1年中おなじように見える熱帯の海にも、季節の変化はそれなりにある。3月も半ばを過ぎて、ヤップの海も「春めいて」きた(笑)。ここんとこ海の報告をサボっていたので、数日分のまとめでどうぞ。
上の写真は
ヴァーティーゴのドロップオフで見た
ツノダシ(
Zanclus cornutus)の大群。
ツノダシはヤップでもニホンでも珍しくないサカナだけど、たいていは単体か数匹で連れ立っていて、このように100匹を越えるような群れで見るのは珍しい。ヤップで群れを見るのは春先が多いような気がするが、魚類図鑑の解説でそこまで言い切ったものはまだ見たことがない。
ところで
ツノダシはチョウチョウウオの仲間と思われやすい姿かたちをしているけれど、実はれっきとした1属1種の主さま(笑)。近い親戚は
ニザダイさんなのだそうだ。
夕方の上げどまりを狙って潜った
ミル・コーナーでは、
クマザサハナムロ(
Pterocaesio tile)が、水面近くまで上昇して固まっては散るという行為を、あちこちで繰り返していた。おそらく交尾行動だろう。これは季節のせいというより、潮時や時刻のタイミングのほうだろう。いつもサラサラと泳ぎ去る
クマザサハナムロが、なんとなくそこら中に散らばっているのは、それなりに見ごたえがあった。
ミル・チャネルの中ではウミウシの数が増えてきた。右はおなじみの
アンナウミウシ(
Chromodoris annae)だけど、いつものカイメンの上じゃなく、なぜだか砂の上で日向ぼっこしてるみたい。新しい食事場所(カイメン)を捜して移動の最中か、うっかり落っこちちゃったか、それとも砂の上の藻を食べているのか、どうしちゃったんだろう?
こちらはアツアツの
ヨゾライボウミウシ(
Phyllidia carlsonhoffi)のカップル(?)。イボウミウシの仲間は身体が固そうだから、いざというときには、なかなか大変なのではないかと心配してあげたりもする。
よけいなお世話だよ by ヨゾライボウミウシ(笑)。
さて気になる
マンタたちですが、ここんとこルンルンと登場してくれてます。ただし小潮で水路の中はニゴニゴだけど。
きょう(3月18日)は、やっと午後の上げ幅が1.7フィート(約57センチ)になったので、
ミル・チャネルにも外洋からゆっくりと潮が流れ込んできた。
マンタ・リッジでエントリーすると、とっかえひっかえ8個体の
マンタが行ったり来たり、定番の
ギンガメアジや
グレイリーフシャークとともに、大きいものも充実したダイビングとなった。
マンタは上からも下からも、神出鬼没です(笑)。
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