SeaForest Weblogさんの
戦争の遺物(1)という記事に触発されて、ヤップの水中に沈んでいる過去の戦争の様々な残骸を、これからいくつかのシリーズで取り上げることにした。
道路を造ったり家を建てたりすることのない水中は、場所や状況によっては、こういった遺物にとってはかなり良い保存場所だ。レジャー・ダイバーが頻繁に潜る場所にも、実はかなりのものが転がっている。それらはパーツになったりサンゴで覆われたりしているから、言われないと気がつかない場合が多いが、よく見ると、明らかに自然由来のものでないことがわかる。左上の写真の物体も、今となっては物が何だったか知りようもないが、船の一部分である可能性は高い。
その近くに↑こんなものがある。ちょうど500ml入りビール缶くらいの直径と長さだが、持つと硬くて重量感がある。これは薬莢といって、サイズからすると高射砲かなにかの弾丸の入っていたシェルだという(参考:
アメリカが落とした焼夷弾の薬莢))。このあたりには薬莢がたくさん転がっているのだが、まさかここまで高射砲を持ってきて撃ったとも思えないし、軍艦や地上から撃った弾の薬莢を、ここにまとめて捨てたとも思えないし、このような散らばり方は不思議だ。
サンゴにまわりを囲まれて、こんな人殺し道具の一部が野ざらし(海さらし)になっているのも、あまりダイバーの入っていないヤップならではかもしれない。
戦跡泥棒も心配なので、これがどこにあるか、場所の詳細を書くことは差し控える。
戦争は多くの人の命を奪うだけでなく、膨大な環境破壊と資源の浪費を引き起こし、人の心を引き裂き国家間の関係をいびつにする。そんな戦争をあえてしたがる者たちは、なんらかの利権でつながっている(つまり戦争で儲かる)奴らとみて良い。そして、それらに乗せられるのが無知で無力で「
善良な」一般大衆だ。昨今の日韓・日朝・韓朝の動きに関連して、
反戦な家づくりさんがこんな記事を書いている:
日韓合作 竹島劇場?おもしろがって見ている余裕はない。
このわずかに残された時間で、時代が大転換していること、ボヤボヤしていると21世紀の2.26事件や血盟団事件を許してしまうこと。
最悪の事態は、かつてナチスが行った、国会放火-非常事態宣言という事態もありうること。
この緊迫した情勢を、理解し、伝えて行かなくてはならない。
そのナチスの高官
へルマン・ゲーリングが、戦後
ニュルンベルグ裁判で陳述したとされる次のフレーズを、他人事とのん気に捉えるわけにはいかない。現在の社会の動きは昭和初期(1930年前後)のそれとあまりにも似ている。学歴や年齢に関係なく、今この時代に政治や社会の動きに無知・無関心でいることは、戦争屋と等しく人類と地球に対する大罪である。では、ゲーリングの言葉をどうぞ:
「……もちろん、国民は戦争を望みませんよ。運がよくてもせいぜい無傷で帰ってくるぐらいしかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようなんて思うはずがありません。一般国民は戦争を望みません。ソ連でも、イギリスでも、アメリカでも、そしてその点ではドイツでも同じことです。政策を決めるのはその国の指導者です。
『そして国民はつねに指導者のいいなりになるように仕向けられます。……反対の声があろうがなかろうが、人々を政治指導者の望むようにするのは簡単です。「国民にむかって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです」そして国を更なる危険にさらす。このやりかたはどんな国でも有効ですよ。』
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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