ルムング島のガノン村へ行ってきた。
今回は、マングローブ・ツアー、スノーケリングもかねていたので、潮が下げているのを承知で出発。ゆっくりと徐行で進むボートの上で十分まどろんだあと(笑)、やっと上陸。
ぺバイ(村の公民館)の修復は、前回来たときからちっとも進んだ様子はなく...
なぜか満潮のたびに海水に漬かってしまうようになった
マラル(石貨を飾ってある場所)には、
ミナミトビハゼ(
Periophthalmus argentilineatus Valenciennes)や
ベニシオマネキ(
Uca chlorophthalmus crassipes)たちがたくさん姿を現していた。集会場や石貨の見学は後まわしにして、しばらくゲストもわたしもカニさんウォッチングに熱中した。
ふだんは中々お近づきになれない
ベニシオマネキだが、今回はほらこのとおり。とはいっても、5mの距離を切って近寄ると、いっせいに巣穴に逃げ込んでしまうから、撮影のポジションを決めたら、ひたすら待つしかない。5分もしないうちに、1匹、2匹ずつ、ソローッとお出ましになる。沖縄などでは脚の黒い
ベニシオマネキがみられるようだけど、ヤップの
ベニシオマネキは、甲羅も脚も全身が真っ赤だ。
シオマネキという和名の由来は、オスの片方の挟脚が甲羅と同じくらいまで大きくなり、干潮時にこの挟脚をさかんに振ってメスを呼ぶしぐさが、「再び潮が満ちてくるように招いている」ように見えるからだという。英語ではフィドラー・クラブ(Fiddler Crab)とかウィンカー・クラブ(Winker Crab)とか呼ばれる。上の写真はオス、下の写真は左のがオスで、右がメス。メスの挟脚は大きくならない。またオスの挟脚のどちらが大きくなるかは、決まっていないようだ。
どうして最近、ガノン村のマラルは水浸しになるの?と、カノン村にも土地のあるスタッフの
チョメに聞くと、
島が沈んどるんやーと即座に答える。
そんなこたあ、なかろう(笑)というのがわたしの意見だが、どこかで川筋の排水がうまくいっていないのではないか。あまりあからさまに写真が撮れないのだけど、4年前の台風スーダルのあと、アメリカのFEMAがくれた復興資金で造った立派な護岸壁も関係しているような気がする。
ガノン村は大きな石の産地だ。隣のリイ村にいたる立派な石畳の道や、大きな一枚岩を使った橋など、石をふんだんに使った建造物がたくさん見られる。ぺバイの修復とマラルの排水に早く手がつくことを祈ろう。過疎で若者の手が足りなくなっているのはわかるのだけど。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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