ブログトップ | ログイン

ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

シロアジサシのおうち

シロアジサシのおうち_a0043520_23124374.jpgヤップ名物のマングローブの森。海岸線の約8割がマングローブで覆われたヤップは、海から眺めると、だいたいこんな感じの場所が多い。

手前は主にヤエヤマヒルギRhizophora、この属だけでもヤップには4種もいる)やマヤプシキSonneratia alba)が茂り、その後ろに、やや背の高いオヒルギBruguiera gymnorrhiza)などが生える。東南アジアほどではないけれど、ヤップにも20種以上のマングローブがあるのだ。

そして、このマングローブの森のあちこちに目を凝らして見ると...

シロアジサシのおうち_a0043520_23131043.jpg走ってるボートからコンパクト・デジカメで写したので(このタイプしか持ってないのですぅ)、ボケボケ~の画像ですが、なんとなく鳥らしき白いものが見えますかあ?

これはシロアジサシGygis alba)という海鳥だ。ヤップでは海岸近くのマングローブなどに巣をつくり、繁殖期になると夜でもギャーギャー鳴き騒ぐ。ところでアジサシはカモメの仲間なんですってね。

シロアジサシのおうち_a0043520_2314557.jpgちょっと角度を変えて... とかいっても写真のクウォリティに変わりなしだわ~、とほほ(爆)

ヤップ島を住処にしている白い海鳥には、もうひとつ、エリグロアジサシSterna sumatrana)というのがいるが、こっちはシロアジサシよりボディが細めで、目から後頭部にかけてスーッとした黒い線が通っているので見分けやすい。それに比べてシロアジサシを近くで見ると、パッチリとした黒目が大きく、目以外は全身真っ白だ。

シロアジサシのおうち_a0043520_23133853.jpgシロアジサシエリグロアジサシも、近くの海に出て「漁」をする。低空で海面近くを飛びながら、獲物を見つけるとバシャッ飛び込む。リーフの外でこれらの鳥が群れ飛んでいたら、その下には必ずカツオやマグロがいるので、男たちは漁に出るとこれらの鳥を探す。鳥はカツオやマグロに追い上げられた小魚を狙っているからだ。

航路標識のクイやダイビング・ボート用の係留ブイの上に、シロアジサシが1匹ずつちょこんと乗っかって休んでいることがある。あるとき2羽がひとつのブイを争っているのを見かけたので、ブイは大きいんだから仲良く2羽でシェアすれば良いのに、と思ったが、考えてみたら、鳥は離発着(?)の際、翼を広げるスペースがいるんだよね。鳥さんたちも、けっこう気をつかいながら生きてるんだなあ。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2008-04-25 23:05 | ヤップの自然・陸
<< [ダイビング]小潮まわりのときは [ダイビング]呼び名が変わって... >>