島に帰ってきて久しぶりのツアー添乗。ちょっとした事情と道も乾いていたので、珍しく
カローラ・セダンでの島内観光となった。ふだんツアー車に使っている
三菱デリカほどタッパがないので、未舗装道路は慎重運転、それでもあちこちで底をこする。
とある村の道で、州土木課のローラー車と、その前を行くダンプ・カーが前をふさいでいた。ダンプが他所から持ってきた山砂を少しずつ道の真ん中に
ダンプし、その上をローラーが固めながら進んでいる。通行止めも交通整理も何もしていないから、わたしはゆっくりとその後に続いた。
ダンプ・カーの傾斜がどんどん上がり、山砂が残り少なくなった頃、ひょいっと一気に砂が落ちた。後にはローラー車も1回では均せない砂の山。道の端は急傾斜だから、車の寄れる幅は限られている。かといって片方の車輪を砂の山にかけると完全に底をするし、砂も緩くて沈みそうだ。
いったい、どうすりゃ、いいのお!?
とは言っても、わたしはあまり心配していなかった。おそらく、ダンプとローラーはこの一本道の端まで行かないと折り返せないし、どれくらい待たされるかわからないけれど、ともかく彼らが戻ってくるのを気長に待つしかない。しかし、そういう観測をゲストに言っても仕方ないような気がしたので、
困りましたねーと言いながら車から降りて、砂の山の高さや硬さを測っているようなフリ(ごめんなさい>お客さま)をした。
そうすると、さすが日本人のお客さま、棒切れを捜してきて砂山を掘る人、足で砂をならそうとする人、みんなそれぞれに働きだしてしまった。その前で何もしないでおろおろするフリをするガイド(笑)。
そんなこんなで待つことしばし... ついに来ました!世界の
KOMATSUのモーターグレーダー(笑)。
わたしは今までこの手の重機はみんなブルドーザーと呼んでいたけど、それぞれに名前や役割が違うというのが今回調べてみてわかった。というわけで、こちらの記事にも急遽訂正を入れました。
山に沈む夕日と爆走するブルドーザー
また
wikiからブルドーザーの語源も教わった。
「雄牛」のBull と「居眠り」のDozeを合成させたBulldozerとなった
なんて、けっこう笑えるネーミング。
同じく
wikiによると、
現在、ブルドーザーを生産している主な会社は、アメリカのキャタピラー社と日本の小松製作所(コマツ)であり、2社で世界市場をほぼ寡占する状態ということで、どうりでヤップで見かけるのもほとんど
KOMATSUなわけだ。それで、なんで小松製作所がブルドーザーに強くなったかというと、太平洋戦争初期に日本海軍が米軍の乗り捨てたブルドーザーを「発見」し、それを小松製作所に送って研究開発させたのだという。ただし実用化にこぎつけたのは戦後のことらしい。
さてその
世界のKOMATSUのモーターグレーダーのあとに続いて登場したローラー車は、同じく
KOMATSUの振動ローラーかなあ?だけど、あれっ、なんか変?オペレーター・ルームの囲いは取り払われて、なんと屋根はヤシの葉葺き!(笑)。
そりゃ~、こっちのほうがよほど涼しいでしょうよ。粉塵なんかにかまってるより、オペレーターはヤップ人ならオープン・エアの快適さを選ぶに決まってるわ。ゲストにも良い土産写真になったことでしょう^^
とはいっても、まだ穴ぼこもできていないこの道に盛り土(砂)しなきゃならない理由が、いまだにわからない。この4月に4年目を迎えたアメリカ政府
FEMAによる
台風スーダルSudal)復興援助がそろそろ終わるので、その予算消化の活動ではないかと、わたしは踏んでいる。
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