なんとなく今回もです/ます調で...(笑)。
ヤップ国際空港では、6月12日、2年に1回の緊急事態訓練が執り行われました。写真のそれぞれの屋根の下に、右から空港ビルのチェックイン・カウンター、到着ゲート、搭乗ゲートがあります。飛行機の来ない日の空港は、たいてい、こんなもんです。
さて、訓練ではこの通り、
ホンモノの事故機を使って、 あっ、すみません、写真を間違えました。これは2000年4月2日、着陸の際に左のランディング・ギア(脚)がグニャリと曲がっちゃったコンチネンタル航空951便でした。
それでは、今度こそ訓練の模様を...
あら、これも違いました。こちらは1980年に
オーバー・ラン 操縦ミスでジャングルに飛び込んだコンチネンタル航空機の残骸でした。(もっと詳しい状況はTAKAさんのコメントをご参照ください)。
ああ、やっと出ましたね。さすがに
ぎっちりと機材を使いまわしてる お忙しいコンチネンタル航空さんからジェット機をお借りすることはできないので、ヤップ州の離島に向けて飛んでいる9人乗りのビーチクラフト機が代役を務めました。
このとおり、2000年の事故とほぼ同じ場所、滑走路の北の端が事故現場と想定されています。
わたしは見そびれましたが、訓練に臨場感をそえるため、ドラム缶に火をつけて燃やしたそうです。
この油代の高いご時世に、なんとまあ豪勢な...とは、先に来て見ていた野次馬Aの感想です。
この訓練のために70人の
被災者役が公募されました。レスキューごっこ大好き人間のわたしは、いちど被災者役をやってみたいと思っているのですが、今回もうっかり期日を聞きそびれて、タイミングを逃してしまいました。
前回のときはなあ、すごくデブっちょのオバサンがいて、あんまり重いんで、うっかりタンカから落としてしまったんだヨ。ほんとうの被災者を出しちまったぜ-とは、空港局職員の報告です。毎回、被災者役の頭数を集めるのに苦労しているとのことです。
想定事故現場では、
トリアージも行われているようで、
グリーン・タッグ(軽症者)が公共交通システムのバスで運ばれてきました。隣にいた空港局職員の携帯無線機からは、さかんに
イエロー・タッグだの
レッド・タッグだの、トリアージの状況を伝えてきていました。もちろんブラック・タッグ(死亡)役もいるそうです。
ところで過去2回のヤップ国際空港での飛行機事故ですが、幸い亡くなった人はひとりもいません。以下は、たまたま2000年の事故機に乗っておられた、サイパン在住の〇〇さんが撮影されたビデオ映像からキャプチャーさせていただきました。
タッチ・ダウンと同時にグラリと左に傾いたまま滑走し、最後の標識に左翼をあてて、芝生につっこんで止まりました。幸い火が出なかったので、打撲などの軽症者だけで済みました。あと50mも走れば滑走路も終わるところで、間一髪という感じです。
ところでコンチネンタル航空さんは、
機材が修理可能で死人が出なかったので、FAAの規定で、これはアクシデントではなく、インシデントだと言っておられます。
このように前輪が芝生にめり込んで...
左の主翼と水平尾翼は、ぺたんと地面に着いてました。機内はつかまらないと歩けないほど傾いていたそうです。そして、主翼と尾翼をつけかえられた機材(ボーイング727)は、1ヶ月後に嬉しそうに飛んでいきました。
あの飛行機には乗りたくないなあとか、
いや、あれは台湾に売られたそうだとか、ローカル雀はいろいろ言ってましたが、半年後の2000年10月から、ヤップに来る機材がボーイング727からボーイング737に変わったときには、わたしをはじめ島中の人がホッとしたものです。
脱出後、航空会社職員と挨拶するヤップ人のおじさん。どんなときでもジョークにして笑ってしまうヤップ人のことだから、きっと
Welcome home alive!とか言っているような気がします。ほんとうに、大事にいたらないで良かった!
最後に、
トリアージについて問題点などつっこんだ内容を書いているブログを見つけたので、下にリンクを貼っておきますね。
トリアージのお話
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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