「国家」を作るものの陰に戦争あり。
そして、どんな「国家」も、いずれいつかは滅びる運命にある。
そんな「国家」に騙されず、熱狂せず、踊らされず、自分の目の前にある生活と環境を大切に、しっかり地に足をつけて生きていきたい。
(写真は上から、マングローブ遠景、ゼロ戦1、ゼロ戦2、一式陸攻、九七艦攻)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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