![[ダイビング]ツムブリの知恵_a0043520_647435.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200805/04/20/a0043520_647435.jpg)
きょうは朝から雲が多く、降ったり止んだりのくりかえしだった。当然、ボートの上は寒い(涙)。この辺を旅慣れたダイバーならご存知だけど、ミクロネシアの海遊びにはウインド・ブレーカー(あるいは簡易レインコート)をお忘れなくね。
さいわい風は東なので西側のリーフは静かで、
バーティーゴでは、いつもどおり、たくさんの
オグロメジロザメ(
Carcharhinus amblyrhynchos)、またの名を
グレイリーフシャークたちがお出迎えしてくれた。
ところで、1匹の
グレイリーフシャークに、なんと
ツムブリ(
Elagatis bipinnulata)がくっついているではないか!もちろん、
グレイリーフシャークは
ツムブリの捕食者だ。それがなんでまた...?
まわりに他の
グレイリーフシャークがウジャウジャいるときに、群れからはぐれた
ツムブリが1だけ匹でウロウロしていると、絶対にパクリとやられるだろう。ところがこの
ツムブリは、あちこちに転進するサメに、必死にくっついて泳いでいた。しかも、いつも同じサメに。
これは、わたしの勝手な妄想だけど、はぐれた
ツムブリは、こう考えたんじゃないだろうか:
ああ、はぐれちゃったよ~、どいうしよう・・・?
ひとりでいると、すぐにサメに食べられちゃう・・・
そうだ、いっそのこと、1匹の捕食者のお尻にくっついてれば、いちばん安全かもしれない...
敵をもって敵を制す
(あれっ、違う?)

まず、
ツムブリにくっつかれている
グレイリーフシャークは、振り向きざまにパクリとはできない。くっつかれてることを知ってるかどうかも怪しいもんだ。それに、このサメの尻の下にいる限り、他のサメも襲ってこれない。もし襲おうとしたら、宿主(?)のサメに向かって突進することになる。これは大変だ。
イルカのように複雑な思考のできる頭をサメは持ち合わせないから、仲間同士がチームを組んで、この
ツムブリを引き離し、それから襲いかかるという計画的な行動はまずムリだろう。
さらに、サメたちと一緒にいると、元の仲間に再びめぐり会えるチャンスも増えるだろう。サメが
ツムブリの群れを見つけると、捕食のために突っこむかもしれない。そのときに、このはぐれ者の
ツムブリは、さっと群れに帰る。そのときには群れの誰かが犠牲になるだろうけど、まず自分が生き抜かなきゃね。頑張れよ~、
ツムブリくん!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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