ヤップ名物のマングローブの森。海岸線の約8割がマングローブで覆われたヤップは、海から眺めると、だいたいこんな感じの場所が多い。
手前は主に
ヤエヤマヒルギ(
Rhizophora、この属だけでもヤップには4種もいる)や
マヤプシキ(
Sonneratia alba)が茂り、その後ろに、やや背の高い
オヒルギ(
Bruguiera gymnorrhiza)などが生える。東南アジアほどではないけれど、ヤップにも20種以上のマングローブがあるのだ。
そして、このマングローブの森のあちこちに目を凝らして見ると...
走ってるボートからコンパクト・デジカメで写したので(
このタイプしか持ってないのですぅ)、ボケボケ~の画像ですが、なんとなく鳥らしき白いものが見えますかあ?
これは
シロアジサシ(
Gygis alba)という海鳥だ。ヤップでは海岸近くのマングローブなどに巣をつくり、繁殖期になると夜でもギャーギャー鳴き騒ぐ。ところでアジサシはカモメの仲間なんですってね。
ちょっと角度を変えて... とかいっても写真のクウォリティに変わりなしだわ~、とほほ(爆)
ヤップ島を住処にしている白い海鳥には、もうひとつ、
エリグロアジサシ(
Sterna sumatrana)というのがいるが、こっちは
シロアジサシよりボディが細めで、目から後頭部にかけてスーッとした黒い線が通っているので見分けやすい。それに比べて
シロアジサシを近くで見ると、パッチリとした黒目が大きく、目以外は全身真っ白だ。
シロアジサシも
エリグロアジサシも、近くの海に出て「漁」をする。低空で海面近くを飛びながら、獲物を見つけるとバシャッ飛び込む。リーフの外でこれらの鳥が群れ飛んでいたら、その下には必ずカツオやマグロがいるので、男たちは漁に出るとこれらの鳥を探す。鳥はカツオやマグロに追い上げられた小魚を狙っているからだ。
航路標識のクイやダイビング・ボート用の係留ブイの上に、
シロアジサシが1匹ずつちょこんと乗っかって休んでいることがある。あるとき2羽がひとつのブイを争っているのを見かけたので、ブイは大きいんだから仲良く2羽でシェアすれば良いのに、と思ったが、考えてみたら、鳥は離発着(?)の際、翼を広げるスペースがいるんだよね。鳥さんたちも、けっこう気をつかいながら生きてるんだなあ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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