2008年2月8日、現地時間午後05時05分41秒(日本時間午後04時05分41秒)、ヤップ島の北端から北東に約12キロの海底35キロの深さを震源とする地震がありました。マグニチュードは5.4だそうです。
http://neic.usgs.gov/neis/bulletin/neic_neah_l.html
なんちゃって、日付が変わろうとする時刻になっても世界のどこも騒いでくれないから、ニュースってみた^^
http://earthquake.usgs.gov/eqcenter/recenteqsww/Quakes/us2008neah.php#details
http://www.netlaputa.ne.jp/~gfg/jisinj.html
(上記サイトは時間が経つと新たな地震情報に更新されます)
G嬢が帰ったあとで、わたしもそろそろ店じまいして帰ろうかなと思いつつ、読みかけの雑誌をめくっていたところだった。ドスンと直下型のような揺れがきて、数秒だったがグラグラッ、平積みししていたカセット・テープとサンゴのかけらの飾り物が床に落ちた。ヤップでは地震はそんなに多くないが、
これはいつもと揺れが違うなと思いながら、揺れが収まるまで椅子から動かなかった。
やがて、おさまって30秒もしないうちに、向かいのFEMAオフィスから、まだ残っていた数人が飛び出してきて、海を見に走った...
そのあわて方、なんか違うんだよなー、海水位は変化しても数10センチ以内だろう、今のはすぐ下じゃん...と思いながら、わたしも続く。
1時間経っても、コロニア湾の水位は見た目は変化なし。折からの北東の風と上げ潮で、約40センチくらいの波幅ができている。揺れている最中と直後には動揺した人々も、5分もしないうちに平常に戻った。電気も水もすべて平常、家に帰ってもモノひとつ落ちてはいなかった。
きっと、
このあいだのはちょっと大きかったね。という話題が数日は続くかもしれないけれど、何事も無かったように忘れられるんだろうな。そしていつの日か、ヤップ島は1夜にして海の底に沈むのだった...(笑)
この記事のトップと左の図のピンク色の線は、太平洋プレートがフィリピンプレートの下に沈み込んでいるヤップ海溝、赤い線は海嶺だそうだ。ヤップ島は海溝のギリギリのところに引っかかっているように見えるけど、まあ、まだまだ距離があるみたい。
そして左図には、1983年以降にヤップ島近辺で起きた地震の震源地がマークしてある。オレンジは震源の深さが35キロ以内、黄色は70キロ以内、計器の精度のせいもあるかもしれないが、2002年以降は2006年をのぞいて毎年地震が起きている。
(図と資料はこちら:
http://neic.usgs.gov/neis/bulletin/neic_neah_m.html)
ヤップ島の北東には
シピン(Siipin)という、実際に沈んだ島があった。沈んだ時期は西洋人がこの辺を徘徊し始めた頃というから、早くても16世紀以降に起きた話だ。その島があった場所は、今では海図にハンター・バンクという広大な浅瀬として載っているが、きょうの地震の震源地はそこに近い。
やはり、ゆくゆくヤップ島も沈む運命なのかもしれない。毛むくじゃらの荒くれ西洋人の登場を世の末と思って自ら島を沈めたシピンの衆が、平和な海底の世界から呼んでいるのかも。伝説では、西洋人の黒い船が初めて島に近づいてくるのをみて、シピンの衆とヤップの衆は、島を沈めるべきかどうか長いこと話あっていた。ヤップの衆は
まあ、やつらを見てから決めても遅くないじゃないかと譲らず、いよいよ近づく船を見て、シピンの長老は
さらばじゃとヤップの衆に別れを告げ、それから程なく島は沈んだそうだ。
海岸線の水位を見たついでに、空を見上げた。地震のときには何かの兆候が出るというし...(起きた後では遅いのかもしれないけど)。雲のことはからっきしわからないのだけど、高層の動かない雲と、貿易風に飛ばされている低い雲の向きが違うのに気づいた。あんまり関係ないかもしれないけど、とりあえず記録。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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